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佐賀競馬の特徴とは…移籍騎手の目から見た佐賀

http://horsemen-hills.jp/modules/simpleblog/index.php/2-20060507
http://sports.yahoo.co.jp/extra/chihoukeiba/c_03.html
以前ご紹介した浅沼傑騎手のブログと『地方競馬クローズアップ特集』のインタビュー。
この二つをあわせて改めて佐賀競馬、及びコースがどのような特徴を持っているのか考えてみたい。

圧倒的先行有利による激しい先行争い

佐賀で初めて乗った時、「よし!いいスタート切った!!」……この時点で中段より後でした(?△?;)。
(浅沼ブログより)
馬場改修工事をしたので、今季から最内の砂が軽くなりました。それだけに、
余計、内枠の逃げ先行馬が有利になると思います。見どころは、やっぱり先行争いですね。
中央競馬ではまずありえないくらいの出ムチの入れ合いになります。
ほかの騎手はみんなスタートがうまくて、馬のダッシュがぜんぜん違うんですよ。
ゲートで止まっている状態から、いきなりトップスピードまで持っていく感覚です。
最初に乗り出したころにはスタートの違いで、かなり悩みましたね。(インタビューより)

これは競馬を見てる方からもよく分かる特徴です。佐賀はとにかく先行争いが激しい。荒尾もだけど。
これはもう小回りコースだから圧倒的に先行有利ということです。当たり前といえば当たり前ですが。
そしてそんな佐賀競馬だからこそ、佐賀の騎手たちはスタートが抜群に上手いと。
これは佐賀の騎手たちが遠征先の他地区競馬場やJRAのレースを見てるとよく分かります。
特にJRAは分かりやすい。調教師の方もそれを見込んで先行馬を任せてる人が多い気がする。
この「スタートが上手い」騎乗は佐賀出身の川田将雅騎手や鮫島良太騎手にも伝わっているようです。
以前何かのインタビューで聞いたことがあるんですよ。二人とも親父からスタートについて助言を受けてる。
やはりスタートが上手い騎手はそれだけ信頼されるということなのでしょう。

しかし道中は一気にスローペースに落ちる

叩き上げて行って位置取りが決まったら、一気にスローペースに落ちる!!
オカマ掘るかと思いまチタ(; ̄▽ ̄)┛。
高崎で1度、逃げて佐賀並みのスローペースにした事があるのですが、
「そんなに遅いとせっかく逃げてるのに、後続馬まで脚を残すだろ!もう少し
ペースを上げて後続馬にも脚を使わせないと逃げ切れないぞ!!」と注意されたのを覚えています。
しかしここはそれが当たり前、しかも先行有利の馬場なので、ハイペースになった時はみんなそれなりの
ペースでついて行く、「俺の馬じゃもたない」と思い控えたら、「流れを止めるな!!」と怒られる。
―――同じ競馬なのにここまで違うモノか…と、悩みました。
悩みに悩んだ挙げ句、開き直りました( ̄^ ̄)y-~~(笑)。
だって、ついて行って一足も使えない馬なら、じっとして一足に賭けた方が良いじゃん。そんな感じです。
(浅沼ブログより)
小回りで先行有利だから、堅く収まりやすいです。でも人気の先行馬同士が競り合って
流れが速くなっても抑える人があまりいないんですよ。だから前が止まるときはバタバタバタッて止まって
結局追い込み馬が2着になったりします。つまり普段は堅く収まっちゃって、
逆に後ろから差し馬がきた場合には高配当になる……。わりと極端だと思うんです。
1000円以下で収まるか、万馬券近くになるか、どちらかのパターンですね。
僕の場合は、ペースが速くて自分の馬がついていけないなと思うと、抑えて追い込むことが多いです。
それは、高崎の流れで基礎を学んだことで比較ができるからだと思うし、
固定観念を持たずに思い切った競馬に徹することができるからだと思うんです。(インタビューより)

これもなんとなく分かりますよね。道中はスタート時とは比べ物にならないくらい落ち着いたペースになる。
それでいて、向こう正面から第3コーナーにかけて一気にペースが速くなるんですよね。
向こう正面からの馬の位置取りの変化は見てて非常に面白いですよ。目まぐるしく順位が変わりますから。
で、内馬場あたりで3コーナー周辺に聞き耳を立てていると、「おらーどけー!」「○○すぞー!」
なんて怒号が響いています。本当ですよ。一度聞いてみてください、あれは癖になります(笑)。
その話は置いといて。
浅沼騎手はペースに関して戸惑いを抱いていたみたいですね。その競馬場で暗黙のルールみたいなのは
必ずと言っていいほどありますから。もちろんJRAでも。守らなければF騎手の鉄拳が飛んでくるわけです(笑
浅沼騎手が抑えて最後の脚にかける、というのも頷ける。
この後方で死んだふりっていうのはハイペースになればなるほど効果がありますからね。
佐賀で高配当が起こるのは、圧倒的1番人気なんかがこのペースに巻き込まれて自滅して、人気薄の
追い込み馬が上位に入線して大荒れ、というケースが多いです。さすが騎手は分かっていらっしゃる。
またそんな人気馬に乗っている騎手も、ペースを乱したくないからハイペースでもついていくという
佐賀のルールによって惨敗したりするんでしょうね。そう考えるとなかなか面白い。
佐賀で穴を開ける騎手は中堅や若手の追い込み馬が多いんですよ。
リーディング上位の騎手は自ずと能力のある、先行できる馬に騎乗できます。
逆にそうは行かない馬には他の騎手にお鉢が回ってくるわけです。ですから穴を狙う場合は
リーディング上位騎手よりもあまり成績の良くない騎手たちの一発に賭けた方がいいわけです。
しかしこの騎乗はあくまでも上手くいった場合にしか発動しません。
普通のレースならば先行有利の佐賀コースでは当然「後方まま」で終わってしまうわけですからね。
しかしなぁ。分かっていても考えていてもそんな高配当は狙い難いですよ。
いつそのハイペースで前が潰れるパターンに引っ掛かるレースになるか、見当もつかない。
逆に高配当になるケースでは、今まで後方ばかりで競馬していた馬がいきなり逃げを打って
そのまま逃げ切ってしまうというケースも何度か見たことがあります。
馬券は難しいな。やっぱり今まで通り1000円前後の馬単で勝負しちゃいそうだなぁ(苦笑)。

佐賀競馬の競馬専門紙は免許制!?

http://ameblo.jp/tuushinsya/entry-10012348988.html
結構目から鱗な話題。『勝馬検討師』は認定制らしい。

さがけいばで新聞を発行するには県知事の認定が必要です。
そこには研修期間があり試験・面接があります
もちろん毎年更新しなくてはなりません。簡単には取れないんですよ(^^ゞ
これはさがけいば独自の制度みたいで…他の地方競馬ではないみたいです(^^ゞ

……どんな試験や面接があるんだろう。しかも毎年更新。これはもはや「競馬予想免許」ですよね。
たぶん場内の予想師のおっちゃん達には無関係なんだろうけど・・・。
他の地方競馬場では無いのか。これは信頼できるということかもしれないけど、
予想紙業界に新規参入し難い状況でもあるのではないかなぁ?
今の時期、競馬専門紙に新規参入しようなんて所はあるとは思えないけど・・・。
しかしまぁ面白いなと思いました。

追記

なんと場内立ち予想の方々も『勝馬検討師』ということで認定を受けなければならないそうですよ。
年度末の更新はこちらは面接のみだそうです。それにしても場内の方々までとはちゃんとしてるなぁ。
今度競馬場に行ったら、いつもとは見る目が違ってきそうですよ(笑)。


別の話題ですが、
http://ameblo.jp/tuushinsya/entry-10012396212.html
これ、お願いしてみようかな…。『通信社』にウチのブログが紹介されるなんてことになったら光栄だけど
ウチみたいなのが一番最初に紹介されるのもちょっとアレだなぁ(笑)
他の人気の佐賀競馬関連ブログの皆さん達が紹介され尽くして
もう紹介するところが無くなったなという最後の方にお願いしたいな。卑屈卑屈(笑)。