座布団が行司にクリーンヒット

九州産馬、佐賀競馬、地方競馬、アビスパ福岡を応援しています

九州産馬 先週の結果

3歳のカシノサトラップは9着、古馬コウユーヒーローは5着でした。
カシノサトラップはカッとなって行ってしまう若さが出てしまったようです。
ナリタブライアンカップのコウユーヒーローは人気こそありませんでしたが、控えればこれくらいは走ります。
今週は戎橋特別にカシノエルフが登録しています。

九州ダービー栄城賞 出走予定馬

緑に囲まれたレジャー施設:佐賀競馬(さがけいば)|佐賀県鳥栖市
ロマンチックの回避は残念で仕方ありません。……中間にアクシデントでもあったのでしょうか。
他地区からは高知のコパノエクスプレスが参戦予定。ホッカイドウ競馬デビューでいきなり認定新馬戦を勝ち、
その後は大井でも1勝して高知に移籍。移籍初戦となった前走はA3級古馬相手に勝利しています。
対する地元勢は3連勝中のゴールドペンダント、実績上位のダイリングローバルなどが抜けているか。
九州産馬エスペランサも参戦します。

佐賀で再起をかける 元・福山競馬の渡辺博文騎手と柳井宏之師

http://www.yomiuri.co.jp/job/wlb/topics/20130514-OYT8T00468.htm
福山競馬 騎手・調教師の行先 - 座布団が行司にクリーンヒット
お二人が佐賀に移籍して2ヶ月が経ちましたが、レースを見ていると渡辺騎手はさすが2000勝ジョッキーだなと
思うような騎乗をされていますね。福山も佐賀も小回りですし、基本スタンスとしては同じなのかもしれません。
そして渡辺騎手と二人三脚で挑む柳井調教師。こちらはまだ慣れない佐賀で手探りの状況かとは思いますが、
38歳で調教師としてはまだお若いですし、元・福山の馬たちと共にこれからが勝負でしょう。


騎手と調教師が同時に移籍できたのはラッキーでしたね。これが騎手だけの移籍だったとすると、
どこかの厩舎所属騎手になるとは言っても一からの馬集めになるわけですし、バックアップが足りない。
余所者に対するマークも厳しく、テン乗りも多い。精神的な疎外感もストレスになることは概して多いようです。
そうして燻ったまま引退してしまったり、また他場へ移籍してしまう例は過去に佐賀では多かったのです。
しかし調教師も一緒となると元の所属場から馬(馬主)と共にやってくるわけで、支援体制は十分。
ずっと乗り続けている馬に乗れるわけですし、前所属からの人たちと一緒という安心感はあるでしょう。
それは調教師も同じで、いきなり良く知りもしない騎手を乗せてレースに出すのは不安の方が多い。
しかも渡辺騎手という実績十分な騎手がいるわけですから、これほど安心できる乗り役はいないでしょう。

ホッカイドウ競馬でレース不成立 カンパイの合図が伝わらず全馬ゴール

第3回門別2日目 第5競走の競走取り止めについて (5月23日)|ニュース|ホッカイドウ競馬

1号馬のブンブンアフロ号が枠内で立ち上がり阿部 龍騎手がゲート内において落馬したと同時に最後の10号馬がゲート内に収まったため、1号馬の落馬に気づかずスタートが切られ、発走委員がカンパイの合図を出しましたが、騎手にカンパイの合図が伝わらず、全馬がゴール板に到達したため、競走能力に影響があると認められたので全馬を競走除外とし、当該競走を取り止めることといたしました。

門別で競走取りやめ 発走時トラブルで不成立 カンパイ気づかず― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル
【門別】落馬気付かず発走 全馬ゴールも競走取りやめ、全額返還― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル
http://hochi.yomiuri.co.jp/horserace/news/20130523-OHT1T00157.htm
カンパイとは競馬用語で「公正なスタート(発馬)が出来なかった場合に発生するスタートのやり直し」のこと。
今回の件ではカンパイの合図が騎手に伝わらなかったために、カンパイにすらならずレースが不成立になった。
レース映像やパトロールビデオが残っていないので詳細な状況はよくわからない。
門別競馬で珍しいカンパイが発生、レースは取り止めに | 競馬ニュース - netkeiba.com
実際にレースを見ていた人からは「職員の不手際だった」という声があがっていますが…。
発走委員が完璧に仕事をしていれば騎手は手綱を緩めていたはずですから、そういう声はあがるでしょう。


騎手に合図が伝わらなかった原因についてはいくつかの理由が考えられます。
原因その1:発走委員(スターター)が落馬を見逃した
スターターは赤旗を持って台に上がりますが、不正な発走があった場合はこれを振って合図をします。
スタートから200m先には白旗を持った係がいるので、赤旗の合図があれば白旗を振って騎手に伝えます。
ホッカイドウ競馬公式の文章によれば落馬に気付かずスタートが切られたとのことなので、
赤旗を振るのが遅れてしまい、その間に白旗係が脇に退避してしまっていた可能性があります。
原因その2:白旗係が赤旗が振られているのを見逃した
200m先にいる白旗係は赤旗が振られず正当な発走であればそのままコース外に退避します。
しかし今回の件では騎手は気付かず馬も止まらなかったということは、白旗が振られていなかった可能性は大。
それが赤旗係に原因があったのか、白旗係の方に原因があったのかの違い。
あるいは赤旗の合図が遅れ白旗も最後まで確認しなかった両者にミスがあった可能性もあります。




園田競馬のカンパイについて。 - さる7月20日の園田競馬第... - Yahoo!知恵袋
例えば2010年7月20日園田競馬場で起きた「DASHよかわ特別」でのカンパイ事件では白旗係のミスによるものでした。
白旗係が赤旗が振られているのを見落として白旗が振られず、馬がほぼコースを1周してしまったのです。
リンク先ではJRAの馬取扱業務をされている方が説明されているのでまず間違いないのでしょう。
この時は実況の吉田勝彦アナウンサーが騎手に直接呼びかけたお陰で途中で止まることができました。



もう一つの例として佐賀競馬場2008年中島記念でのカンパイ映像も。この時は1頭がスタート前に飛び出したために
カンパイとなってしまった事例で、スターターがブンブンと赤旗を振りまくっています。
この映像では白旗係は見えませんが、騎手はすぐに減速してコーナーの途中で戻ってきていますから、
恐らく仕事はしていたのでしょう。騎手は自分の判断だけでレースを途中で取りやめることはできません。
勝手にレースを止めればそれだけで処分されますからね。それだけに発走委員の仕事は重要なのです。
しかしカンパイは年に1回あるかないかの確率。業務が惰性になってしまう気持ちも分からないでもないですが…。
今回のホッカイドウ競馬の件では状況から考えると、係員にミスがあったと推察せざるをえない状況です。

6月から帯広競馬場含むばんえい競馬場外でJRAの馬券発売開始

http://jra.jp/news/201305/052701.html
ばんえい帯広競馬場にもJRA場外建設へ - 座布団が行司にクリーンヒット
地方競馬共同トータリゼータシステムを利用した「J−PLACE」での発売形式となります。
発売されるのはメインレースを含む1日1場3レース。琴似駅前場外発売所だけは1レースのみ。
J-PLACEでのJRA馬券発売は全国に広がりを見せていますが、自場の馬券に影響しないよう注意する必要があります。
今度は逆にIPATなどでもばんえい競馬の馬券は発売されるようになるといいのですけどね。

関西・名古屋地区で偽造馬券が相次いで発見される

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130524/waf13052414050018-n1.htm
偽造馬券を換金しようとした男が逮捕される - 座布団が行司にクリーンヒット
少し前に偽造馬券を換金しようとした男が逮捕されたとニュースになっていましたが、
実はその事件以外にも偽造馬券が見つかっているようで、その数は46枚にも及んでいるという。

 相次いで見つかっている偽造馬券だが、正規の馬券には多様な偽造防止策がとられており、JRAは「対策は万全で実害もまったく出ていない」と胸を張る。ただ、競馬関係者は「多数の偽造馬券が広域で見つかっているのであれば、偽造グループが関与している可能性もある」と指摘する。
(中略)
 JRAは「現在のシステムで偽造馬券を払い戻すことはありえない」(広報担当者)と強調している。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130524/waf13052414140019-n1.htm

偽造防止技術の進歩で換金はほぼ不可能になってはいますが、ここに来て偽造馬券が急増した理由は何なのでしょう。
あと「発見された」というが逮捕された男以外からはどうやって見つかったのだろうか。
払戻機の中から見つかったのなら換金された後でしょうし…。

所得税法違反裁判 男性に有罪判決も税金は約計5200万円と認定

馬券の所得税法違反裁判 検察側は懲役1年を求刑 - 座布団が行司にクリーンヒット
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130523-OYT1T00440.htm
Expired
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00246562.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130523/k10014784071000.html
http://mainichi.jp/select/news/20130523k0000e040151000c.html
会社クビ、貯金ゼロ、妻は毎日泣いた…競馬裁判、“悲惨”と司法の“救い” (2/2ページ) - 政治・社会 - ZAKZAK

 中村弁護士は国税当局の対応について「今まで課税してこなかったのに、履歴が確認できたからといってスケープゴート的に(税金を)取ろうとしたのが誤り。課税処分は硬直的、形式的で過大。取り消すか変更してほしい」と批判した。また、「窓口で馬券を買う人は、ほとんど申告しないと思う。不公平にならないよう、制度をきちんと整えてほしい。個人的には宝くじのように非課税にすべきだと思う」と訴えた。

http://mainichi.jp/select/news/20130523k0000e040172000c.html

 国税庁内では冷静な受け止めが目立った。ある幹部は「こちらの主張が認められなかったのは残念だが、想定の範囲内。判決を見てみないとはっきりしないが、馬券の購入方法にはいろいろなケースがあり、今回はかなりのレアケースとして『雑所得』と判断しているはずだ。通常の馬券の払戻金が『一時所得』というこれまでの解釈に影響はないだろう」と強調した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130523-OYT1T00793.htm

この男性の馬券購入スタイルが投資であり、収入は一時所得ではなく雑所得だと認められました。
これにより納税額は大幅に減額され、申告漏れに関しても執行猶予付き判決。ほとんど男性側の勝利です。
しかしこれはまだ地裁判決であり、検察側が上訴する可能性もあるので現段階では完全とは言えません。
そして競馬ファン全体に今回の判例が適用されるとは限りません。今回の男性は確かにレアケースであり、
他の人たちが高額配当を手にしたとしてもこれまで通り一時所得扱いされる可能性は高い。(コメント欄参照)
ネットでの馬券購入が大きな割合を占めてきている昨今、現在の徴税方法が時代に即さない形になっている。
そのことも含めて今後は政治的、法律論的な方面で議論されていかなければならないだろう。

 大阪地裁の判決を受け、日本中央競馬会(JRA)報道室は23日、「判決内容の詳細については承知していないので、具体的なコメントは申し上げられないが、払戻金の課税については『競馬産業全体に関わる問題』といった観点から、お客様が安心して競馬を楽しめるようなものにしていただきたいと考えている」とのコメントを出した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130523-00000022-mai-soci

JRAは今回の件に関しては基本的には当初からノーコメントを貫き通している。
ただ「お客様が安心して競馬を楽しめるようなものにしていただきたい」とだけ付け加えた。
現在の状況が「安心して競馬を楽しめる」状態にないことはJRAも分かっているのだろう。
JRAはこれまで高額配当における納税の注意喚起を大きく取り扱っては来なかったツケが出てきたわけだが、
これからはバックにある農水省などとも協議して国家レベルで対処して行く必要があるだろう。


馬券の所得税法違反裁判 検察側は懲役1年を求刑 - 座布団が行司にクリーンヒット
『今後の戦略と、われわれができること』“外れ馬券は経費か否か”有識者座談会(3) - 東奈緒美・赤見千尋 | 競馬コラム - netkeiba.com
今後に関しては野元賢一氏、斎藤修氏、須田鷹雄氏はいずれも「馬券非課税化」を求めている。
野元氏が競馬ブックでも書かれていたが、この男性が馬券購入で控除率として国庫に収め続けていたはずの金額と、
今回国税庁が徴税しようとした税額では、前者の方が大幅に国庫を潤す結果になっていたはずなのだと。
国の為にどちらがいいか、その辺を落としどころに交渉していけば光は見えてくるのではないだろうか。


馬券利益約1億4000万円なのに…約6億9000万円を追徴課税 - 座布団が行司にクリーンヒット

 大阪地裁の判決などによると、男性が利用していたのはJRA−VANやJRDB(電子競馬新聞)が提供する競馬データ。過去10年分のデータを独自に分析し、回収率に影響を与えるファクター、前走着順や血統、騎手、枠順、牡牝、負担重量など約40項目のデータを採用したうえで、回収率の高い馬をあぶり出す計算式を作成。狙い目を決め、自動的に購入するシステムを開発した。
 システムは半年ごとに見直しを行っており、弁護人の中村和洋弁護士によると「初期に比べると改良を重ねて、本人が使いやすいようにカスタマイズされている」。
 男性は04年に100万円を元手にこのシステムで馬券購入を開始。お金が溶けた時点でやめるつもりだったが、結局追加の入金は一切なく、5年間ほぼ全てのレースを対象に賭け、黒字を出していた。2007−09年の3年間では約28億7000万円分の馬券を購入し、払戻金は約30億1000万円。ネットの掲示板で回収率を披露し、閲覧者から「マスター」と称賛を浴びていた。
 対象レースは新馬戦と障害を除く全競馬場の全レース。パソコンの電源さえ入れておけば馬券を自動的に購入するため、2週間以上もパソコンを放ったらかしにし、その間にどんどん資産が増えていったことも。1日数百から1000点、金額にして1000万円以上の馬券を購入することが日常になっていた。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130524/dms1305241533020-n1.htm

裁判などで公私ともに疲弊していると思われる男性会社員だが、これにめげずにまた馬券を買ってほしいし、
これほど注目を浴びたのだから逆にそれを利用して、馬券ソフトを開発・販売してみてはどうか。

エディ・アハーン騎手 10年間の資格停止処分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130523-00000044-jij-spo
買収や詐欺行為、意図的にレースで負けたとなれば完全に八百長。むしろよく10年で済んだなという印象です。
ただ弁護士は異議を申し立てるそうで、事実関係も含めて成り行きを見ていきたいですね。

米国ハリウッドパーク競馬場が今年度で廃止に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130511-00000503-sanspo-horse
http://www.keibabook.co.jp/homepage/topics/topicsinfo.aspx?subsystem=6#KKN02081
競馬news.com
アメリカの名門競馬場の廃止は寂しいですね。今週の『Gallop』秋山響氏のコラムによると、
売り上げが減少していたのは理由の第一ですが、数年前からスロットの導入に動いていたものの
地元議会に却下されたのだとか。他州の競馬場ではスロット導入で客入りが復活しているそうだが、
カリフォルニア州では認められず、お客が他所のスロット場に流れていったそうだ。
この辺は日本のパチンコ業界との構図に似ているのかもしれない。また、競馬場周辺では以前から
再開発の動きがありながらも米国全体の景気後退により計画段階で止まっていたが、
景気回復により開発が進むことになったらしい。跡地はモールや住宅街になる予定だとか。

中国で乗馬・競馬ブームも…人材不足

 競馬専攻の大学院生が卒業前に就職成功 - 中国国際放送局
民間の馬術クラブや馬場が増加している中国ですが、馬を扱える専門職が足りていないようです。
武漢商学院と天津スポーツ学院が共同育成してきた競馬専攻の大学院があるそうですが、
在学生にも関わらず既に就職先が決まっているとか。法の未整備でギャンブルとしての競馬開催の
見通しが立っていない中国に日本から進出・投資するのは危ないと個人的には思っていますが、
人材育成の分野でなら可能性はあるかもしれません。仮に競馬開催がなくとも乗馬・馬術の伸び代がありますからね。
日本には民間の競馬学校などもありますし、それらが中国へ進出するのはありなのかなと。

故・北野ミヤさんの遺言

「メジロ」が消える 成績不振で牧場閉鎖 - 競馬ニュース : nikkansports.com
メジロは生き続ける…生産事業に専念 - 競馬ニュース : nikkansports.com
メジロ牧場が廃業となってちょうど2年が過ぎようとしています。当時メジロ牧場の専務だった岩崎伸道氏は
後にレイクヴィラファームを立ち上げ、メジロ牧場の精神を引き継いで生産を再開されています。
メジロ牧場の廃業は経営が難しくなった為とされていますが、岩崎氏の決断とタイミングには
2004年にお亡くなりになった「メジロのおばあちゃん」こと事・北野ミヤさんの遺言の存在がありました。


『Gallop』で連載中のシリーズに書いてあったのですが、北野ミヤさんはお亡くなりになる少し前に、
専務であった岩崎氏に一つの「遺言」を残していました。それはメジロ牧場の今後について。
今は順調でも、生産牧場の経営は不安定なもの。時代の流れでいつ立ち行かなくなるかるか分からない。
そこでミヤさんは「誰かに迷惑をかける前に」「従業員の退職金が出る間に」「貴方がその時期を判断する」よう、
岩崎氏に言付けていたのでした。それを遺言として文書にしたためておき、開封するタイミングなどすべて
信頼する岩崎氏の判断に任せられていたというのだ。2年前この時は、経営自体は傾きかけていましたが、
多少無理して続けようとすればそれも可能だったそうです。しかし岩崎氏はこの遺言を思い出し、
ご自身の判断でメジロ牧場の名義を持つ北野家に遺言を持参し、同意を求めたのだといいます。
北野家の人々はそれに合意し、メジロ牧場の歴史は終わりました。先々のことを見据えて遺言を残していた
北野ミヤさんの先見の明、苦しい判断を下した岩崎専務も冷静で的確な判断だったのではないでしょうか。
メジロ牧場は決して消え去ったわけではなく、その精神や血統やこれからも次世代に伝えられていくことでしょう。