座布団が行司にクリーンヒット

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その2

追突した時の衝撃は、本当にほんの少し。もちろん相手の衝撃はまた違うのでしょうが、
そんなに大した事故でないことは断言できました。謝ったら許してくれるかもしれない、
という気持ちが心の中にありました。しかしなかなか上手い具合にはいかないもんです。
車の出てきた男性に恐る恐る「すみませんでした」と言いました。
私が「でした」と言い切ったその刹那に、相手の男性は大きな声で言いました。
「何考えてんだ一体コラぁ!!!!!」
「救急車呼べぇ!!」

ヤ・バ・い。
ヤバイ、ヤバいよ。もしかしてそっち系の人ですか?こっちはもう恐怖で頭真っ白ですよ。
そういや微妙に禿頭だし顔は怖いし口調は怖いし、当たり屋さんですか?
もう俺は駄目かもわからない。怖い怖い怖い。どうしよう。
そう感じつつも「追突は100%後ろの人が悪い」というのは知ってたのでとにかく謝る。
「すみません、とにかく警察も呼びますんで。」
そう言うと相手は自分の車の中に戻り、シートを倒して寝転んで出て来なくなってしまいました。
どうしよう。まずは警察、救急車、家に電話、そして保険屋さんに電話しないと・・・。
公道で交通事故を起こした場合はまず警察です。そして怪我人がいる場合は救急車。
そして保険会社に電話、これだけはしておかなければいけません。皆さんももし事故の時は忘れずに。
しかし、救急車・・・・?ちょっと当たっただけなのに?そう本気で思いました。
本当にちょっとだけしか当たってなかったんですから。これも後で証明されるんですが・・・。

各所への電話はすべて終えました。事故起こした時って、本当にビビっちゃうもんですよ。
手が震えて、ボタンが押せなくなります。自分でも愕然としましたもん。
一番したくないのは、家への電話。
「事故っちゃった・・・。」
「・・・・・どこで?」
しかしウチの家族はこういう所では冷静です。色々と私に指示して今すぐ来ると言い電話を切りました。
待ってる間も心ここにあらずですよ。もうソワソワしちゃうもんです。相手は車から出てこないし。
10分くらいして警察の第一陣、おそらく近所の交番の警察の人がバイクで現れました。
警「どうしたの?」
私「追突してしまいまして・・・私が。」
警「あなたの方がね。相手は?」
私「車の中です。」
警察の人は相手の車に近づき何やら話していました。これからどうなるんだ・・・。