現在ここにいる種牡馬は3頭。2頭はサラで1頭はアラブです。
サイレントハンターとダンツシアトル、アラブはブルーバードライジンです。
サイレントハンターはあの現役のままの顔を見せてくれました。さすがにデカい。
これは種牡馬用の体だからでしょうが、そこらの競走馬よりずっと大きく見えました。
サイレントハンターもそうですが、ダンツシアトルも気性が荒いようで、近づいただけで
噛み付いちゃうそうです。怖い怖い。危うくハンターに噛まれそうになりました。
その点、アラブのブルーバードライジンの方は大人しいものです。私が顔を近づけても
フンフンと匂うだけで何もしてきません。かわいらしいなぁ。
職員さんがニンジンを持ってきてくれました。
「ハンター、おいハンタァぁぁ〜〜〜」
ゴンゴンゴンゴン、と音を立てても見向きもしない。
「・・・たぶん今帰ってきたばかりだからでしょう。」
種牡馬といえども運動はしないといけませんので、1日に何度かは放牧に出すそうです。
ちょうど帰ってきたばっかりなのでお腹が空いていたんでしょう。草ばかり食ってる。
「おーい、シアトル〜〜思えもかぁ〜〜」
ガンガンガンガン。やっぱりダメだ。マイペースだなぁ。
「おーい、ライジン!」
ゴンゴンゴンゴン。おおっ、こっち向いた。そして食べた!
やっぱりブルーバードライジンは起床が大人しいというか人懐っこいというか。馬がなってるな。馬が。
「でも、最近は種付けが無くてねぇ・・・」
そうです。アラブの衰退は生産界にも大きな影響を及ぼしているんです。
ここ九州でもアラブの生産は昔から行われてきましたが、頭数が減っているようです。
アラブだけではありません。九州にいるサラブレッドの繁殖牝馬の数も、
グラフにするとトントンと順調に下がり続けているそうです。
逆に増えたり横ばいだったりするのが持込みのも九州産です。以前もこの日記で説明しましたね。
しかし最近では韓国競馬会が事業拡大のため、日本に馬を求めてきているのです。
安い九州産を狙って、去年も数頭セリで買っていきました。今度釜山に競馬場ができるそうです。
その流れで、九州が近いということで新しく九州に専用の市場も設置されるそうです。
今はその動きに職員さんたちも色々と働きかけている最中だとか。
これが打開策となってくれればいいですけどね。
続く。