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非常に厳しい荒尾競馬の今

荒尾競馬の現状は、かなり厳しい状態に追い込まれています。
おそらく現在日本にある地方競馬場でもっとも廃止が近い競馬場だと言っても過言じゃないのでは。
ファンである身でこういうことを書くのは悲しいですが、現実です。果たしていつまで保つか………。
現状を打開するためにも荒尾競馬組合には大きな改革をしていただきたいものですが、組合側(荒尾市)に
どこまでやる気があるのか…。何かしら手を打たないと本当に潰れますよ。お願いだからなんとかしてください。
とりあえず荒尾競馬の現況を書いてみましょうか。

売り上げの減少

前年度の今の時期に比べて、今年の荒尾の売り上げはなんと7割にまで落ち込んでいます。
この5ヶ月で7億円近く前年度より売り上げが減っているとか。かなり深刻です。
(ちなみに佐賀は前年度よりも1%弱売り上げは増えているそうです)

預託馬の減少

これは今年から急に減ったという問題ではないのですが、年々減少しているのは確かです。
特に夏の時期は馬も疲労などがありますから連闘がしにくく、ほとんどのレースでフルゲート割れしています。
荒尾の出走表を見れば分かりますがほとんど10頭以下のレースばかりですからね。これじゃ競馬が面白くありません。
また、アラブの減少も影響の一つでしょう。荒尾ではまだアラブ単独のレースが行われていますが、
いつかそんなアラブ競走もなくなる日が近いのではないかと言われています。単純に、頭数が足りなくなるから。
ただでさえ馬が足りない荒尾競馬場。今後はレース数、開催数の減少などが行われる可能性があります。
(参考)
http://blogs.yahoo.co.jp/dohc16v599cc/18350113.html
http://blogs.yahoo.co.jp/dohc16v599cc/18351505.html

原因

売り上げ減少の主な原因としては、まず頼みの綱の場外発売の減少。特に岩手での発売が減少したことによるものです。
さらに、荒尾はいまだに3連式馬券の発売を行っていません。未だに導入されていないのは荒尾が日本で唯一です。
これからの競馬は3連式なくしては成り立たないということでしょうか。他の競馬場にあって荒尾にだけないというのは
やはりマイナスポイントでしょうからね。しかし導入するにもお金がかかります。今後導入するらしいという噂を
耳にしたことはありますが、果たして本当なのか。また導入したとして売り上げが戻るのか、不安はつきません。

打開案

上で書いたように、3連式馬券の導入は不可欠でしょう。お金はかかるでしょうがまずスタートラインに立たないと。
そして、今後計画されている南九州での場外馬券場が建設されること。かなり無理な売り上げの計画ですが
とにかく建設されなければ話になりません。どこまで売り上げに貢献できるかは分かりませんが…
赤字になる可能性もある。あとは地道なファンサービスの向上でしょうか。
以前に比べれば格段にサービスは向上してるとは思いますが、まだ必要です。
とにかく人を呼び込む魅力を作らなければならないのでしょうが、それがなかなか難しい。


最近の荒尾はどうもおかしい。場外の件でも、あまりにも過大すぎる売り上げ計画を出したりして
各地で計画断念せざるを得ない状況になっていたりします。もしや無理矢理廃止に向かわせようとする動きが
あるのでは…そんなことすら勘ぐってしまいます。どうにか廃止にだけはさせないでほしい。
打開する手立てはまだあるのだから。廃止になれば、再開することはなかなか難しい。
いや到底無理です。だからこそ廃止には慎重であってほしい。
その地域の一つの文化を潰すことになるのだから。まず「復興ありき」で運営を進めていってほしいものです。