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九州馬産の将来を一番に考えるオーナー 「小林良助牧場」

小林牧場さんは住宅街のど真ん中にありました。周りを住宅に囲まれた中でこんな放牧地があるとは・・・。
まぁ住宅街の方が後からできたものなんでしょうけど、少しびっくりしました。
小林さんのお話を伺っていると、九州の馬産に不安を感じ、なんとかしようと常々考えていらっしゃるようです。
「そのためには若手の育成が最重要課題」
「若手の模範となるためにも自分たちがしっかり生産を行わなくては」
こちらでは繁殖牝馬が4頭、仔馬が6頭くらいいましたかね。もっとかな? 本当にお言葉のとおりです。
小林さんたちのお陰で熊本はこうやって生産者が増えているわけですからね、頭が下がります。
同時に、「時代が変わったのに何もしようとしない」牧場には苦言を呈していらっしゃいました。


セリ市の話にも関連して、馬の値段についてのお話も。
九州は確かに馬の値段は安いが、それが武器だとおっしゃるのです。
中には高額な馬を購入できない馬主さんもいます。地方競馬もあります。
そういった競馬の下の部分、根本を支えているのはそういった安い馬たちなんだと。
安い安いと弱音を吐くのではなく、それを利点にすればいいのではないかというのですよね。
北海道には種付け額の超高額な種牡馬の株を持っているだけで破産した人もいます。
どんなに高い種付けをしても、販売する時に元が取れなければどうしようもない。
そういう意味では九州は種付けも安いし(九州種馬場の2頭はいずれも10万円)、売れば元は取れる。
なるほどなぁ。しかし20万円くらいになると厳しくなる。ギリギリなんですね。
私は今まで「九州種馬場にもっと良い種馬が来てくれたらいいのに・・・」と常々思っていましたが、
良い種牡馬はそれだけ種付け料も高くなりますから、そうそう上手くはいきません。
むしろ安いからこそサイレントハンターダンツシアトルなんだということですね。
シンウルフマークオブディスティンクションは「安くて良質」な種牡馬でした。
そんな馬がまだ出てきてくれないかなぁ。


またこちらの生産した1歳馬にはシンコウスプレンダ産駒が3頭もいるのですよ。その理由を伺ったところ、
どうやら新興産業が倒産し、シンコーファームにいて行き場を失った仔馬や繁殖牝馬などを
頼まれて引き取ったらしいんですね。それでか〜。
体が小さくてあまり期待はしていないけど・・・とのことでしたが、なんとか頑張ってほしいと思います。


そういえば、山口牧場のサンキリコはこちらの牝馬に種付けした直後に亡くなったそうです。
人間で言う所の急性心不全ってやつですね。20歳だったらしいからなぁ。
一方、本田さんとこのデュラブは今年で24歳ですか。老いてますます盛んのようで、うらやましい。
それでもデュラブも熊本に来た当初はガリガリに痩せてたそうです。
もしかしてこちらも処分される寸前だったとかじゃないだろうな・・・。


この牧場にはキャロルライデンもいます。佐賀でめっぽう強かった牝馬です。
仔はまだ走ってくれていませんが、これからですね。ものすごくおとなしい馬でした。

注目の1歳馬

キャロルライデンの2005(http://db.netkeiba.com/horse/2005109080/

そろそろ仔が走り出してもいい頃なんじゃないか?