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佐賀競馬の厩舎見学会に参加してきました

厩舎団地

この日は事前に応募していた厩舎見学会に参加するべく佐賀競馬場へ。
里帰りジョッキーズカップウェルカムカップ、ホームタウンカップを楽しんだ後、
最終レースの頃になって控え室に集まりました。参加人数は15名ほど。
取材にきたNBCの方、及びライターの井上オークスさんも加わり厩舎見学会へ。
そういえば井上オークスさんは「ダービーWeek」の時も他競馬場の記事を書いたりしていたんだよな。
今回はその延長線上でこの佐賀競馬場の厩舎見学会に参加するようになったのだろうか。


まずは佐賀競馬組合副会長からの挨拶、そして組合からの注意事項などを聞いてから厩舎団地へ。
厩舎団地は競馬場のある高台からは少し下にあるので、馬や人はなだらかな坂を上り下りして行き来している。
そういや下の道路から競馬場に向かう道路も上り坂になってるよな。競馬場が高台にあるため、
厩舎関係者は厩舎団地から競馬場に行く時「ちょっと『上』に行ってくる」というような表現をするそうな。


競馬場の敷地内から普段ファンは通ることができない歩道を取って厩舎団地へ。
この歩道、そしてすぐ隣の馬道は厩舎と競馬場を結ぶ一本道。
本当に裏方の人しか見ることのできない風景を味わい、裏側を見ることができて感動しました。


厩舎団地に着いて、私のグループの一つ目の見学先である九日俊光(くにちとしみつ)厩舎へ。
こちらには佐賀競馬で9連勝中のギオンスピードや、最近まで中央でも活躍していたカノヤバトルクロス、
そして見学者の注目を一身に集めていたモノポライザーなどがいる厩舎です。
こちらは九州産馬とも繋がりの深い厩舎で、ノースダンシングなども管理されています。
九日厩舎にはかつてキングオブザロードという強い馬がいました。佐賀最強のまさに怪物でした。
九日師はいまだにキングオブザロードよりすごい馬を見たことが無いと言います。
ギオンスピードでもまだ足りない」と。今後はキング以上の馬を管理するのが夢になるんだろうなぁ。
モノポライザーはまだ走る状態ではなく、「今はネジを一本一本締めていってる状態」とのことでした。
「エンジンは問題ないからあとは部品」というような表現でした。どうせ出走させるなら勝てる状態で出したい。
モノポライザーにはそれなりの期待を抱いている感じがしました。
九日師はとても明るく、ジョークも気軽に言うとても面白い方でした。これからも頑張ってください。
(ちなみに佐賀競馬予想紙『日本一』のトラックマン九日力さんはご子息です)


続いて二つ目の見学先である濱田一夫(はまだかずお)厩舎に向かいました。
こちらは以前までは高崎競馬に在籍し、廃止になってから佐藤正則調教師とともに佐賀に来られました。
厩舎にいる馬のほとんどは高崎から持ってきた馬だそうです。これから新規の馬も増えていってほしいですね。
こちらでは「グイッポ(さく癖)」の症状のある馬の矯正馬具などを見せてもらいました。グイッポとは
馬栓棒(馬房から馬が出ないようにする棒)や飼い葉桶などを噛んで、一緒に空気を飲み込んでしまう馬の癖です。
これをさせない馬の鼻先を覆う馬具や(犬が人を噛まないように口の周りを覆う器具に似てます)、
さらにひどい症状の馬への道具もありました。これだけしても矯正しなければならない症状なのです。
空気を飲み込んで腹痛を起こし、死んでしまう例もあるからです。命にかかわるわけですね。
そのほか、お腹の中で食べた物が発酵して膨らみ腹痛を起こしてしまう例なども教えていただきました。
また実際に馬がグイッポする様子も見ました。うわー、噛んでる噛んでる。で、本当に「グイッポ!」って音が。
濱田厩舎はまだ移ってきてまもない厩舎です。これから佐賀に徐々に慣れて成績を残していければいいですね。


厩舎見学会の後は、騎手・調教師・厩務員などスタッフ・馬主や組合の方々も交えてのバーベキューです。
私は石川浩文騎手、内田利雄騎手、権藤学騎手などとお話させていただきました。もちろん浅沼傑騎手とも。
石川騎手は今回参加した騎手の中では最年長、最近は腰の調子が悪くてなかなか騎乗でないらしいですが
「騎乗があれば大穴狙うから楽しみにしておいて」と、頼もしいお言葉をいただきました。
内田騎手はさすが華がありますからね、どの席に行っても人気でひっぱりだこになっていました。
権藤騎手は以前参加された方から聞いていた通り、すごく面白い方です。これからも頑張ってほしい。
いやー、正直この見学会に参加できて一番の収穫は権藤さんに出会えたことだな〜(笑)。
あとついでに井上オークスさんに「浅沼騎手を記事にして」とプッシュしておきました。わはは。


東眞市調教師や山田勇調教師ともお話できて嬉しかったです。あとは馬主会の会長さんとも。
東厩舎に今度入厩するというフサイチボンバイエのことについてお話をうかがうことができました。
関口会長 来年の新馬入厩の前に2歳馬を佐賀へ - 座布団が行司にクリーンヒット
どうやら肩を怪我して中央デビューは遅れていたようです。佐賀に持ってくることになって、
上手くいけば今年中にデビューできるかな、と。調整が長引けば来年になるかもしれないらしい。
しかし能力は上位だと思うからデビュー戦では佐賀の同世代には負けないと思うよ、とのことでした。
フサイチボンバイエが佐賀で活躍できるか、楽しみですね。
山田調教師には私がカシノオウサマの大ファンだということをお伝えできて良かった。
カシノコールミーも入厩したことだし、この2頭のこれからが楽しみです。
カシノオウサマ帰厩 - 座布団が行司にクリーンヒット
カシノコールミーは佐賀に移籍するらしい - 座布団が行司にクリーンヒット


皆さん、こういった機会でないとなかなかファンの方々と話したり触れ合ったりすることがありませんからね。
競馬場では見ることのできない騎手たちの姿を見ることができて、とても幸せでした。
今後もこういった企画が増えていけばいいなとつくづく感じました。会長さんのお話によると、
これからの冬場は気候の関係で開催できないが、次回(来年以降)はもっと規模を拡大して行いたい、と。
もし実現すればファンはとても楽しい会になると思います。これからの企画に期待してます。