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ドラゴンクエスト8のクラシックオーケストラコンサートを見に行ってきました

ゲーム音楽大好きっ子の私、すぎやまこういち氏指揮のドラクエコンサートが福岡で開催されると聞いて
そりゃもう行かずにはいられなかったわけですよ。九州交響楽団演奏、福岡サンパレスで行われました。
日曜日、佐賀競馬場で九州大賞典の結果を見届けるとバイクに飛び乗り鳥栖駅へ。
折りしもサガン鳥栖の試合が終わった直後で駅構内はごった返していました。鳥栖、勝利おめでとう。
開演が17時だったので少々遅刻することは覚悟し、特急に乗って博多駅へ。バスに乗り換え開演30分過ぎて到着。
演奏中は入ることができないので、すぎやま氏がお話をされる時間に入るように言われました。17時45分でした。


……これは本当に損をしたと思いましたよ。九州大賞典は諦めていた方が良かったんじゃないかと思うくらい、
すごい。と言うより、凄まじい。表現するならば「脳汁出まくり」です。ドーパミン大量放出ですよ。
CDでオーケストラバージョン曲を聴いてましたが、実際に生でオーケストラが演奏するのを目にし耳にするのとは
大違いですよ。音なのに立体感があって、3Dが耳の中に入ってくる感じ。大袈裟?いや大袈裟じゃないですって。
途中、すぎやま氏のお話などを挟んでとても楽しいコンサートでした。本当に良かった。


ゲーム界において2大RPGといえばファイナルファンタジーシリーズと、ドラゴンクエストシリーズ
その音楽においてもこの二つは後のRPG、ゲーム全体に大きな影響を及ぼしていると思います。
今回このコンサートを聞いて感じたのは植松伸夫氏とすぎやまこういち氏の作曲の大きな違い。
ドラゴンクエストの音楽って、そっくりそのままオーケストラなんだなぁって。というのも、
ドラクエ8をプレーしながら聞いた音楽、まったくそのままこのコンサートに持ってきた感じなんですよ。
つまり、アレンジがほとんどない。音程とかいう意味ではなく「楽器まで同じ」感じなんですよ。分かるかなぁ。


たぶんすぎやま氏はドラクエ音楽を作曲するにあたっては、完全にオーケストラをイメージして作ってると思う。
この音はこの楽器で、という風に。というかオーケストラをゲームに詰め込んだと言った方がいいかもしれない。
現在の「音」の技術は、コンピューターで楽器を再現できるようにまでなってるじゃないですか。
同じドレミファソラシドでも、バイオリンはこんな音、ビオラはこんな音、音程は無くても太鼓の音とか。
ドラクエはそういう色んな楽器の音を使って、ゲームの中にミニオーケストラを作っちゃってる感覚がします。
だから本物のオーケストラコンサートになるとそれがそのまま現実世界に出てくるというか、
本物の楽器だからさらにスケールアップして立体感バリバリで聞くことができるんじゃないかなぁ。
昔の作品は分かりませんが、少なくとも8はそうだと思います。


その点FFの方は、音に関してはかなり自由奔放に作曲されている感じがします。
中にはピアノ曲、トランペット曲、ギター曲なんかもあります。ヘビーメタル調もありますよね。
コンピューターにしか作れないような個性的な音もかなり含まれているような気がします。
そんなわけでFFの曲をオーケストラにしようとすると、アレンジがかなり出てくるんですよね。
CD持ってますが、そのおかげでゲームでは聞けなかったような新しい音感を体験できるというのもあります。
ですからFFの曲にはオーケストラ化に向き不向きがあって、さらにオーケストラバージョンに編曲しようとすると
結構な時間と労力が必要になっちゃう。ある意味、一からやり直しみたいなもんですよ。
だから滅多にFFのオーケストラコンサートは行われないんですよね。行きたいなぁ。今度いつあるんだろう。


ドラクエコンサートの方はすぎやま氏が「青少年のオーケストラ入門になってほしい」という願いから、今まで
かなり多くの回数のコンサートが開かれてきました。「ドラゴン・クエスト」ってバレエまであるんですよ。
中身はまさにオーケストラ入門で、今まで交響楽団のコンサートなんて聴いたことの無いって人にはオススメ。
ドラクエの音楽を知っていれば楽しめるし、さらにオーケストラのすごさを味わえますからね。
これで3000円ならお釣りまで来るよ、と思っちゃいました。
また、すぎやまこういちさんがお茶目で可愛らしいんですよ(笑)。
指揮台ではさすがに御年ですから、椅子に座って指揮しないといけない程のおじいちゃんなのに、
指揮に熱中するとずっと立ちっぱなしになっちゃうし、小躍りしながら出てきたりするし。
演奏後は握手会があり、並んだ全員に握手されてました。ああいうのを見ると本当に凄い人だと感心します。


私も並んで、握手してもらいました。
競馬ファンの端くれとして「JRAのファンファーレが大好きです」と伝えておきました。
するとすぎやま先生、「ああ、あれね!タタタタンッ タタッ タタンタン♪」と口ずさんでくれました。
そう、JRA関東G1ファンファーレ。最後まで楽しい人だったなぁ。
福岡ドームに行くと有名人の手の形をしたブロンズ製の手が沢山あって
 有名人と握手ができるようになっているんですが、この中にすぎやまこういちさんの手形もあるそうです。)


忘れてた、鳥栖駅に置いてるバイク取りに行かなきゃ…。