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北見競馬場観戦記

女満別空港までの気苦労話は置いといて………
空港から北見駅までバスで40分(900円)くらい、北見から競馬場まで無料バスが運行しており、こちらは20分。
タクシーだと2000円前後で行けます。北見競馬場は市街地から少し離れた高台にありました。
100円払って入場し、新聞を買う。ここまでは普通の競馬場と変わらない感じだが・・・。
いや、やはり違う。ここは「ばんば」が走るばんえい競馬。直線コースが待ち受けていました。
Gyaoの動画などでレースは見たことはありましたが、場内は驚きの連続です。本当に新鮮でした。
競馬というのはやはり実際に目の前で見て感じないとその面白さは実感できませんね。
そのGyaoが場内で生放送を行っていました。いいなぁこういうの…。


まずはパドック、普通に周回している。あの大きさの馬たちが…いや、当たり前なんだけどすごい。迫力が。
そして止まれの合図とともに各馬に散らばる騎手たち。そして騎乗………ん、騎乗?
そういやソリを牽引している姿はよく見るけど、あのばん馬に騎乗してる姿は見たことが無かったな。
……すげぇー! あのでけー馬に乗ってるよー!! そして走り出したぁー!?
いや、馬鹿かと思われるかもしれないがビックリしたんですよ。しかも結構速いですしね。
ソリを曳く姿しか見たことの無い人にとっては結構な衝撃なんですよ。
そのまま馬場に出て、スタート地点まで連れて行き、そこでソリを繋ぐ。んー、なるほど。


レースも普通の競馬と同じで、スターターもいるし、白旗の人もいる。ファンファーレもある。
馬をゲートに入れ、スタートする直前にソリの位置を全馬同じくらいの場所に微調整。そしてゲートが開く。
……意外と速い。平坦な場所では少し走らなければおいつけないくらいの速さだ。
そして山の手前で止まって一呼吸、そして一気に駆け上る。ここがやはりばんえい競馬の一番の見所ですな。
途中で止まってしまう馬もいれば、一気に駆け上り下っていく馬もいる。ここで先頭に立てばかなり有利となる。
あとはゴールまでひた走るだけ……というわけでもない。ゴールまでの直線は少し傾斜があるのだ。
ここでパワーがある馬と無い馬とではスピードが段違いで、一気に抜き去ってしまう馬も多い。
そしてソリが完全にゴールラインを過ぎればゴールとなる。ゴールするまで見てる方も本当に気が抜けない。
・・・ゴールまで見て思ったけど、競馬じゃないなぁ。競馬だけど、競馬じゃない。
普段見ている「競馬」とはまったくの別物。すごく魅力があります。
少なくとも中央も地方も同じようなレースばかりしているのを見てるより楽しめますよ。
こんだけ魅力あるばんえい競馬をなくすのは惜しいし、ちゃんとした戦略があれば絶対売り上げも伸びると思う。


ばんえい競馬は割と「紛れ」が多いレースだ。ガチガチの本命馬がよく飛ぶことがある。
だから配当がいつも割れるし、安い配当がほとんどない。かと言って大荒れが多いというわけでもない。
この日も馬単は大体数千円の配当が多く、万馬券は1レースだけだった。
それなら新聞の印は役に立たないのかというとそうでもない。無印の馬が来たのは1度だけだった。
……コツさえ掴めればかなり楽しめる競馬だと思う。配当がいつも大きめなのは魅力的だ。


一通り遊んでから食事、味噌ラーメンを食べて腹を膨らませる。
他にも色々食べたが、オススメなのはモチとイモを一緒にこねて焼いたやつ、80円。あれは安いし美味かったな。


そういえばレースとレースの間隔が狭いような気がする…まぁ12レースもあるんだから当然か。
10レースが終わってまだ16時だというのにあたりは真っ暗。さすが北海道だ。
この日は北見の最終日ということでNHKやら何やら色々と報道陣が来てたな。
帰りの女満別空港ロビーで夕方のニュースとして流れてましたよ。
そんなこんなでメインの12レースまで終了し帰途に着くわけだが、これが最後って感じがしないんだよなぁ。
また来年ね〜なんて雰囲気で皆が帰っていく。帰りはメイン競走のスポンサーだったコカ・コーラさんが
お土産でジュースを配っていたけど、普段との違いといえばそれくらいだったんじゃないかと思う。
帰り道は高台から下の道へ降りる道路が、車のヘッドライトの列を作ってすごく綺麗に見えました。
また……来たいな北見競馬場
正直、ここに競馬場が無ければ一生来ることはなかった土地かもしれないと思う。
今後本当に競馬場が廃止になれば、二度と来ることは無いかもしれない。
また来させてください、北見に。北海道に。