座布団が行司にクリーンヒット

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名馬たちに会ってきました(その1)

幸せな気分になれました。
参考:九州にいる乗馬・功労馬 - 座布団が行司にクリーンヒット

鹿児島大学馬術

この日最初に向かった先は、鹿児島大学。一度でいいからここの馬術部を見学したかったんです。
「学生の皆さんに迷惑がかかるかなぁ」と遠慮していたんですが、以前見学したという人を発見しまして。私も行ってみました。
すると、快くOKしてもらいました。なかなかこれだけの馬がいる馬術部はないと思いますよ。

まずはマークオーです。かつて九州産馬のトップを走っていた馬。障害レースで好成績を残しました。
今は前脚に違和感があって、どうもうまく行っていない様子。治ってくれればいいんだけど……。

左:シロキタスパート、右:ビコーミニスター。どちらも乗馬としては将来有望みたいですよ。


他にはマイコレクションという馬もいました。この馬は鹿大馬術部の屋台骨、どんな学生が乗っても走るというすごい馬なんだそうです。
マイコレクション | 競走馬データ - netkeiba.com
ただもう20歳、最近は衰えがきているとのこと。今までよく走ったと思います。

トウカイオーザ、ずっと外を見ていましたね。空の彼方に見えるのは何なのだろう。………あ、こっち見た。
「非常に良いスプリング(バネ)がある」らしいです。このバネが乗馬にとってはとても大切なものだそうです。
重賞を勝った馬くらいになるとやはりそのバネが強いんだそうで、オーザは期待されているみたいでしたよ。
乗馬は競馬と違って、馬の脚が常に地面についた状態で走らせなければなりません。その歩様の美しさも点数の対象になるんですね。
ただやはりサラブレットは、速さを追求するあまりに近親配合を繰り返していますから、どうしても気性が荒い。
「カンが強い」んですね。気性面では乗馬に向かないので、牡馬などはどうしても去勢しなければ使い物になりません。
ここにいる馬たちもほとんどが去勢を済ませています。それでもなかなか治らない馬もいるようですけどね。


鹿児島は乗馬の世界ではまだまだ中央には敵わない、と先生がおっしゃっていました。
馬術の腕ではまだまだ上手い人はいっぱいいて、鹿児島は指導者不足と馬不足に昔から悩まされていたそうです。
最近はこういった競馬で活躍したような馬も入ってくるようになって、徐々に良くなってきたということでした。
望まれて鹿児島に来たかつての活躍馬たち、第二の「馬生」がとても有意義なものであることが分かって、うれしかったです。

上村乗馬苑

次に向かったのは馬主・上村叶氏が経営している上村乗馬苑です。息子さんがこちらの管理を任されていらっしゃいました。
オーナーの意向で、引退した馬はできるだけ処分させたくないと、かつての所有馬の多くがこちらで余生を過ごしています。
すごいですね・・・所有馬を引退後も世話をするというのは、なかなか大変なことですよ。何よりお金がかかります。
故・大迫忍氏(「ゼンノ」の馬主)は所有馬すべて引退後の世話をしていらっしゃったらしいですが、
馬への感謝の気持ちというか、愛を感じます。それだけに「トシ」の馬も「ゼンノ」の馬も少数精鋭なんだろうな。

トシザブイ。さすがに引退直後ほどの見学者は来なくなったけど、今でも常連の方が毎年見学に来られるそうです。強かったからなぁ〜。
トシヴォイスもいました。暗がりの中にいたので撮影に失敗しまして画像はありません。すみません。

トシザボスもいましたよ。コイツは人懐っこくて大好きになりました。遊んでくれてありがとうな。

ここ上村乗馬苑で「トシ」の馬たちは、子供から大人まで乗せて走っています。いい馬主の方にめぐり合えてよかったなぁ。

かわなべ森林馬事公苑

http://forse.eco-link.jp/
こちらにはオースミロッチが余生を過ごしています。放牧に出されていましたが、ボーっとしてました(笑)

同じ所を行ったり来たり、私が来ても自分のペースは崩さずに。「京都競馬場の番人」は今、鹿児島にいます。

上村乗馬苑にも同じものがありましたが、こういう乗馬施設にはJRA補助金を出しているんですね。


私が行った時、面白いおじさんが遊びに来ていました。
この方、最近まで栗東五十嵐忠男厩舎で厩務員をされていて、定年退職して生まれ故郷の鹿児島に戻ってきたそうです。
今は乗馬施設をめぐったり牧場に行ったりしているそうです。この方のお話が面白くてですね。
タイクラッシャーを当番していたそうですよ。「この馬は強かったー!」と、自慢話してました(笑)。
あと「俺が話をつけて、引退した馬をここに連れて来るよう手配してやる」と言ってましたけど、本当かな。
意外とこういう人の縁で新しい繋がりが始まったりするものだからなぁ。次に行った時は意外な実績馬が来てたりするかもしれない。


この日はこれにて終了。まだまだ南九州めぐりは続きます、明日以降もお楽しみに。