座布団が行司にクリーンヒット

九州産馬、佐賀競馬、地方競馬、アビスパ福岡を応援しています

フサイチサガントスの取扱説明書

これから初めてフサイチサガントスを応援しようという方、サガン鳥栖サポーターの方々の為に少し簡単な説明。


タニノギムレットは現役時代日本ダービーなどを制した名馬。仔のウォッカ日本ダービーを勝っています。
イブキコンテッサは現役時代1戦未勝利でしたが、良血を買われて繁殖入り。去年のセールで700万弱で売却されました。
セレクトセールという高い馬ばかりが集まる日本有数のセリ市に上場されました(ン千万円、ン億円という馬が集まるセール)。
  ここで関口会長が750万円で落札し、これを佐賀に入厩させることに。佐賀に入る新馬の中でもかなり高額な方です。

佐賀競馬は「地方競馬」と呼ばれ、中央競馬JRA)とは管轄が違います。基本的にはずっと佐賀競馬場で走ることになるでしょう。
2歳デビュー頃に行われる「認定新馬戦」に勝てば、JRAに遠征することも出来ます。一番近いのは小倉競馬場です。
2歳、3歳の頃は4歳以上の馬(古馬)とは基本的に別のレースを走ります。つまり2歳限定戦、3歳限定戦です。
  これらには賞金の高い特別戦や重賞などもあります。また、佐賀にはありませんが2〜3歳限定戦の交流重賞
  (賞金がJRA並、JRAからも馬が挑戦してくる)と呼ばれるレースがあり、ここを勝てればかなり価値が高いでしょう。

佐賀競馬場が開催されている時は100円で入場できます。気軽に応援に来てください。
応援する時は、名前が表記される単勝馬券を購入するのも良いですが、パドックに横断幕を貼るのもいいでしょう。
  上手くいけばインターネットで全国の方が見て、サガン鳥栖の宣伝にもなると思います。

競馬とは難しいもので、どれだけの良血・高額な馬でも怪我をしたり走らなかったりするケースは多いものです。
  勝っても負けても腐らず応援してあげてください。サッカーチームのサポーターならば「我慢」は慣れているかもしれないけど(笑)

ぶっちゃけ言えば、大活躍してアジュディミツオーのようにJRAのG1に出走するなんてのは夢のまた夢だと思っています。
  夢は交流重賞制覇ですね。地元の佐賀記念サマーチャンピオン(どちらもG3)を制すことが出来れば大成功と言っていいでしょう。
  この馬ならば地元の重賞を制することはできるんじゃないかなと思っています。これでもかなりすごいことなんですよ。

他に何か疑問がありましたら私も出来る限り説明しますので、お気軽にコメント欄に書き込んでください。

追記

佐賀競馬サガン鳥栖は、似ている部分が多いと思うのです。
J1(JRA)とJ2(地方競馬)があり、サガン鳥栖はJ2に所属。J2とJ1を比べると、資金力からして違う。スポンサーもなかなかつかない。
これは地方競馬も同じこと。鳥栖市というのは幸福にも周辺にブリヂストン久光製薬といった割と大きな
企業があってそのお陰でチームが成り立っていますが、やはり地方都市にあるということは
ある程度マイナス面はあります。その一つが集客力。鹿島アントラーズのような例外もありますが…。佐賀競馬場もやはり
関東や関西の大きな都市圏にある競馬場よりもお客が段違いに少ない=売り上げが少ない。少ない資金の中でやり繰りし、経費節減をして
なんとか黒字にしようと努力している点も同じでしょう。奇しくも、何度が廃止(チーム消滅)の危機を迎えたのも似ているかもしれません。
市や県にお荷物と呼ばれました。しかし今はこうやってお互い頑張っています。サガン鳥栖は史上初のJ1昇格を目指して…。
J1(JRA)とJ2(地方競馬)では入ってくる選手(競走馬)も違います。ぶっちゃけて言えば、質です。何を持って質というかというと、
年俸(セールでの売却額)だったり、名門校・有望校・ユース・トレセン(良血馬など)であったりです。さらにJ2(地方競馬)の中でも
チームによって資金力が違うわけですから、そこでもさらに差が出てしまう。資金力のあるチーム(南関東など)は意外とJ1と遜色の無い選手を
集めることが出来たりします。若手を育てることがなかなか難しいので、J1やJ2の他チームから高年齢の選手が移籍してきたりするわけです。
それならば自分の所のユース出身から有望な新人を拾い上げようと考えるのは当然ですが、それもなかなか難しいのはサッカーも競馬も同じ。
九州産馬は競走馬生産のメッカ北海道産と比べてなかなか良い成績が出せません。そういう理由もあって佐賀や荒尾競馬に数多く在籍しています。
今回のフサイチサガントスはとある大型スポンサーのお陰で獲得できた有望新人だと思っていただければいいかと思います。
とある有名トレセンセレクトセール)出身。トレセンでは地味な存在だったが、能力はあると見込まれてスポンサー直々に引っ張ってこられた。
これからチームのサポーター一丸となって彼を応援していこうというわけです。ハンカチ王子か田中のマー君みたいな存在ですよ。
こんな地方のチームから、日本代表に選ばれるくらいの名選手が育っていったとしたら、すごくうれしいじゃないですか。
しかもスポンサーのお陰で引退するまでJ1やJ2の他チームに移籍せず半永久的にチームに残ってくれるという。すげえ!です。
それならついでにチームのメインスポンサーになってチーム全体の舵取りまでやってもらえないかな〜という願望が出てきますが、
そう簡単にはいきません。「俺はこれくらいやってんだ、これからも良い選手を入れてやる。だから後はお前らだけで頑張れ。」
と言っている様なもんですね。なかなか手厳しいスポンサー様ですよ、関口房朗さんは。それはそれで努力のし甲斐があるってものです。