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人材育成にも貢献してきた九州の馬産

日刊スポーツに九州産について書かれている記事があると聞き買ってきましたよ。松浦渉記者ありがとう。

ファンの関心は今週の宝塚記念に注がれているが、早くもその先を見据えて心を熱くさせている
ホースマンたちがいる。夏の小倉。ここには他の競馬場にはないレースが行われるからだ。九州産馬
による限定レースである。九州は戦前からの馬産地。現在は北海道産に質、量ともに圧倒され、
その状況から九州産馬限定レースの意義を問う意見もある*1。しかし橋口弘次郎調教師は
「僕も九州産(笑)。九州産レースは小倉の名物。こういうレースがあっていい」と大らかに構える。
境直行調教師は「僕を含め関係者には九州出身者が多い。九州の馬産は馬だけでなく人も育ててきた」
と、人材育成にも貢献してきたことを強調する。北海道産に圧倒されているのは事実だが、
九州産がまったく通用していない訳ではない。テイエムチュラサンは2年前にアイビスSDを勝ち、
コウエイトライは障害重賞を3勝。今年もこの2強に続く2歳馬が小倉デビューを目指し
攻め馬を積まれている。仕上がりがいいのはクリノダイシス(牡、安藤、父マルカダイシス)だ。
安藤助手は「先週と今週は併走馬に合わせたので時計は平凡だが、手応えは余裕だったし、
ゲート試験もすでにパス」と前向き。 境直師が「馬っぷりがいい」と話す
ギンナンジョウー(牡、境直、父サクラローレル)も九州産の中では評価が高い。
テイエムチバリヨー(牡、鹿戸明、父テイエムオペラオー)は
「動きがいいし、レースまでには仕上がる」と鹿戸明師はデビューを楽しみにしている。
2歳だけではない。古馬でも出世頭テイエムチュラサンは2年ぶりのVを目指し、
アイビスSDに出走予定。「前走は本来の行きっぷりが戻った。夏は得意で調子は上向き」と松井助手。
コウエイトライも今夏は平地に戻る。九州産の天皇賞と言われる8月28日荒尾の霧島賞に向かう。
夏は九州産馬の季節。九州のファン、関係者を熱くさせる活躍に期待したい。

境直行調教師がおっしゃるのはまったくその通りで、九州は競馬関係者の宝庫です。
橋口師や境師だけでなく、四位騎手や幸騎手、松永師、音無師、山内師、岩元師、川田騎手や鮫島騎手、
地方でも内田騎手や的場騎手、吉田稔騎手、川原正一騎手など、現在の競馬界の中心人物ばかりです。
メディアでもっと九州産について取り上げてもらって、知名度アップしてもらいたいものなんですけどねぇ。


さて、記事にもあるようにテイエムチュラサンの次走はアイビスサマーダッシュコウエイトライ霧島賞
チュラサンは2年ぶりのアイビスSD勝利を目指します。3月から使い詰めで疲れも溜まっているとは思いますが、
なんとか踏ん張ってほしいところ。前走バーデンバーデンCのスタートからの600m(入りの3ハロン)は
なんと31.8秒という驚異的な数字(netkeibaの掲示板では「日本レコード」と書いている人がいましたが)。
1000mでも長いんじゃねぇかと思うくらいですが(苦笑)、人気も落ちてそろそろ馬券になってほしい。


そしてコウエイトライがなんと霧島賞に向けて調整されるとのこと。これは楽しみですね。
平地ではまだ500万下の身ですから、ステップ競走を使わないと出走できない可能性もありますが…。
障害を使って、勝ち癖もつきました。それが平地に戻って良い効果を生んでほしいところです。
ミッキーコマンド霧島賞に向かうようですし(現級のままなら)、今年の霧島賞は豪華になりそうですね。

*1:むしろこういう状況だからこそ保護するための限定戦なんですけどね