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九州を挙げて繁殖牝馬購入 生産頭数増加対策

6/23付、南日本新聞のコラム「南風録」に九州産馬について書かれていたようです。
このコラムはネットでも見ることが出来るようですので、紹介します。

7月から開催される夏の小倉競馬(北九州市)の名物は、九州産サラブレッドの限定レースだ。小規模な生産者が多い地域の馬産振興を目的に1942年に設けられた。本年度は小倉と荒尾競馬場熊本県)で計12レースが予定される▼だが伝統レースの先行きがおぼつかない。生産者の減少などで100頭ほど必要なレース編成が危惧(きぐ)されるからだ。大崎町で先日開かれた九州産1歳セリ市でも出品は24頭。駒不足が浮き彫りになった▼セリを主催した鹿児島県軽種馬協会長の柏木務さんは自ら5頭を購入した。「限定レースは生産者や馬主にとって大きな励み。出場頭数を増やさなければ廃止論に拍車がかかる」と話す▼「九州産馬の灯を守れ」を合言葉に業界挙げて生き残りの模索が続く。優秀な種馬がそろう北海道まで母馬を陸送して交配、妊娠馬導入にも取り組む。列島をまたにかけた強い馬づくりだ▼そんな努力が実を結び今春は、昨年の倍の約100頭が誕生した。今年も約30頭の母馬が交配のため北海道などに渡った。「来年からはセリ市ににぎわいが戻りそう」と柏木さんら▼今春の天皇賞は、鹿屋市で調教されたメイショウサムソンが優勝、GI3勝目を挙げた。九州産馬ではないが、南九州の育成技術の高さと環境のよさを実証し、関係者を勇気づけた。レベルが劣るとみられがちだった九州産馬。そんなイメージを一掃するレースが待ち遠しい。

http://373news.com/_column/nanp.php?ym=200706&storyid=5111

実は6月の中旬頃、中日スポーツにも九州産馬についての同じような中身の記事がありました。
九州1歳市場を見に行った記者さんが、田上さんへのインタビュー形式で書かれたものです。概要は以下な感じ。

  1. 田上勝男さん「血統のいい種牡馬が入れば九州産も通用する。」
  2. 勝男さんの子息・雄二さん「1頭につき経費が100万円かかります」 今回、牝馬のお台は100万円。
  3. 現在、繁殖牝馬が9頭いて、毎年1000万円からの赤字。なぜ続けるのか→「夢があるからです」
  4. 柏木務会長の挨拶「生産頭数も減り、セリができないのではないかと心配しました」
  5. 鹿児島県軽種馬協会の取った策は、九州が一丸となって昨年、北海道から妊娠馬20頭ほどを導入。
  6. この補充で来年のセリは「50頭ぐらいは上場できるのでは」と柏木会長。
  7. 田上雄二さん「JRAが1頭でも買ってくれたら、認めてもらったことになってうれしいのですけど」「調教師さんは知っていても、オーナーがこのセリのことを知らないんです。取材に来ていただいて、もっと宣伝してください」
  8. 中央からは野元調教師が来場「毎年来ています。昨年は購入しました」大根田調教師「初めて来ました」
  9. セリで売却された馬たちのあまりの低価格に愕然、北海道との格差を感じた。……で締め括り。


去年10月のジェイエス繁殖馬セールで12頭の繁殖牝馬が九州にやってくることをご紹介しましたが、
繁殖馬セールで新たに九州に来る牝馬 - 座布団が行司にクリーンヒット
今回の記事によると合計で20頭ほど増えたことになります。最近九州各地で新規牧場や、
生産を休止していた牧場が再開しはじめたのが多くなっていると思っていましたが、こういった対策を協会が
一丸となって進めていたのですね、納得しました。これは来年以降かなり楽しみですよ。
そしてファンの方々だけでなく、馬主さんや関係者の皆さん、これからの九州産馬に注目してください。