座布団が行司にクリーンヒット

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現在の荒尾は竹園オーナーの力で持っていると言っても過言じゃないと思う

http://www.araokeiba.com/exam/exa200711.html
こちらは先日荒尾競馬場で行われた能力検査の結果ですが、新規入厩の2歳馬5頭すべて冠名はテイエム
うち3頭は中央でもデビューしていないまさに新馬です。古馬にも2頭、新入厩の馬がいます。


全国の地方競馬の中でも最も賞金が低いのが高知、次に荒尾といわれています。
最近、荒尾はさらなる賞金カットに踏み切りました。収支の状態がかなり悪いということが伺えます。
去年から直面しているのが馬不足の問題。普通は全10レースのところを1日9レースしか行えない状況が
かなり長い期間続いており、一つのレースの出走頭数も10頭を越すことはほとんどありません。
馬資源の不足は各地方競馬場でも問題になっていることですが、荒尾は中でもかなり深刻です。
もちろん売り上げを伸ばすために様々な努力はしなければなりませんが、その為にまず必要なのは競走馬です。
競走馬を預けられた厩舎は単純にそれだけ収入も増えるわけですし、それはさらに騎手・厩務員や競馬場にも
騎乗手当てや給料、レース組立という形で波及していきます。とにかく馬がいれば収入源となりえるのです。
しかし、この賞金カットで馬主からはさらに入厩を控えられる恐れも出てきています。
2歳馬の不足で、JRA認定競走を今季は行うことができないという話も聞きました。なおさら入れにくいでしょう。


このような馬主にとって厳しい状況の中で、竹園正繼オーナーは荒尾に馬を入厩させ続けています。
竹園氏は船橋や北海道に数頭ほど入厩させている他は、ほとんど荒尾の平山良一厩舎に預けています。
恐らくですが、荒尾の今の苦しい状況を鑑みて入厩させている面もあるんじゃないかと私は思っています。
地方では出走すればするほど出走手当てが出ますから、まぁそこまで大赤字というわけでもないでしょう。
荒尾の出走表を見ると分かりますが、本当にテイエムばっかりですからね。それにしても多い。


ここまで熱心に荒尾に馬を入れるのは何か理由があってのことでしょう。
たぶん、地元九州の競馬場だからというだけでなく、九州の馬産のためにという側面もあると思います。
荒尾競馬場では数多くの九州産限定レースが行われています。また、テイエム勢だけでなく
多くの九州産馬が所属しています。地方では間違いなく九州産馬の頭数は荒尾が一番多いでしょう。
地元に競馬場があるということのは、やはりその地域の馬産に大きく貢献しているのです。
その荒尾競馬場がなくなると、九州の馬産に大きな打撃になるのは想像に難くありません。


現在全国で地方競馬場が廃止の危機に立たされていますが、単純に売り上げの計算だけでは計り知れない部分が
多く存在していると思います。競馬場を取り巻く環境、ソフト面だけでなはくハードの面でも。
競走馬の確保というのは競馬場の基礎の基礎。それがままならない状況では「競馬」を行うことすらできません。
競馬組合もいかに馬を呼ぶか、馬主にとって馬を入れたくなる環境であるかをもう一度考え直してもらいたい。


ここからは願望というかお願いですが、全国の馬主の皆様はどうか荒尾競馬場に馬を入れてあげてください。
馬が少ないということはつまりそれだけチャンスが大きいとも言えるのです。荒尾で認定を取って
中央に殴りこみに行こうじゃありませんか。そういう気概を持った馬主さんを募集しております。