座布団が行司にクリーンヒット

九州産馬、佐賀競馬、地方競馬、アビスパ福岡を応援しています

アビスパ福岡 ここ最近の流れ

胸スポンサーからの撤退

http://kyusyu.nikkansports.com/soccer/jleague/avispa/p-ka-tp0-20071122-286158.html
スタジアムに侵入し子供を怪我させるサポーターが全国放送されては、会社にマイナスにしかなりませんもんね。
コカ・コーラウエストジャパンは長くアビスパを支援してきた会社。最近は自社のラグビーチームに
力を入れており、胸スポンサーから撤退するタイミングを見計らっていた感じがします。
今後も支援を続けるということですが、胸スポンサーかそうでないかでは大きく額が違うのは事実。
コカ・コーラウエストジャパンさんには今まで長いあいだ胸スポンサーを続けていただき、
ありがとうございましたと言いたいですね。「GEORGIA」はJリーグで一番カッコいいロゴだったと思います。
背中スポンサーの三洋信販ポケットバンク」も経営不振により「(来季支援は)厳しい」と
新聞で書いてあったのを見ましたし、来るとこまで来たなと。

主力選手の流出

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/11/15/12.html
http://www.daily.co.jp/soccer/2007/11/19/0000744100.shtml
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/11/21/12.html
http://www.nishinippon.co.jp/nsp/avispa/20071122/20071122_001.shtml
http://www.nishinippon.co.jp/nsp/kyushu_j/20071123/20071123_001.shtml
中村北斗選手、古賀誠史選手、アレックス選手。
去年・今年までまさしくチームの柱だった選手ばかりです。特に今年のアビスパは「アレックスのチーム」
と行っても過言ではないくらいでした。彼を基点に攻撃が組み立てられていたからです。
各選手ともに慰留しているそうですが、特に古賀選手とアレックス選手はほぼ無理でしょう。
というか本当に慰留したのかどうかすら疑問に思う。予定調和なんじゃないかと思うくらい対応が遅すぎる。
恐らく解雇される選手やレンタルに出される選手など、これからかなり出てくると思われます。
今年よりもさらに戦力が落ちる危機ですが、監督やフロント・経営陣はどう対処していくのでしょうか。
思えばJ2初降格の前後も大量に選手が出て行ったりしましたし、ある程度耐性はあります。
今は悲しみなどは通り越してしまいました。あとはできるだけ選手が残ってくれることを祈ります。

サポーターたち

先日の徳島戦はいつもと雰囲気が違いました。点が入っても歓声が上がらず、勝ってからもスタジアム全体は
なんとなく元気が無いままでした。J1昇格が消滅しているというだけでなく、直前に発表された小林部長更迭の
ニュースがかなり尾を引いている感じでした。事実、小林部長更迭に関しての批判、社長の責任を問う声、
リトバルスキー監督の解任、サポーターへの説明を求める幕などがところかしこに見受けられました。
これらは試合開始前に警備員によってすべて排除されてしまったわけですが、試合中もずっと掲げられていたのは
非常にでかでかと貼りだされて、かつ字が見えにくいという大弾幕。一際目立っていました。
http://hamashoism.exblog.jp/6816287/
http://noukon.seesaa.net/article/67432739.html
なぜこれは撤去されなかったんでしょうね。直接的にチームを批判していないからでしょうか。
あまりにも高い場所に貼ってあるから警備員さんが面倒臭かったのかもしれませんね。
かのサポーター団がこれといって動きを見せないので、一部ではこのような活動をされている所もあります。
HAKATA-NO-MORI 情報室 サポカン開催要求の件
ここに期待するしかないでしょう。

反省しない経営陣と監督

都筑興社長は「プロスポーツは結果が出なければクビ。当たり前の話」
「選手も営業について来てほしい」とピッチ外でも甘えを許さない考えを示した。

http://www.sponichi.co.jp/seibu/news/2007/11/15/05.html


http://www.nishinippon.co.jp/nsp/avispa/20071119/20071119_001.shtml

リトバルスキー監督が就任時に掲げた理想は「見ていて面白いサッカー」。
だが対戦を重ねるにつれ綻びが出た。攻撃的サッカーに転換したが、
上位には通用せず、下位にも研究され、対策を講じられると突破できなくなっていった。
久永「相手に研究され、攻撃パターンが単調で後半戦は得点力が落ちた。」
布部「監督が常に言うことが3つある。前からのプレス、1対1で負けないこと、相手より走ること。」
リトバルスキー監督
「同じミスを繰り返す選手、集中力を維持できない選手がいる。
天性の点取り屋は毎年ちゃんと点を取るし、ボールを中に入れるのは技術でもある。
我々のレベルを上げる選手が必要だ。」
久永「選手に投げかけられる部分が多く、対応できる選手が少なかった。」
「基本」はある程度出来た。だが、流れが変わった時どう対応するかという「応用」を選手に任せた。
現役時代に世界的レベルでプレーした指揮官の感覚からすればここで解決すべき問題だが、
選手としては「約束事」がほしい。そのギャップが今季の不振の大きな要因となった。
小林「個を組織に成熟させることで解決できる問題もある。
   監督、フロント、選手がいかに今季の課題を修正し、レベルアップできるか」

http://www.sponichi.co.jp/seibu/column/special/kijilist.html

この前、小林(チーム統括部長)さんに、サッカーチームを取り巻く職業について教えてもらった時、
「監督は監督、選手は選手、それぞれの仕事に責任があって、それらを押し付けるのではなく、
それを当事者がどういう風に消化できるか。怒ったり押し付けでは駄目。
そのことで、信頼関係が生まれて、いろんな思いを共有できるようになる」

http://blog.go-avispa.com/vivis/2007/11/post-26.html#more


反省なくして次へは進めないはずなのですが、どう考えても反省していないように見えるのは私だけでしょうか。
まず社長ですが、「お前がな」という一言でしかないですね。結果が出なければ責任を取る、当たり前の話です。
そして選手への言。自分たちの努力不足、営業不足を選手に回しますかね。仮に今季、正式に選手たちに
協力を求めていたとしたら、選手たちは応じたと思いますよ。彼らだってチームに協力したいと思っていますよ。


次に監督。先日も同じことを書きましたが、なんなんですかね。苦笑いしか出てきません。
アビスパ福岡が小林伸二強化部長を更迭 後任に田部和良氏 - 座布団が行司にクリーンヒット
監督が言っているのは要するに「俺の考えは間違っていない。俺の言うとおりに動かない選手が悪い」ってこと。
来季はさらに戦力が落ちるかもしれないのに、その考えでやっていけるのだろうか。
そしてまた「自分の考える補強をフロントがしてくれなかった」とおっしゃるのだろうか。
小林さんやスポニチ記者が言っているのはまさしくその通りで、1対1で勝てないなら2人がかりで行くしかないし、
選手の能力が相手チームより低ければそれを補うだけの「約束事」「組織」が必要だということ。
戦力が整っていれば誰が監督やっても勝てますがな。本気で言っているのかなぁ、リトバルスキー監督は。
そういえば何週か前の『EL GOLAZO』で監督評価アンケートが実施されて、J2では下から2番目だったそうです*1


小林さんの言葉を見ていると、自分が解任されることが既に分かっていたように見えますね。
別に特別なことを言っているわけではありません、ごく当たり前のことです。それができていない現状。
お願いですから失敗を省みてください。そしてそれを次に繋げ、活かしてください。

GM田部和良氏

http://www.avispa.co.jp/release/news/topic0711.html
http://kyusyu.nikkansports.com/soccer/jleague/avispa/p-ka-tp0-20071120-285355.html
http://www.nishinippon.co.jp/nsp/kyushu_j/20071120/20071120_001.shtml
このお方も過去を反省しているかどうか……信じるしかありますまい。
グルノーブルで経験してきたことをアビスパで活用し、以前とは違う姿を見せてくれることを期待します。
現実主義、勝利至上主義、データ主義とのことですから、今季の間違いを計算してくださっていることでしょう。
もしそうならば今すぐ社長にダメ出し、監督解任くらいしてくれるとありがたいのですが。
ぶっちゃけパッションだのICチップだのどうでもいいです。チームを強くさえしていただければ。
一番最初の仕事である主力選手の慰留は今のところ失敗しているようですが、これから巻き返せますかどうか。

最後に

思えばこのチームは過去に幾度となくチーム崩壊の危機に立たされてきた。逆境の中で踏ん張ってきた……とは
言葉はいいものの褒められたものではない。「神を見た夜」は確かに感涙ものだったけれど、今思えばあれは
J1降格から押し留まっただけだ。常に崖っぷちのチーム、今は崖の底でもがくチームである。
底があるだけいい。底を見ることが出来たからこそ這い上がれた者・チームもある。
ヴァンフォーレ甲府の海野一幸社長 - 座布団が行司にクリーンヒット
ヴァンフォーレ甲府は「Jのお荷物」と言われ続け、深刻な経営危機から立ち直りJ1昇格を果たした。
横浜FCは事実上チーム消滅で一からチームを作り直し、J1に昇格した。(来年は戻ってくるけど…)
すぐ近くにあるサガン鳥栖も一時はチーム消滅の危機を迎えたのが、今ではJ1昇格を目指せるまでになった。
J2の下位チームは常に資金不足にさいなまれ、毎年のように主力選手が抜けていく草刈場となっている。
そんな中でアビスパはまだ恵まれている方だ。福岡という地方の大都市に所在するおかげでスポンサーも
観客もある程度は見込める、他からすれば羨ましいと思われる条件が揃っている。それなのに…。


主力選手も涙をのんで見送る。彼らだって万年J2のチームにいたくはないだろう。日本代表を目指している選手は
J1に所属するしかない現状だし、個人のレベルアップには上のカテゴリーに在籍して経験するしかない。


過去を反省しつつ、前を向いていくしかない。悲しんでばかりはいられない。

*1:最下位は京都の加藤久監督。これは監督へというよりはフロント批判の意味合いが強かったらしい