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セイウンスカイが種牡馬を引退 西山牧場で功労馬として余生

後日追記

セイウンスカイは西山牧場で種付けを続けるそうです - 座布団が行司にクリーンヒット
(↑種付けは続けるそうです
西山茂行オーナーが今日発売「日刊スポーツ」の自身のコラム『ちょっといい話』で発表されていました。

先週、東京事務所で今年不成績だった西山牧場の反省会が行われた。
年間50勝のノルマには程遠く、今日(14日)現在で29勝。
無残な要因を探ると、種牡馬セイウンスカイの不振がそのまま西山牧場の成績に表れていた。
3世代で勝ち馬4頭。特別勝ちなしは、同期のスペシャルウィークキングヘイローと比べるに当たらない。
長い会議の末、西山牧場では来年のセイウンスカイの種付けを断念。
これは事実上、種牡馬としてのリタイアを意味する。翌日にはアロースタッドより西山牧場へ移動。
これからは功労馬として西山牧場でのんびりと余生を過ごすことになる。
(以下略)

3世代まで様子を見ての決断。仕方ないとは思いつつも残念でならない。何より残念なのはオーナー自身だろう。
今のご時世もあり牧場の経営は大変なものがあると思う。来年の繁殖馬セールには西山牧場牝馬の名も見られた。
http://www.umaichi.com/topics/topics2007/js2008_snow.htm
今かなり厳しい時なのかな…。西山牧場も競馬で商売をしている以上、背に腹は代えられないのだろう。
西山牧場繁殖牝馬に多く種付けし、ニシノフラワーとの仔も生まれた。それでも結果が出せなかったのだから。
だが、産駒が晩成型である可能性もある。これから残されたセイウンスカイ産駒を応援し続けたい。
また父シェリフズスターがそうであったように、種牡馬を引退してから仔が走り出す希望もある。
コラム続きでも西山氏がその点に言及されていたし、いつか種牡馬復帰……なんてことになったらいいですね。
西山牧場に繁養されるならそれも可能でしょうし……なんて、そんな奇跡ならいつでも起こればいいのにな。


現役時代に活躍した所有馬を種牡馬でも成功させたいというのは馬主の夢だろう。
しかし現実は厳しいものがあり、どれだけ現役時代に活躍していても種牡馬では芽が出ない例は沢山ある。
竹園オーナーとテイエムオペラオーも苦戦中だ。しかしそんなオーナーたちの「夢」は見ていて応援したくなる。


未勝利で引退たニシノミライ(父セイウンスカイニシノフラワー)は西山牧場で繁殖に上がっているらしい。
せめて牝系の中でもセイウンスカイの名が生き続けてほしいものだ。
セイウンスカイの血は血統的にも貴重だし、残ってほしいんですけどねぇ…。
そういえば今日の愛知杯にはフラワーの仔ニシノマナムスメも出走するんだな。


思えば父シェリフズスター種牡馬を引退後行方不明になったことで悪い意味で有名になってしまった。
実際は種牡馬引退後も大事にされて、とある草競馬へ出場させようと調教中に亡くなったという話が本当のようだ。*1
理由はあるにせよ馬の「その後」を明確にしない競馬界の常識は改善していかなければならないことだと思う。
何より現役時代成績を残した馬や種牡馬が余生を送れないような状況はおかしい。
オーナーが最期まで看取ってやる、無理ならば預けられる場所を探すなどできる限りのことはやってほしいと思う。
シェリフズスターの父ポッセも、日本に輸入された直後に事故で生殖能力喪失、一頭も種付けしないまま廃用。
セイウンスカイには父親や祖父の分まで長生きしてほしいと願います。

追記

今日、中京8R(3歳500万下)でセイウンスカイ産駒ニシノプライドが優勝しました。
2歳時は萩S5着などがある馬です。これから注目して見ていきたいですね。

*1:サラブレ』で記事になった