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笠松競馬場土地訴訟問題 原告側と組合が和解

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2009020402000236.html
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20090205ddlk21040099000c.html
http://mainichi.jp/area/gifu/news/20090206ddlk21040010000c.html
http://www.asahi.com/national/update/0204/NGY200902040011.html
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_kan/kan090205_3.htm?from=nwlb
当ブログではこの問題について何度か取り上げてきましたが、まずは和解したことを喜びましょう。
しかし振り返ってみるとこの訴訟というのもよく分からないもので。そもそも原告全員が内容をすべて理解した上で
訴訟を起こしたのかと言うこと。途中で次々と地主である原告が減って行ったのは、調騎会の人々の説明を受けて
「裁判で組合が敗北=廃止」という認識がやっと広まっていったからのようだ。原告である地主の人たちは
この裁判が地代を上げるためであって廃止させるつもりは無かった、と。一方原告側代理人である弁護士は
「最初から説明していた、途中で抜けるのはおかしい。廃止後の土地活用についても未来がある」と述べていた。
傍から見ていると結局一部の地主とこの弁護士に多くの地主が騙されていただけのような気がしてならない。


そして組合と岐阜県はというと「廃止になれば地代が入らなくなる」という地主の弱みを理解した上で
強硬姿勢を貫いたように見える。結局はそれが成功した形にはなったが、少々強引過ぎた気もする。
元々は固定資産税分しか地代を払わなくなった組合が悪く、地主たちは泣き寝入りしてきたわけだ。
確かに廃止になればそれすらも入らなくなるし、組合としても無い袖は振れない、といったところなのだろう。
それにしても……誠意が見えないというか、逆切れのような。地主の説得にも組合ではなく調騎会が動いたという。
もっと根本的な問題が解決されなければ今後も同様な問題は起きてくると思う。組合だけでなく岐阜県も悪い。
岐阜県知事は「赤字が出れば即廃止」という姿勢を貫いているが、これが今回組合側が強行的な態度を
取らざるを得なくなった一因でもある。今のままでは何か改善策を取りたくても、少しでも足が出れば
廃止となるということでは何も出来ない。県知事が固い頭のままでは笠松競馬に未来は無い。
そもそも存続させたいのだろうか、むしろ廃止に追い込もうとしているようにすら思えてしまう。


関連:
笠松競馬土地明け渡し訴訟 徒労の末に和解合意: 競馬ブログ オケラセラ
http://hirotomi.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-cfe6.html
笠松競馬場土地明け渡し問題に物申す。:粕本集呆の辛口一献