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たんぽぽ賞はカシノチェストが逃げ切り勝ち

http://www.keiba.go.jp/furlong/highlight/2009/090217-01.html
2月17日(火)「たんぽぽ賞(荒尾)はJRAのカシノチェストが制す」ほか | 競馬実況web | ラジオNIKKEI
たんぽぽ賞、JRAのカシノチェストが逃げ切り | 競馬ニュース - netkeiba.com
http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=1402451
http://www.araokeiba.com/race/snap/snp2009021733130411.html
ダンツシアトル母父マークオブディスティンクション。九州産フリークの皆さんはここでお気づきかと思うが
どちらも九州種馬場で種牡馬生活を送っていた九州の種馬である。さらに母母はブラボーコールという馬で、
カシノコールミーをはじめ質の高い仔を数多く送り出してきた柏木務牧場のかまど馬。母カシノブラボーも小倉の
新馬戦、霧島賞トライアル大隅特別を制している。まさに「柏木血統」とも言うべき馬がたんぽぽ賞で花開いた。

(左:1着カシノチェスト 右:2着テイエムビビッド)
ここまでの経緯は順調と言えるものではなかった。美浦天間昭一厩舎に預けられたカシノチェスト(かつての
吉永正人厩舎には九州産馬がよく預けられていて、吉永師没後に預託馬の多くを引き継いだのが天間厩舎だった。
その後その流れで、美浦で九州産をよく扱っている厩舎の一つである)。デビュー戦の小倉新馬戦は競走中止
しかし調教では割といい動きをしているという情報が入ってきており、怪我の影響が無ければと思ったのもつかのま
次のひまわり賞も大敗してこの時私は正直「これは能力的に厳しいかな」と感じた。しかしどうやらこの時はソエが
出ていたらしい。復帰戦となった12月のダート戦でも1.9秒差の11着と大きく離されてしまう。そんなわけで
ノカイドウ特別でもあまり信用していなかったのだが、5番人気に支持され3着に健闘。復帰戦は調整だったのか。
次のミヤマキリシマ特別で勝ち上がり優先出走権を獲得すると、そのままの勢いで今回の栄冠となった。
予想でも書いたがたんぽぽ賞は小倉の1勝馬よりもトライアル好走組が結果を残しており、そこはデータ通り。
実はパドックで脚を引き吊るような歩き方をしていて少し心配だったのだが、競馬のプロである調教師や厩務員や
騎手がそれに気がついていないわけは無いし、結局あれは癖のようなものだったのか問題はなかったようである。
天間師によると「芝のほうがよさそうな気がする」ということで次は桜花賞トライアルを使う予定だそうだ。
トライアルとなると関東ではアネモネステークスか、トライアルではないがG3フラワーカップになるだろうか。
手綱を握った西田雄一郎騎手は最近関東のカシノの馬によく騎乗していて、14日土曜日小倉の3歳未勝利戦では
同厩舎の6番人気カシノブシドーに騎乗し勝ちに導いている。荒尾にもよく柏木務氏の勝負服で遠征に来ている。
一つ前のレース新冠特別では3番人気カシノマルスを上手く逃がし2着に持ってきていて、まさに同じ展開となった。

(左:松永幹夫調教師とフォーシーズンゴー 右:表彰台にのぼった1着から3着までの騎手)
惜敗… | 村島俊策騎手公式ブログ ~ しゅん坊~の館 - 楽天ブログ
2着には地元荒尾のテイエムビビッドが入った。シンセイマーク以来の荒尾所属馬によるたんぽぽ賞制覇とは
ならなかったが、よく頑張ったのではないだろうか。村島俊策騎手はテイエム馬に乗った大レースでは強い。
そもそも前哨戦を制した馬が5番人気と6番人気だったというのが不思議な話。ノカイドウ特別勝ちまでは
地元で一度も勝てなかった馬だとは信じられないよなぁ。馬が変わったというより中央馬が出走してくるような
厳しいペースの競馬に向いているのではないだろうか。今後も地元3歳戦線、特に重賞などで楽しみである。
3着のメガスターダム産駒フォーシーズンゴーは2番人気。道中、熊沢騎手が思いっきり手を動かしていたのを見ても
相当にズブいことが見て取れた。なんとかエンジンがかかって押して押して押してやっとこさの3着に見えるが
0.2秒差までには詰めている。今後も松永調教師や騎手には苦労をかけそうな感じがするが、ハマれば一発はある。
あとはもう少し腰がパンとしてくれば……腰の甘さは調教などで克服してくしかない。今後の成長力に期待したい。
1番人気サイレントビートはスタート直後の躓きがすべて。一歩間違えればエリザベス女王杯ポルトフィーノ
武豊騎手のような事態になっていたかもしれないのだが、杉村一樹騎手はむしろよく落馬しなかったなと思う。
道中はそれでも向正面から追い上げる動きを見せていた。あと、基本的にダートより芝向きかなとも思う。