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吉野ヶ里記念ステップ・黒髪山特別 ギオンゴールドが古馬を一蹴

http://www2.keiba.go.jp/keibaWeb/PageFlows/RaceMarkTable/RaceMarkTableController.jpf?k_babaCode=32&k_raceNo=10&k_raceDate=2009%2F07%2F05
吉野ヶ里記念はサマーチャンピオンの優先出走権が与えられる重賞で、まさに佐賀代表を決めるレース。
その前哨戦で1〜3着までに吉野ヶ里記念の優先出走権があるのがこの黒髪山特別。サマーチャンピオンを目指す
馬が一斉に集まるレースだったわけですが、3歳のギオンゴールド古馬勢を相手に快勝。それだけでもすごいが
何がすげえってそのレース内容がすげぇ。まさに完璧の内容でしたよね。


同じ厩舎・馬主、どちらも笠松から移籍初戦のエイシンダイオーとビッグクラウンという馬が出てきていました。
この2頭ではダイオーが笠松A2、ビッグクラウン笠松オープンクラスクインオブクインとかマルヨフェニックス
あたりの強豪とやり合ってきた馬で、格で言えば当然こちらが上で、レースでもダイオーの方が補助に回った。
ギオンゴールドがハナに立つと、エイシンダイオーが果敢に鈴を付けに行った。笠松でも逃げ脚を武器に戦ってきた
だけにさすがのスピード。同じ逃げ馬のキンノトウが控えて3番手に付けなければならなくなったくらい。そして
その4番手にビッグクラウンが淡々とつけているわけですよ。この時点でギオンゴールド包囲網は完璧にすら
見えましたよね。人気こそ5番人気でしたが専門紙には◎が並んでいた元・笠松OP馬です、ここまで膳立てされれば
勝たれちゃうかなーと思いました。 その後もエイシンダイオーはギオンゴールドの後ろからプレッシャーを
かけ続けていましたが、向こう正面から逆噴射かまして脱落(11着)。 そこにキンノトウが接近するもこちらも
4角あたりで脱落(5着に粘る)。後はもう満を持してビッグクラウンギオンを交わすだけ!……と思いきや、
この差が縮まらないんですねぇ。ほぼ1馬身差くらいもったまま直線ではほぼ同じくらいの伸び脚。あれだけ
エイシンダイオーから道中ちょっかいを受けてたのに。佐賀のA級トップクラスを張ってきたマイネルマキシマムや
エフケーフィルも最後ちょっと差して来るだけ。ギオンゴールドが1400mを最初から最後まで先頭に立ったまま
逃げ切ってしまいました。完勝ですよ完勝。


周囲の雑音もあったでしょうが、ジャパンダートダービーなど無理に遠征させなかった陣営をまずは褒めたい。
そして今回確信に変わったのはこの馬が短距離馬だということ。荒尾ダービー九州ダービー栄城賞なんかは
完全に能力だけで勝っちゃったようなものですよ。もちろん今後は三冠目のロータスクラウン賞(1800m)も目指す
のでしょうけど、基本的には今回陣営が選んだ短距離路線が中心になっていくんじゃないかな。
マイナス12kgが少々不安材料で、これから暑い盛りになっていく中で体重を維持できるかが鍵。どうやら陣営も
このマイナス体重は誤算だったようで吉野ヶ里記念は回避するようだ。優先出走権は取れないがサマーチャンピオン
には出てほしいな。出れるといいけど。サマーチャンピオンはハンデだし、もし出走できればかなり期待して
いいじゃないかと思う。倉富さんはその時までにしっかりダイエットしておいてほしい(笑)。もし出走できなければ
荒尾の荒炎賞(1500m)に向かうそうだ。小倉で準OPでもいいから芝のレースでも見てみたかった。


佐賀でトップ周辺にいたマイネルマキシマムやエフケーフィルを負かし、あと地元で残っている相手といえば
同厩舎のアルカライズくらい。今回はギオンゴールド出走ということでアルカライズは自重し、次の吉野ヶ里記念で
本番の優先出走権を取りにいくようだ。アルカライズは4番手あたりからでも競馬ができる馬だし、逃げ馬の
ギオンゴールドと同厩舎の2頭が組んで本番でも競馬できれば面白いことになりそうなんだけどなぁ。


何気に九州産馬カミノチカラが6着健闘。休み明けでこの内容なら十分。こちらの本目標はサマーチャンピオンより
霧島賞だろうから、これから徐々に調子を上げていけば十分間に合う計算だ。この馬もやはり1400辺りは合うなー。