座布団が行司にクリーンヒット

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毎年恒例ではあるけれど

ひまわり賞の時期になると例年出てくるんですよね、ひまわり賞の存在価値について語り出す人が。
内容としてはいつも大体同じで「レースのレベルが低いから格下げすべきだ、廃止すべきだ」的な話。
色々と稚拙な理由を出してきますけど、とりあえず九州の馬産について調べて出直して来いとしか言いようがない。
第14回「ひまわり賞の格下げを切望」 | コラム | 競馬総合サイト:keiba@nifty
この人も去年も何かの雑誌で同じ事を言っていた一人。そしてひまわり賞馬だからいらないというようなことを
小倉2歳S前に言っておいて、コウエイハートが2着に突っ込んで来たという…もはや血統評論家じゃないですよね、
血統で馬を語るならまだしも自分の固定観念で「九州産馬限定戦を勝った馬だから」と評価を下げるというのは。
そしてレース後には「ひまわり賞馬が来るようなレースだからレベルは低い」だと。じゃあ小倉2歳Sも500万特別に
格下げしていいですね、レースのレベルが低いんだから。大体この時期の2歳オープンや重賞なんて多くの場合は
勝ち馬がクラシック以降も活躍する例の方が少ないのに、もう全部格下げするしかないですねえ。さらには言うこと
欠いて「その方が、むしろ牧場にとっても有難いのではないでしょうか。」とは…。同じ事を九州の生産者の
目の前で言ってみてくださいよ、失笑されるか無視されるかのどちらかでしょうけど。こういう、ちょっと過激な
発言をして注目を浴びようとする週刊誌レベルのライターがいるから競馬マスコミが誤解されるんですよ。


しかし同様の発言をされている方はまだいらっしゃいました。競馬ブックの中野秀幸さんもひまわり賞の賞金が
レースレベルの割には高すぎるというようなことを書いていました。しかも上の人同様に「そういう声もある」
という風に。物書きとして競馬関係者として、少なくとも自分の発言には責任を取ってほしいものですね。
しかし重鎮と言われる人までも特に深く調べようともせず安易に発言するのはいかがなものでしょうか。しかも
競馬ブック』という、競馬界に大きな影響力を持つ人がです。九州の馬産のことについてよく知っていればこんな
ネガティヴキャンペーンはできないはず。印を打ってるだけが仕事じゃないんですからもっとしっかりしてほしい。


九州産馬だから、地方競馬だから、障害レースだから、アラブだから、弱いから地味だからよく知らないから、
そんな理由でマスコミから軽視・無視されて、それに影響されたJRAやファンから注目されなくなっていったモノが
過去にどれだけあったでしょうか。反発が少ない所から次々と切り捨てていくJRA、むしろ日本の競馬を支えている
のがこういう存在ではないのですかね。高額賞金のG1レースを増やし、海外馬が遠征して来るようにとシリーズを
設けて莫大な賞金を加算する。それを嬉々として取り上げるマスコミ。大レースのほとんどが一部の大手に独占され
「何とかの運動会」と揶揄される現状。無知は恥、事を語る前にまず中身を調べてから書けと言いたい。少なくとも
彼らは九州産のことをまったく分かっていないのは間違いない。これが競馬マスコミの現状かと思うと悲しいです。


詳しく補足、追記しました。
例の記事に対する反論のようなもの - 座布団が行司にクリーンヒット