座布団が行司にクリーンヒット

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「プロ野球界のカンパニー」こと大道典嘉選手

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/npb/news/CK2009110602000125.html

「カンパニーも8歳で天皇賞を勝ったので、自分も40歳で活躍できて良かった」と大好きな競馬に引っかけながら喜んだ大道。カンパニーに負けないくらいに、Gのオジさんも輝いた。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2009/11/08/10.html
ほんと、このオッサンはカッコいいな。あんな体型してるけどカッコいいんだ。あえて競馬のカンパニーの名を
出しちゃうところがまたいい。8歳で天皇賞を勝ったカンパニーも大道さんもまさに「中年の星」にふさわしい。
ホークス時代から大好きで、巨人に無償トレードに出されたときは心底落ち込んだ。まだまだ現役でやれるのに…
という思いはファンも本人も同じだっただろう。来年も現役続行の意志は強いようだ。長く現役を続けてほしい。
あの短く持ったバットでどんな球にも食らいつく様子は美しさすら覚える。ただし、ランナー一塁の場合はあまり
相性がよくない。当てるバッティングは得意だがその分、打ち損ねた場合にゲッツーコースに飛ぶことが多いのだ。
だから彼を代打で送る場合はファーストにランナーがいない時か、2アウトの時がよい。ランナー無しだと気合が
乗らないのでダメだ。一つの打席に思いっきり集中するタイプなので集中できないシチュエーションは無理なのだ。
この方、実はバントも上手い。少し前まではホークスでのバントの上手さでは城島選手か大道選手が一番だと
言われていた。本来はどちらもバントではもったいないタイプなのだが、他の選手があまりにも下手だった。
打率が良くバッティングが上手い選手はバントも上手い、というのを体現していた二人だった。


競馬が好きなプロ野球選手はかなり多い。引退後は馬主になってしまった人もちらほら。
ホークスの競馬好きの系図武田一浩さんあたりを筆頭に吉田豊彦さんとかあの辺りの年代で広まっていったのでは
ないかと思っている。その系図を受け継いでいるのが松中信彦選手とか。大隣憲司投手は大学時代から競馬が好きで
ホークスに入団したという珍しいパターン。ただ大道選手の場合は単に趣味がオッサン丸出しなだけのような気も。
福岡ドームすぐ近くの百道のパチンコ店で何度も目撃情報があったりする。とにかく面白いエピソードの多い人だ。
とある試合で後半に差し掛かり、いつものようにベンチ裏で素振りをしていつでも代打に出られる準備をしていた
大道選手。しかし試合は敗戦濃厚で点差も広がっていた。ついに8回になり「さすがにもう出番は無いな」と
素振りをやめた大道選手、ベンチ裏の食堂で・・・一人大好きな菓子パンを食べていた。恐らく素振りの連続で
お腹がすいていたのだろう。しかし試合の展開がここで急激に変わる。仲間たちの活躍で点差は縮まり
一打同点のチャンスという場面。ここで代打、となると呼ばれるのは間違いなく大道選手である。
まだパンを食べていた大道選手はあわてて打席に向かい見事同点打を打ちチームの勝利に貢献。そして試合終了後に
素直な心境をこうコメントした。「パン食ってたら急に呼ばれた。」 「大道 パン伝説」誕生の瞬間であった。