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有馬記念 沢山の人の夢を乗せて

「プロ野球界のカンパニー」こと大道典嘉選手 - 座布団が行司にクリーンヒット
球界一カッコいいオッサン - 座布団が行司にクリーンヒット
http://www.sanspo.com/keiba/news/091227/kba0912270514033-n2.htm
契約更改の時に300万円下がった年俸分を有馬で取り返すと宣言した大道典嘉選手。今週の『Gallop』では
個人的に一緒に食事に行ったり付き合いがあるという松岡正海騎手が騎乗予定だったマイネルキッツと、
チャリティーゴルフで一緒に回ってサインももらったという横山典弘騎手のブエナビスタを買うと仰っていたが
松岡騎手が騎乗停止で乗り替わったということもあってか少々予想が変わってきたようだ。中身が本格的すぎる。
この人は他のスポーツマンや芸能人に聞く予想とははるかに違う、あまりにもガチ。本気で300万取り返す気だ。


ファンの熱い想いがある一方、陣営の想いも深い。G1初出走となるミヤビランベリを生産した原武久牧場。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sports/207387.html
ランベリに託す牧場47年目の夢/有馬記念 - 競馬ニュース : nikkansports.com
牧場を創設以来47年目にして初のG1の舞台だという。ミヤビランベリがもたらしてくれたJRA初重賞の栄冠、
そしてこぎつけたG1出走。高齢で牧場をたたむことも考えていたという原さん夫妻に訪れた千載一遇の機会。
原牧場に春をもたらすことができるだろうか。


陣営といえば厩舎とそして騎手たち。特別なレースであるグランプリの有馬記念にかける意気込みは違う。
【Sports Watch/競馬】 有馬記念の共同会見″失敗″、報道陣が空回り - ライブドアニュース
共同記者会見で横山典弘騎手に対するインタビュー内容があまりにも稚拙で本人は憮然としていたそうだ。
有馬記念といえば普段あまり馬券を買わないファン、競馬をあまり知らない人にもニュースで伝えられるほどの
大レースで、マスコミもこぞって記事を書く。だからこそ共同の記者会見となったのだろう。ここでマスコミも含め
そういう普段よく競馬を知らない人たちに対してリップサービスの一つでもすればいいと思われるかもしれないが、
それが出来ないのが横山典弘という騎手のいいところなのだろう。下手なことを言って自分のコメントが事実と違う
妙な方向に伝わってしまえば多くの関係者に迷惑がかかるし、自分にとっても良いことはない。だからあえて
言葉を少なくしてしまったのだろう。この記事にもあるとおり、言い換えればインタビュアーの質問ミス。
あまりにも漠然とした問いに対してはっきり答えられるはずがない。この辺はマスコミも反省してほしいところだ。


人気になっていないところでも、信念を持って出走に臨む陣営がある。
コスモバルク 有馬記念6年連続出走なら新記録 - 座布団が行司にクリーンヒット
バルク「8着以内」進退かけ6年連続有馬 - 競馬ニュース : nikkansports.com
コスモバルクは今回の有馬記念出走に引退か現役続行かの進退をかけての出走となるようだ。
そもそもコスモバルクも引退できるのならとっく引退しているはずだと思う。引退できないのはやはり、
ブルーコンコルドその他と同じような理由、種牡馬としてのオファーが無いからではないかと。
ただ、岡田繁幸氏本人は現役続行に望みを持っており、アイルランドに連れて行ってでも現役続行させたいという。

コスモバルクは引退後、種牡馬になるのか?」という質問に答えて「有馬記念で8着以内に入らなければ引退させる」とスポニチから取材を受けた際に回答させられた?ことを告白し、「でも、バルクにとって現役生活を続けるのは意味のあること。アイルランドにでも連れて行ってレースに出したい気持ちもある」と語った。
コスモバルク有馬記念への出走の是非を巡り、メディアの世界では様々に取り沙汰されたが、岡田氏の本意はあくまで現役続行させることにあるようだ。

http://www.netkeiba.com/news/?pid=column_view&no=13739

メディアに取り沙汰されたといえば、コスモバルクがG1に出続けることに異を唱えた人たちがいた。
アベコーこと阿部幸太郎氏、コスモバルクのJC出走を批判 - 座布団が行司にクリーンヒット
JRAの出走規約では間違いなくコスモバルクは出走する権利はあるのだが、そこを「空気を読んで」回避すべきで、
そうしないと後々になってJRAに遠征したい地方馬にとって悪い材料にしかならないよ、という意見もあるようだ。
要するにコスモバルクがG1に出走し続けることでJRA地方馬を締め出してしまう要因を作ってしまうという。
……これもおかしな話ではありませんかね。そもそもコスモバルクがG1にしか出走できないようになっているのは
JRA地方馬の出走を制限しているから。規約がなければわざわざ勝つ可能性の低いレースになんか出ませんよ。

JRAでの競馬は、昨年の日経賞で4着に来た以降、2桁着順を繰り返しており、G1出走に際し、色々と言われることもありますが、ルール上出走できるんだから、コスモバルクや陣営に非はありません。本来、国際G1馬ですし、陣営だって出走できるなら、G3やG2のレース(特に札幌記念に出走できるなら、最も出たいレースだったと常々言っていました)に挑んでいたはずです。それが、「特指競走で3歳馬しか出られない」とか、「ブロック選定競走を勝っていないから出られない」とか言われたら、出走できる条件を満たしているG1に出ることが選択肢に入るのは必然だと思います。


 バルクを否定することより、ルールの改善を求めるのが本来の筋だと思います。全日本2歳優駿を勝ったラブミーチャンも、
「本来はぶっつけで桜花賞に出走できるなら、まだ未知の魅力がある、という点から桜花賞でも人気を集める可能性は高いと思うんですよ。ただ、Jpn2とJpn1を勝っている馬なのに、地方馬だとトライアルで権利を取らないと出走できない、というのは厳しいですよね。中央に移籍すれば出走できるのはわかっていますが、それだとラブミーチャンのような馬を輩出した意味が薄れますし。何とか、ダートグレードを勝っている馬とか、JRAのレースで賞金を加えている馬には、JRAの規定で出走できるようになればと思うんですが…」
と、全日本2歳優駿を勝った後、コパさんも話していました。もう来年にはどうにもできない面ではありますが、再来年のルール策定の際に検討して頂けないかと思います。国際化が進んだ中、国内の実績馬が出走できないというのは、どうしても納得できないし、バルクやラブミーチャンの関係者にしても、「何でもかんでも出走させてくれ」と言っている訳ではないのですから…。

http://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/200912250000/

地方馬への出走制限が多すぎるというのに、地方馬陣営はこれ以上「空気を読」み続ける必要はあるのでしょうか。
はてな
話が少し飛びますが、コスモバルクのヨレ癖を矯正しないと危なっかしいから出走させないでくれ、という話なら
まだ分かりますが。それでもあのヨレがJRAの裁決で不問とされている現況では出走制限もできないわけですが。


最後にこちらは昨日の九スポ東京スポーツ系)で見つけた記事。有馬記念自体に関するお話。

TPC秋山響の海外競馬解析 特別版
日本のGIレースは欧米での知名度はイマイチというケースが多いのだが、有馬記念は別。暮れのユニークなビッグレースとして知られている。
まずファン投票上位馬に優先出走権が与えられるレースが世界広しと言えどもほかに類を見ないこと。これが欧米関係者の興味の的なのだ。さらに彼らが驚くのは、ファン投票という制度がしっかりと機能していること。
海外取材の際、「有馬記念のファン投票トップの馬には10万票も集まる」と教えると、皆一様に「自分の国ではそんなに多くのファンが投票することはない」と驚嘆の声を上げる。日本に競馬ファンが多い事をうらやましがるのだ。
多数のファンを投票に引き込み”アリマキネン”というレースを国民の相当数に認知させたJRAの功績は大きい。
もうひとつ、有馬記念が世界的に有名なのはその馬券売上げの多さ。1996年に同レースが記録した875億円という売上げ額は、1レースとしては今も世界一の記録としてギネスブックに記載されている。
ただご存知の通り、最近の売上げは右肩下がり。昨年の売上げは429億円にまで落ち込んだ。毎年2億7500万ポンド(現在の為替レートで約400億円)を売り上げるイギリスの障害レース・グランドナショナルに為替レート次第で世界一を譲る場合もあるのが現状。今年巻き返して再度世界にアピールすることができるか?

デムーロも「有馬記念は勝ちたいレース」と公言していましたし、海外で最も知られる日本のレースなのですね。
たしかにファン投票のシステムは素晴らしい。ここまで上手く回っているのだから一部から回避馬が出ることも
仕方ないことだと諦めるしかないと思ってしまう。ファン投票だから条件が合わない馬も当然出てきますからね。


色々な人の想いと夢を乗せたグランプリ有馬記念、今年はどのような結果が待ち受けているのでしょうか。