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九州産3歳馬限定(JRA500万下・地方OP)たんぽぽ賞 見解

http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/DebaTable?k_raceDate=2010%2f02%2f23&k_raceNo=10&k_babaCode=33
http://www.araokeiba.com/info/inf2010022201.html
GREEN FIELDから
飛燕賞結果&たんぽぽ賞予想 Best Play!鷹馬日記/ウェブリブログ
過去の傾向からすると勝ち馬は中央500万下の馬が圧倒的に多いです。夏の小倉の九州産馬限定戦を勝ってきた
馬ではなく、夏以降に一般の新馬や未勝利で勝ち上がった馬の方が強い傾向にあります。これはやはり
一度は夏の早い時期にピークを持って行かれた(その後休養を挟んだなどしたとしても)馬より、秋から冬にかけ
使われつつ勝ってきた馬の方が順調度が違うという点。さらに夏の小倉組は芝1200mでの勝利なので、たんぽぽ賞の
荒尾ダート1500mとは若干タイプが違ってきます。やはりダートを勝ち上がってきた馬か、芝でもマイル前後から
それ以上の距離を勝ってきた馬の方が強いでしょう。しかし実はこういう馬は毎年のように出ては来ません。
今年の九州産3歳馬は一般未勝利戦で勝ち上がった馬が多く、非常にレベルの高い面子となっています。


ではそれ以外で上位に来る馬はと言うとやはり前哨戦のトライアルを勝ち上がってきた馬ということになります。
一般戦での勝ち上がり馬がいなかった年はトライアル組が強く、小倉芝組は順番的にはどうしても後になります。
未勝利勢にもチャンスがまったくないというわけではありません。しかし最近ではテイエムジカッドくらい。
ジカッドの年は他のJRA勢がちょっと不甲斐なかったです。2着3着が佐賀荒尾の馬だったことからも分かります。
地方勢は地元でもトップクラスの実力がなければ勝てません。過去地元荒尾勢で唯一勝利したシンセイマークは
トライアルのミヤマキリシマ特別をきっちり勝ってきていますし、トウショウヒカリはレベルの高い園田で
認定勝ち、中央にも遠征したほか地元オープン特別も勝っていました。前哨戦勝ちか認定勝ちは必須でしょう。


というわけで順番付けするとなると、コウユーヒーロー、カシノピストン、ミゲール、カシノグローブという
感じになるのでしょうが、馬券的な妙味を考えて印は◎ミゲール○コウユーヒーロー▲カシノピストンとします。
ミゲールは前走トライアルのミヤマキリシマ特別の内容が素晴らしかったからです。不良馬場の中、1頭だけ
違う走りで自分から動いてのマクリ差しは見事。中央では掲示板にも載っていない成績……に見えますが、
実は勝ち馬と0.8秒差や0.3秒差という内容の競馬をしており、上がり二番目と上がり最速も記録していました。
恐らくコウユーヒーローも同じような競馬が可能だと思います。前走は先行したものの本来の形はマクリ差し。
休養明けで着差1.0秒にまとめたのも収穫でした。前走からの浜中俊騎手とのコンビで完勝の可能性も。
カシノピストンは小倉ひまわり賞でも2着に好走していましたが、初勝利はダートの1400m。その後芝でも
速い上がり脚を使って僅差に追い込んでいますし基本的には芝ダートどちらもこなせるタイプなのでしょう。
ただ、現状では不安定な要素も隠し切れず。先の二頭とは違いこちらはマクると差し脚を鈍らせてしまいそうで、
道中はとにかく我慢して最後の末脚に賭けるタイプ。ハマれば前にいる馬を全て平らげる破壊力を持っています。


今回は強力な先行勢が多くて自在に動けるタイプに印が付きました。しかし場合によっては先行勢による
行った行ったも考えられないことはありません。キリシマウイングは初勝利が笠松JRA交流競走・若菜賞で
評価が難しいのかもしれませんが、レベル的にはたんぽぽ賞トライアルの2戦と同等くらいあると思っています。
京都の未勝利戦では先行して3着に残った実績もありましたから地力はあったのです。今回はここに
スズノブレイヴとクリノキンバリーが絡んでくるのがどうなるか。特にクリノキンバリーは中央のダート1000mから
1200mで先行できるほどのスピードを持っており、ハナに立つのはこの馬だと思っています。2着1回3着2回と
好走を続けており実力もあります。ただ、距離の不安はつきまといます。陣営はこなせると言っていますが…。
スズノブレイヴは前走トライアルのノカイドウ特別こそ逃げましたが、夏の小倉では中盤から差して好走していた
実績がありますから、今回も前が激しくなりそうなら控える可能性も。長期休養明けであの内容なら十分、
叩いての上積みは当然あるでしょう。この馬が前に行くか控えるかでレースの流れはかなり左右されそうです。
ノカイドウ特別を勝ったカシノグローブの名前が出てきていませんが、恐らくこの馬も先行するのでしょう。
ただ前走勝ちの後にフレグモーネを発症してしまったらしく、治りはしたそうですが中間思うような調教が
できていないようなのです。本来人気が無ければ買いたい馬なのですが…順調度からすると少々割引かなと。


地方勢ですが、地元荒尾のレッドエンゼルは楽しみにしています。1着は正直厳しいかもしれません。
前走ノカイドウ特別では中央勢との初対戦でこれまでとは違うペースに戸惑ってしまった感じ。それでも勝ち馬と
クビ差の2着ですから力的には十分通用すると思います。前回のレースでペースも掴んで一歩前進。2着3着なら
可能性はあると思います。同様に馬券圏内で面白そうなのが兵庫のシャーククレセント。ノカイドウ特別では
レッドエンゼルに次ぐ3着。同じ園田勢ではクラスが上のヒノクニシンゴの方かと思っていたのですが7番人気で
この走りでした。前の流れが厳しくなればチャンスは広がりそう。大山真吾騎手も一発狙っていると思います。
最後に地元勢からもう1頭クラトリスイコウまで。ミヤマキリシマ特別では着差の離れた3着ではありますが
こちらもペースが速くなればなるほど、最後の最後でおいしいところをすくってくるかもしれません。


最後に、たんぽぽ賞に出走できなかった有力馬たちについても少し触れておきましょう。
ひまわり賞勝ちのパリスドールはOP馬なのでここには出走できません。現在放牧中、桜花賞前には戻ってくるか?
小倉の未勝利戦を勝っているテイエムハエゲナは放牧中。怪我か病気か…出走体制が整っていなかったようです。
インタレスティングは前にも書きましたが芝路線で桜花賞の権利を取りに行く意気込みのようです。
最近未勝利で好走していたネオスペチアーレは抽選漏れか、諦めて最初から登録しなかったか。
しかし近走の内容からすれば早い時期に自力で未勝利を脱出しそうな勢いですし、頑張ってもらいましょう。
スターオブジュリア ミッキーサイレン(佐々木功厩舎) - 船橋競馬 千葉県調教師会公式ブログ
船橋のミッキーサイレンはトライアル出走を目指していたものの自重して地元で走ることになったようです。
入厩は昨年だったもののソエが出てしまい、治まるのをまってからの1月デビューでした。ここで3着した後、
荒尾遠征も考えられましたが結局地元船橋で走ることにしたようです。ソエ明けで無理もできませんからね。
2戦目は1番人気に推されたものの4着でした。しかし船橋で3着4着ですから大したものです。いい状態で
たんぽぽ賞に出てきていれば一角崩しにもなったかもしれません。今後初勝利目指して頑張ってほしいですね。