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JRAブリーズアップセール ローブモンタントの08は683万円で落札

■2010 JRAブリーズアップセール結果一覧 2010年4月26日開催
ブリーズアップセールは、今年も売却率100% | 競馬実況web | ラジオNIKKEI
熊本県・村山光弘牧場生産のローブモンタントの08(父キャプテンスティーヴ)は683万円で山本武司氏により
落札されました。昨年のゲイリーアミューズの07(馬名ネオスペチアーレ、父ボーンキング)は1000万越えで
JRAブリーズアップセールで「ゲイリーアミューズの07」が1,103万円で落札される - 座布団が行司にクリーンヒット
少々高すぎないかと思ったほどでしたが、ローブモンタントの08はとりあえずちょうどいいくらいの価格かなと。
九州1歳市場では273万円で購買されてたわけですから、ネオスペチアーレの210万円よりも高かったんですよね。
調教タイムがなかなか速いのも評価されたかな。全体的な落札価格からすると真ん中より少し下くらいですが
やはりこれくらいが安心するというか(笑)。あまり高い値段がつき過ぎても逆に不安になりますからね。
母ローブモンタントは現役時代クラシック戦線で活躍した馬ですし、これくらいの評価は妥当だったでしょう。


さて、今年のJRAブリーズアップセールは73頭が上場され、去年に引き続き売却率100%。
それ以前から80%以上の売却率を誇っており、馬主からの信頼度が非常に高いセールとなっています。
やはりJRAが育成しているということもありますし、近年はセイウンワンダーをはじめ活躍馬が続出。
中にはあまり高額でない値段で取引された馬でも勝ち上がるなど、掘り出し物もあるからではないでしょうか。
JRA育成馬の活躍 JRA
しかし以前からあまりの人気ぶりに「民業圧迫ではないか」という声も多く聞かれていました。抽選馬制度や
市場取引馬制度こそ廃止されたものの、JRAの日本トップクラスの育成技術がいまだに人気の理由でしょうか。
周囲からの批判を避けるためにももっと育成馬の数を増やせばいいのではないかと思うのですよ。
さすがに2年連続の売却率100%は異常です。他の2歳トレーニングセールが大体5割前後なのですから
その異常さは際立っています。1歳市場で今の倍くらい購入したらどうでしょう。生産者からは喜ばれるし、
馬主も多くの中から選べて大変喜ばれるでしょう。近年はJRA馬主も少なくなって入厩する馬自体減り続けると
危惧されているくらいですし、まさにかつての抽選馬制度の精神で、馬主助成・馬産振興の一石二鳥です。
売れ残ったとしても安くさえすれば買ってくれる馬主は必ずいます。購買者はJRAの馬主に限定していますし、
例えば一定期間は地方に下ろすことを禁じたり、あるいは美浦を中心として馬不足にあえぐ厩舎への預託を
義務付けたりすればいい。JRAは今のところブリーズアップセールに関してはおいしい思いしかしていませんが、
先にも述べたように馬主助成・馬産振興のためにも少々身を切る思いもするべきではないかと思うわけです。
そんなに増やして育成馬のキャパシティーは大丈夫なのかって? 宮崎育成牧場が廃止されるのではないかという
噂が飛び交うくらいです、ありますあります。日高育成牧場で育成馬を全て管理できるから宮崎は廃止にしようか
という話だそうですから。軽種馬育成調教センター(BTC)も含めあそこの敷地はだだっ広く、これからもさらに
拡張の余地があるほど土地が余っているらしいですからね。土地があるなら使えるだけ使えばいいんです。
日高育成牧場を含めBTCは調教技術者の教育も目的なのですから、日本競馬界の人材育成のためにもなる。
一石二鳥どころか三鳥以上にもなりそうですね。真面目な話、どこまで増やすか具体的な数は示せませんが
もっと育成馬の数は増やすべきです。10頭20頭増やしても全部売却されてしまいそうで焼け石に水ですから
かなり大規模に増やす必要があるのではないかと。今のところ売却馬が元値を割ったことはないのですから。
人件費なども含めトントンか、JRAにとってマイナスになるくらいじゃないと批判は消えない気がします。
かつて抽せん馬制度の時代は血統的にもその時代からすると一つクラス落ちする感じの馬が多くて、
自然と安価になっていました。今はJRAが1歳市場で仕入れる時から1000万円台の馬もいたりします。
200万円台の馬は去年一昨年と九州産馬の2頭だけです。価格帯ももっと安いところがあっていいのではないかと。
評価が低く安価になっている馬の中から担当者の審馬眼で良い買い付けてJRAの育成技術でいい馬に仕上げて売る、
それが本来の目的であり理想なんじゃないかと思うのですけどね。