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ダンツシアトル産駒 ミッキーボンボンが初勝利

競馬 - サラ系3歳未勝利 結果 - スポーツナビ

スタートしてからはずっと2番手の位置に付け、最後の直線に持ち出すと外側にヨレつつフラフラしながらも粘り
追い詰めるゲットアヘッドを抑え込み初勝利を挙げました。僅差でしたね。小牧太騎手がよく乗ってくれました。
他の騎手なら差されていたかもしれません。この日の京都芝は前残りの競馬が多く、その辺りも勝因かと。
メンバーも初出走の馬が多く、2着3着に好走した馬が少なくて、それらの馬たちが人気上位だったのですが
まさかミッキーボンボンが3番人気とは思いませんでした。前走は確かにいい競馬をしていて、それ以前にも
見所のあるレースは多かったものの、まだ掲示板に一度も載ったことの無いのにこの人気でしたからね。
メンバー的に見てあまり評価されないかもしれませんが、タイム自体は良いんですよね。先週の未勝利戦など
この時期の3歳・京都芝1800mは例年1分48秒から49秒台くらいでの決着が多いのですが、47秒台となると
500万下以上のレースになってきますから。1.47.5というタイムは評価されていいんじゃないかと思います。
しかし最後の直線でのふらつきだったり、まだ不安点は多く残っていますので、徐々に良くなっていってほしい。


ダンツシアトル産駒のJRA競馬場での勝利は2008年にローランウェルズが4歳500万下ダートで勝って以来2年ぶり。
カシノチェストが交流競走で勝ってはいますがこれは荒尾での勝利でした。芝での勝利はなんと2004年が最後で
6年振りになるわけです。父にとっては貴重な勝利となりました。母フューチャシャトルダンツシアトル
種付けされた2006年、九州種馬場はサイレントハンターダンツシアトルの2頭体制でした。かつて九州にいた頃
カシノコールミーベルガモットシールなどを輩出していましたが、数年ぶりに九州に戻って来たこの年は
サイレントハンターの方が種付けは多く、2007年度産の産駒は5頭だけでした。翌年13頭に種付けし異動に。
九州の生産者から見てもそこまで期待されてはいなかったわけです。しかし中には希望を込めて種付けした
生産者もいらっしゃいました。カシノチェストの母カシノブラボーは当初サイレントハンターをつけていましたが
なかなか結果が出ず、ダンツシアトルにした途端カシノチェストを出しました。カシノブラボーの半妹には
カシノコールミーがいて、この血統には相性が良かったのでしょう。2007年に再度ダンツシアトルをつけましたが
その後九州から異動。柏木牧場の方は残念そうでした。同様に田上さんはフューチャシャトルダンツシアトル
翌年もつけており、ミッキーボンボンの全妹が産まれています。田上さんなりの考えがあってのことでしょう。
一般的にダンツシアトルはもう古い血統、終わった種牡馬と見られているのかもしれませんが、こうやって少ない
産駒の中から中央で勝ち上がるような馬を出すこともできるのです。それが生産、競馬の魅力ですよね。