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マカニビスティーの件でも少し書きましたけど、そもそもの原因は３歳のダート戦線が確立されていないから。
こちらもにも書かれているようにまさに今こそJRAは改革が必要なのではないだろうかと思います。
方法は色々とあるでしょう。３歳ダート路線の目標となる新ダートG1の設立、あるいはダートオープン競走の増加。
2歳から3歳にかけての500万下の競走には割としっかりダートレースは多いのに、オープン以上となると減少する。
ここでいちいち問題視されるのは「そうやってダート路線を拡充すると、ダート競走で賞金を稼いだ馬が
芝G1に出てきて、素質はあるのに賞金不足で出走ができなくなる馬が出てくる」というような批判。
これはおかしな話で、最初からダート路線がしっかりと整っていれば、特に目標となるダートG1が存在していれば
ダート馬はそちらに向かうわけで、芝G1の枠を脅かすことも無い。ダートで賞金を稼いできた馬がなぜ芝G1に
向かうかと言えば、もちろん芝で試してみたいというのもあるでしょうけど、他に出るレースが無いからです。
このような問題があるのにJRAは今年からG1トライアル重賞の優先出走権を減らしていますからね。青葉賞はこれまで
３着までにダービーの優先出走権が与えられていたのに、２着までに。プリンシパルSは勝ち馬だけでしたか。
これもよく分からない改定ですよね。以前から２歳オープンの高い賞金のお陰で皐月賞・桜花賞あたりまでは
出走可能になることがあって、勢いの失った２歳OP・重賞勝ち馬がG1に出てくるたびに叩かれてることがありました。
（ここで特に叩かれるのがひまわり賞。他にも２歳OPはたくさんあるのに、叩きやすい部分から叩かれるのが常。）
それと同じ理論で早い時期に賞金を稼いでいても３歳時は勢いを失っている馬や前述のダート馬が賞金獲得額順で
G1に出てくるのを防ぐためにも、むしろトライアルの優先出走権枠は増やした方がよさそうなものですが。
大体、いくらダート路線でも賞金を稼いできた馬は芝G1でも出走する権利はあるわけで。芝馬がダートG1に
突如参戦するのは「新しい可能性を探すため」と言われるのに、ダート馬が芝G1に出てくるといつも非難されるのは
私は間違っていると思いますけどね。これは古くから続く日本競馬の「芝＞ダート」という観念。欧州をお手本に
日本競馬が整備されてきたからで、常にダートは「芝で走らない馬の代替馬場」とされてきたから。
今さらそれを覆せるとも思いませんが、こうやって綻びが出てきている以上、悪い部分は改正すべきだと思います。
やはり、JRAは３歳クラシック路線と同時期にダート馬の目標となるようなダートG1を新設した方がいいのでは。
同時にダートオープン競走の拡充ですね。JRAでこれ以上無理なのであれば交流重賞を増やすとか。
３歳の交流重賞は年明け１〜５月は兵庫チャンピオンシップしかありませんからね。
以下、余談。
個人的にはクラスターカップと条件がかぶりまくっている佐賀のサマーチャンピオンをどうにかすべきと思っていて
これを３歳交流重賞としてどこかに持って来れないかと。サマーチャンピオンは平日開催で売り上げも良くはない。
佐賀記念は祝日開催固定なので時期は動かしたくない。となるとサマーチャンピオンの移動（同時に名称変更）。
というわけで、唯一この時期に交流重賞が行われていない祝日「昭和の日」4月29日に持っていくのはどうだろうか。
5月3日に兵庫チャンピオンシップ（1870m）が控えているので、条件がかぶらないように1400mのままで。
もしJRAにダートG1設立されればそちらの距離に合わせてもいいし、地方代表を決めるという意味で、勝ち馬限定で
地方馬の選定競走にしてもいいのではないだろうか。佐賀記念は佐賀記念で考えなければならない点がある。
川崎記念とフェブラリーSの間にあるので今後も有力馬の出走は見込めない。ただし、間隔は中１週弱しかないものの
佐賀記念で稼いだ賞金でフェブラリーSに出走する例も出ているので、思い切って2000mから1400mに短縮するとか。
これで最後のチャンスをかけてフェブラリーS出走を目標にした有力馬が駆け込みで登録してくるかもしれない。
これは移動したサマーチャンピオンがどの距離になるかによって変わるかもしれないが。年２回しかない交流重賞で
どちらも同じ距離にはしたくないだろうし。現在佐賀のA級は「夏は短距離、冬は長（中）距離」というレースの
区分けが成されている。それぞれの交流重賞を目標としたレース編成で分かりやすい面はあるが、季節によって
適距離が違う馬たちが適当なレースを選びにくくしている。これが多少なりとも解消されないか。
以上、妄想終わり。
