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平成22年度第2回免許試験新規合格者発表

http://www.keiba.go.jp/topics/2010/0916.html
この中にちょっと注目したい人がいます。松浦政宏という新しく騎手になった方。
調教師や調教師補佐は皆30歳以上ですが、新人騎手が36歳…?実は厳密に言えば新人騎手ではないみたいですね。
36歳、再デビュー!|地方競馬元ジョッキー 赤見千尋のRedView|地方競馬ならオッズパーク競馬

今回、新たに騎手免許試験に合格したのは...松浦政宏騎手。
1991年に兵庫所属でデビュー。
地方通算786勝を挙げ、2006年、32歳で騎手を引退しました。
そして、36歳になった今、再び騎手免許を手にしたのです。
地方競馬の騎手免許試験を受ける資格は、〈16歳以上〉という規定はあるものの、上限はないそうです。
(ちなみに、地方競馬教養センターの騎手課程を受験出来るのは20歳まで)
それでも、36歳で再び合格するというのは、かなり稀なケースです。


「騎手を引退して、1度外の世界に出ました。2年くらい、全く別の仕事をしていたんです。それで、1年ちょっと前くらいに、厩務員として競馬場に戻って来ました。所属の野田学先生から、もう1度騎手としてチャレンジしてみないかって言っていただいて。36歳で、改めて騎手に挑戦することは、思い切った決断ではありましたけど。周りの人たちも応援してくれたし、この年でまた騎手になることを勧めていただけて、本当に嬉しかったです。今はまだ合格したばかりで、勝負服を新しいデザインにするかとか、何日にデビューするかとか全然決まっていないんですよ。でもとにかく受かったことで、気持が引き締まりました。これまで以上に頑張らないと!!これからは、応援してくれた周りの人たちに感謝しつつ、馬の能力を最大限引き出すような騎乗がしたいです。そうすれば、おのずと結果はついて来ますから」

JRAでも西田雄一郎騎手が一度免許を返上して取り直したことがありました。地方でも珍しいケースでしょう。
西田騎手や最近の地方競馬騎手は年齢制限により競馬学校には入学できませんので独学で勉強して合格しました。
松浦騎手も同様に独学で今回の試験に合格したのでしょう。地方では厩務員から騎手になった例は多く、
例えば昨年の佐賀競馬では石川慎将騎手と山下裕貴騎手の二人が合格しています。
しかし松浦騎手のように引退して競馬とまったく関係のない仕事に一度就き、この年齢で再デビューした人も
なかなかいないでしょう。厳しい勝負の世界に戻ってきた松浦騎手、今後の活躍に注目したいですね。