座布団が行司にクリーンヒット

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カゼノグッドボーイと深井孟オーナー

カゼノグッドボーイという馬をご存知だろうか。美浦中野栄治厩舎所属、昨年1000万下を勝ち準OPまで出世してきた。
マジェスティックカミカゼビューティという聞きなれない血統。父は高崎で1勝、母も高崎で2勝。
どちらも同じ深井孟オーナー所有馬で、美浦中野栄治厩舎にいたのも同じ。中央ではどちらも未勝利だった。
父系馬鹿:マジェスティック - livedoor Blog(ブログ)
この2頭が配合されたのはオーナーの思い入れによるものだというのは難なく想像できる。このようにオーナーの意思で
決して良い成績を挙げていない馬同士が配合されるのは○○○○ヨークンシリーズとも似ているところがある。
こちらは中央の1600万下まで自力で上り詰めたのもすごい。マジェスティックは産駒はカゼノグッドボーイただ1頭、
既に用途変更されているため今後増える予定もないのだ。そんな、世界にたった1頭だけという馬が
活躍するのだから競馬は面白い。デビュー前からも奇跡は起きていた。実は1歳暮れまで骨粗しょう症で悩まされ、
デビューすらことができるかどうかも危うかったというのだ。そんな難病をも克服してきたのだ。

「このオーナーは持ち馬が競馬に出走する日は必ず馬房に立ち寄って愛馬に語りかけている。レース前は30分、レース後には1時間。これほど馬が大好きな人もいないと思う。未勝利の馬を繁殖入りさせるのはとても勇気のいることだし、カゼノグッドボーイはターフに立っているのが信じられないくらいの病魔と闘っていた。この馬の今の活躍はオーナーの愛情を抜きにしては語れない」(中野栄治師)
(『サラブレ』11月号より抜粋)

ちなみにカゼノグッドボーイは引退後に種牡馬となることが決定しており、カゼノジュエリーという許婚も
牧場で待ち構えているという。さすがに次の代も続けて活躍馬が出るほど甘くない世界だとは思うのだが、
このオーナーの深い愛情ならば、馬もそれに応えて良い結果を出してくれるんじゃないかと期待してしまう。
今後とも目が離せない馬とオーナーである。