2歳馬が入厩済みの美浦に対して、栗東は先週になって第1号が入厩した。母フォンティーンの10(牡=父ディクタット・谷)。熊本県生まれの九州産馬だ。九州産限定の新馬戦は夏の小倉開催までないが、とりあえずはゲート試験をクリアし、基礎体力をつけていこうという狙いなのだろう。
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同じ九州産馬でも少し事情が違うのが母カシノエスケイプの10(牡=父マーベラスサンデー・梅内)。こちらは九州産限定の新馬戦を待つつもりはないようだ。「この前、鹿児島の牧場まで見に行ったが、馬っぷりなどは北海道生まれの馬よりいいくらい。お母さんもいい体をしてたんだよな。阪神で使えるようになったら一般馬相手の新馬戦でも使うよ」(梅内調教師)
母は地味な血統ながら現役時3勝を挙げて準オープンまで出世した。特に攻め馬では毎回抜群に動いていたくらいだから、秘めるスピードが産駒に伝わっているようなら九州産の星になれるかもしれない。
2歳馬入厩の一報を山内厩舎の上籠助手と久保助手に伝えると、2人揃って「えっ!?」と驚きのリアクション。最近でこそ目立たなくなったが、山内厩舎といえば2歳戦に強い厩舎。“先手”を打たれたことに過敏に反応した。
「ウチも栗東の近くまで2頭が来ているし、九州産の3頭ももうすぐ入厩させる予定」と上籠助手はすかさず“応戦”。そのうちの1頭は母カチョウフウゲツの10(牡=父グラスワンダー)。即戦力候補として覚えておいてほしい。
父ディクタット母フォンティーンの仔はダンツレパードという馬名。2011年セレクションセールで山元哲二氏が購買。
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父マーベラスサンデー母カシノエスケイプの馬名はカシノランナウェイ。母はスズカストリート産駒で中央3勝。
この2頭は記事にもあるように、小倉を待たずに阪神デビューしそうな感じですね。
ちなみに最後に名前の挙がっているカチョウフウゲツの10は「山内厩舎の即戦力候補」なんでしょうけど、
九州産ではありませんのでご注意を。こういう書かれ方するとこの馬まで九州産馬みたいに見えちゃうよな…。