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毎日新聞・佐賀地方版 佐賀競馬特集

http://mainichi.jp/area/saga/news/20120821ddlk41050529000c.html
なんだろう、この記事全体から感じられる非常に「残念」な感覚は(苦笑)。
取材した記者が競馬に詳しくなさそうなのはしょうがないとしても、競馬場側、競馬組合のコメントが…。

そんな中で好調なのがインターネットによる馬券販売だ。テレビゲーム感覚で参加する若年層が多いといい、競馬場側は「若い人たちに実際に来場してもらえるようにもしたい」と鼻息が荒い。

 今月15日に開催された中央競馬地方競馬交流戦サマーチャンピオン」。2月の「佐賀記念」と並ぶ看板レースだが、来場者は昨年比6%減の3400人。しかし「売り上げは逆に3%増えました」と県競馬組合の渕上忠博・管理課長は笑みを浮かべた。
 それを支えているのが在宅投票というネットでの馬券発売。参加者は、来場して生身の競走馬や騎手を見て投票するのでなく、ネット上でデータなどを参照するだけでバーチャルの世界で楽しんでいるという。02年の導入以降、毎年好調に伸びて売上高の20%を占め、昨年度も前年度比3%増で経営を下支えした。

組合の江崎保夫事務局長は「ゲームから入った若い人たちを競馬場へ誘引する努力が必要」と話している。

……これが10年前、百歩譲って5年前の競馬組合のコメントならさもありなんと思いますけど、
この記事なんと昨日の日付ですよ。一体いつの時代の話をしているのでしょうか。
もうこの程度の次元のことはとっくの昔に過ぎ去った話なんですよ。今は既にその次の段階に入って行く時期でしょう。
ネット販売比率が増加したのはもう数年前からのことだし、コメントの全てに今更感が漂っています。
そして「バーチャルな世界で」とか「ゲームから入った若い人たち」とか、どこかズレているんですよね。
まぁこれが競馬組合の一番上の人たちの感覚なのかなと。一言、二言で言えば「古い」そして「遅い」。
今後特に重要なのはIPATでの馬券発売です。こちらは重賞・G1だけ買うというようなライトなファンも多い。
馬券発売開始までにいかに佐賀競馬の魅力をIPATで馬券を買う人たちに伝えて行けるかが重要でしょう。
その為にはネットをはじめとして広告戦略はキモとなってくるはずなのですが、トップの連中がこの程度の認識では
今後が不安でたまりません。まぁ佐賀に限らず地方競馬の上層部は大体こんな感じなのかもしれませんが。
今回の記事で参考になったのは、赤字の宮崎・田野場外がそろそろ危ないということだけかな。
この情報も以前から何度もニュースになっていた記事ではあるのですが…。七重勝のことに関しては、

 他にも、5月から七つの指定レース1着馬をすべて当てる「7重勝単勝式」馬券を全国に先駆けて発売し、独自性も打ち出し、増収策に余念がない。

実際にはそこまで売上げがあるわけではないんですけどね。そんな「増収策に余念がない」ってドヤ顔で言われても…。
ネットだけでなく場外や本場での発売があれば売上げも伸びるのでしょうけど、そこまで考えてなさそうだなぁ。