座布団が行司にクリーンヒット

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蛯名正義騎手が裁決基準見直しに物申す

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000301-tospoweb-horse
走行妨害の降着基準を「カテゴリー2」から「カテゴリー1」に変更 - 座布団が行司にクリーンヒット

降着なしと読めば、騎乗停止覚悟で相手を潰す競馬も可能になる。

前半色々と仰っていますが要点はここかな。後に自身に騎乗停止処分が科されても大レースを制することができるのなら
制裁覚悟の騎乗も出来てしまうと。ある意味でそれはそれで「上手い騎手」のような気もする。
現在、欧州によく遠征する武豊騎手が遠征先でよくやっているのが「制裁覚悟でのムチ連打」。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/120826/wsp12082609010001-n2.htm
先日のシャーガーカップでもやったそうで、制裁を受けて日本での騎乗もできなくなったが、
比較的ダメージの少ないローカルの小倉開催だったためにあえてやった、と噂されている。
これは武豊騎手に限らず欧州に遠征する海外のトップジョッキーたちはよくやる手だという。


私は基本的に日本の競馬をすべて海外の基準と同一にすべきだとは思っていませんが、
今回の裁決基準については「カテゴリー2」から「カテゴリー1」に変更されるというだけで、
元々日本独自のものでもないし、蛯名騎手の言うように「フェアな競馬がなくなる危険性がある」というのは疑問だ。
この言い方であれば「カテゴリー1」の競馬開催国はフェアな競馬ではないということになる。
蛯名騎手はつまり日本人は国民性的に「カテゴリー2」の方が合っている言いたいのかもしれないが、
前の記事でも書いたように、結局は運用する側の問題、つまり全てはJRAの裁決如何にかかっていると思うのだ。
蛯名騎手の言う通りではれば武豊騎手のような手も「フェアでない」わけだし、批判の対象になるだろう。
おそらくだが、蛯名騎手が考える「フェアな競馬」のイメージを崩されてしまうことを恐れているのではないか。
海外騎手や地方出身騎手の参入で大レースが軒並み掻っ攫われている現状への不満が根底にありそうだ。
JRA競馬学校出身騎手の目指す「スマートな競馬」はそれはそれで価値はあるだろうが、
それをやや強引で「フェアでない競馬」にしてやられている点については、自身でどうにかしてほしい。
あくまでルール内であればラフプレーすれすれの騎乗も、私は騎手の技術の一つだと思う。
あとはそれをいかに行司(JRA)が裁いていかに軍配を上げるか、ファンは枡席から座布団片手に見守るだけだ。