座布団が行司にクリーンヒット

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九州ジュニアチャンピオン ロマンチックが勝利

web Furlong 2012【未来優駿】第23回 九州ジュニアチャンピオン
(↑にレース動画、競走成績へのリンクが置いてあります)
中島英峰アナウンサーの「ロマンチックが止まらない!」の名調子とともに圧勝したのがロマンチック。
東眞市厩舎6頭出しの中でもっとも高い1番人気となっていた。レースはシャインリターンとカシノアルテミス、
そしてロマンチックが後続を離して逃げる展開。ロマンチックは早々に落ち着かせて3番手に控えるが、
シャインリターンとカシノアルテミスは行ったままで、向正面でカシノアルテミスの鮫島騎手がなんとか抑えるが
シャインリターンは力尽きて後方に下がり、カシノアルテミスが抑える隙を突いてロマンチックが押し上げて先頭に。
これに合わせる形となったカシノアルテミスだったが、こうなるとスムーズに競馬ができたロマンチックの方が強い。
カシノアルテミスは小倉のフェニックス賞に遠征して5着に好走していた馬。ただ今回は戦前から調整段階で
不安視されていた面があったようで、今回は本調子ではなかった感じ。そして掛からずもう少しスムーズな
競馬ができていればここまでの差は開かなかったように思う。2着フレンドクィーンと3着ミヤノダイアナは
どちらも差し馬で脚質的に勝ち味にも遅いタイプ。今回は前がやりあったお陰でともに馬券圏内に入れた。

勝ったロマンチックは、シリウス特別、九州ジュニアチャンピオンを横綱相撲で2連勝と、文句なしの佐賀2歳チャンピオンとなったが、今後に課題も残る。今年は上級競走で行われるJRA認定競走を佐賀デビュー馬限定戦としたため、転入馬そのものの数がまだ少なく、今回の出走馬には他場からの転入馬との対戦実績がほとんどない。そのため、東調教師、山口勲騎手ともにここまでの2歳世代のレベルについては「これからもっと力をつけていかなければ、転入馬に太刀打ちできないのではないか」(東調教師)と厳しい見方をしている

圧勝したロマンチックだが、東眞市調教師と山口勲騎手からはあまり派手な言葉は聞こえてこない。
東師は勝ったロマンチックよりも3着のミヤノダイアナの名を挙げて期待馬の筆頭だと断言している。
まだ他地区からの転入馬が少ないため謙虚になっているようで、コメントなどからも他地区への遠征の計画などは
考えられていないようだ。まずは力をつけて、今後増えてくる強力な転入馬たちに勝利してからということか。