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デュナメス&南谷圭哉騎手が悲願の重賞初制覇

強気の競馬でデュナメスが重賞初勝利/九州大賞典・佐賀 | 競馬ニュース - netkeiba.com
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2012%2f11%2f23&k_raceNo=10&k_babaCode=32
http://nar.chihoukeiba.jp/nar/meta/vod/32/2012/11/23/322012112310.asx(動画が開きます)
スタートからマイハマドリームにデュナメス、さらにはタニノウィンザーと人気どころ3頭が競り合う形になり、
中島英峰アナウンサーが思わず「まだこの辺りで、競り合うなんて、無謀なことはしない方がいいと思いますが」と
実況してしまうような展開に。長距離戦は先行した馬がペースを握りレースの主導権を握りやすくなります。
しかしあまり競り合い過ぎて馬がかかると2500mを逃げ切ることは難しい。1周目の向正面までは速い流れでしたが
タニノウィンザーが3番手に控えて徐々に落ちつく。しかし逃げたいマイハマドリームをデュナメスは完全にマーク。
2頭の先頭集団から後方集団まで縦長の展開となった。しきりに後ろを気にするマイハマドリームの真島騎手に対し、
デュナメスの南谷騎手の方はまだ若干余裕が感じられる。2周目の向正面でついにマイハマドリームの余力がなくなり、
同時に後方集団がスパート。デュナメスはここであえて追わずに後方集団を待ち構える。
タニノウィンザーと、ついにやって来た2番人気メイホウホップが3コーナーでデュナメスを捉えにかかるが、
待ってましたとばかりに南谷騎手は追い込んできた2頭に競りかけ、4コーナーを使い大きく外に「回らせた」。
4角までは確かにタニノウィンザーとメイホウホップに勢いがあるかに見えたが、デュナメスはさらにそこから二枚腰。
最終的に2馬身差をつけての快勝といえる内容だった。2着タニノウィンザー、3着にメイホウホップという結果に。
レース後にインタビューで南谷騎手が語っていたが、前半あえてマイハマドリームに競りかけたこと、
後半にタニノウィンザーとメイホウホップが追いかけてくるのを待ってから追い出したのも計算どおりだったそうだ。
恐らくデュナメスの勝負根性に賭けたのだろう。あるいは1頭だけで追うとソラを使うタイプなのかもしれない。
見てる方とすればハラハラしてしまう内容だったが、騎手は馬の性質をよく理解している上での騎乗だったのだろう。
2着タニノウィンザーは元・荒尾競馬でトップに君臨していた馬だ。荒尾と違い佐賀のコースは完全な先行有利で、
追い込み脚質のタニノウィンザーにとっては不利。これまでも差し損ねる惜しいレースが続いている。
今回は2500mと距離が伸びたことにより真価を発揮することができた。佐賀でもいつか大きな一発がありそうだ。
メイホウホップも同様に後ろから行く馬で展開に左右されることが多い。ただし今回はデュナメスの強さが際立った。


デュナメスは父キングカメハメハ母セイシンビルゴ母父フジキセキという血統。過去に重賞で3度の2着があり、
あと一歩というところで涙を飲んできた。それは鞍上の南谷騎手も同様であり、どちらも嬉しい初重賞勝利。
暮れの大一番中島記念では出走未定ではあるがレイズミーアップ、ウルトラカイザー、エスワンプリンスなどとの
対戦が予想されており、次は一筋縄ではいかない。重賞2勝目を果たしてシルバーコレクター脱却といきたい所だ。
余談だがこの日はタレントの楽しんごさんが表彰式まで残ってくれて、花束贈呈までしていただいた。
さすが数多くの営業をこなすタレントらしく、観客を喜ばせる方法を知っている。南谷騎手に「ラブ注入」とハグをして
観客からも笑い声が聞こえていた。ただ南谷騎手はというと…、インタビュー自体にもまだ慣れておらず
本人も「苦手」と言っていたが、楽しんごさんの行動にも終始苦笑いで反応が鈍く、まるで素人さんのよう。
初々しくて微笑ましいが、まだ楽しんごさんが帰る途中で近くにいるのに「ちょっとキツいっすね」はないだろ(笑)。