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名古屋競馬黒字化可能 払戻率引き下げが条件

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20130202/CK2013020202000032.html
あくまで払い戻し率を75%から70%に引き下げればという条件付です。
しかし馬券購入者から大きな反発を受けるのは必至であり、仮に表面上で売り上げが伸びたとしても
全体の購入者が減れば後々70%でも赤字になってしまう可能性がある。委員会でもそこに言及している。

 各委員は「当面の延命策にすぎない。多すぎる随意契約の見直しが必要だ」「人件費を削減すべきだ」と指摘。施設の耐震改修には五億七千八百万円かかることから「五、六年は黒字になるかもしれないが、長期的に存続できる計画を出すべきだ」と求めた。
 競馬組合側は「随意契約は限定的にやっている。給与体系は県に準じており、カットするのはなかなか難しい」と答え、当面は馬券の発売窓口の削減や、インターネット馬券発売の委託料の引き下げで経費節減を図るという。

人件費削減が遅々として進まないのはどの競馬場でも同じで、廃止になった荒尾でもそうでした。
公務員扱いなので給与体系が決まっており簡単に減らせないという。じゃあ外部から人を入れよう、
そこで民間への経営委託だと思うのですが、ここに至るまでがなかなか難しいようです。
数年前に岩手競馬が経営危機に陥った際の民間委託は決裂、結局は独自で経営再建に乗り出しました。
岩手競馬の民間委託が行き詰っているという話 - 座布団が行司にクリーンヒット
岩手競馬の民間委託は見送り - 座布団が行司にクリーンヒット
競馬ファンが安易な払い戻し率引き下げに対して反対するのは当然です。
「大した経営努力もしてないくせに、馬券購入者に押し付けるのか」という怒りの声が出てくるでしょう。
ただ、努力しようにも先立つ物が無ければ手は打てません。JRAほどお金をかけられることも不可能で、
やれることと言えば経費削減くらい。その弊害でファンサービスはますます滞りお客が逃げる悪循環…。


http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2012/06/15/kiji/K20120615003472220.html
改正競馬法で各競馬場で払戻率の調整が可能に - 座布団が行司にクリーンヒット
オートレースでは昨年から6場一斉に払戻率引き下げに踏み切りました。
競輪・競艇地方競馬でも引き下げは可能ですが、まだどこも行われていないません。
どこかが突出して行えばその場だけファンが離れてしまう可能性があり、なかなか踏み出せないのでしょう。
オートレースのように全場で一斉に引き下げが行われることも考えられます。ただしこれは南関東のように
現状でも黒字が続く競馬場は拒否するでしょうから、これも可能性は低いか。しかし仮に名古屋競馬
払い戻し引き下げを強行すれば他競馬場が追随することは十分にありえます。要にタイミングの問題で、
今は各場が水面下で他場の動きを見計らっているのでは。今回のニュースも観測気球なのかもしれません。
私も基本的には払戻率引き下げに反対ですが、荒尾や福山のような段階に至ってしまった場合には、
引き下げもやむを得ないのではないかと思っています。まずは存続が第一、廃止になれば全てお終いですから。
逆に荒尾や福山が払戻率引き下げという奥の手を使わずにして廃止決定したことに疑問を感じます。
仮に引き下げを行うとすれば廃止を食い止める最後の手段として。ファンに説明し、理解を得ていくしかない。