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佐賀競馬が所有地を太陽光発電事業用に売却へ

緑に囲まれたレジャー施設:佐賀競馬(さがけいば)|佐賀県鳥栖市
住所だけでは具体的な場所はよくわからないのですが、いずれも市街化調整区域で
太陽光発電事業のための設備設置に限定する」とのこと。
市街化調整区域とは市街地など乱開発されて自然環境が壊されないよう、都市計画法
「市街化を抑制すべき区域とする」と定義している区域。住宅は建てられない農地や雑種地、山林などが多く、
それ以外では市街化を促進する恐れが少なく、あるいは自然を残して開発可能なものは建設許可されるらしい。
具体的には公益施設、観光施設、運動・レジャー施設、墓地、ゴルフコースなど。
実は競馬場が市街化調整区域であることって多いんですよね。
笠松競馬場で土地訴訟問題が発生した時もちょっと話題になりました。
笠松競馬場土地訴訟問題 競馬場を廃止させたい地主vs存続させたい地主 - 座布団が行司にクリーンヒット


佐賀競馬としては大きな土地を有していても用途が限られるためにこれまで売却することが難しかったのだろう。
今回は太陽光発電事業のための設備設置に限定するとのことですが、こうした市街化調整区域の土地活用法として
太陽光発電事業に転用させるのが昨年あたりからブームになってるみたいです。
検索すると怪しげな業者が出てきたりもしますが…まぁ塩漬けになっている土地をどうにかしたい人は
国内に沢山いらっしゃるでしょうからね。既に帯広競馬場敷地内にはソフトバンクが設置していますし、
公営新潟や足利などの競馬場跡地にもメガソーラー建設が計画中。東京都競馬サマーランドに設置して
黒字化に成功させているらしいですし、敷地が広く市街化調整区域(であることが多い)競馬場に
太陽光発電事業の話が出てくるのは自然な流れなのかもしれません。
東京都競馬 業績好調 - 座布団が行司にクリーンヒット

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ただこの太陽光発電事業、問題が無いわけではありません。
「最初に設備投資してしまえばメンテナンスコストが低い」と言われていますが、
実のところ経年劣化による出力の低下や発電効率の悪化があるそうです。
ソーラーパネルの耐用年数は20年と言われていますが、実際はそれ以前から徐々に劣化が始まるらしい。
しかし設置業者はメンテナンスや交換まで補償しているわけではないと(業者次第ではあると思いますが)。
今回の佐賀競馬場の件は競馬組合が事業を行うわけではなく、土地を太陽光発電事業に限定して一般競争入札を行う。
土地権利を手放すので競馬場側にリスクが出てくることはないとは思いますが、
もし今後競馬場を拡張することが全く無いとも限らないのでは…。まぁ今の経営状態から言えば
これ以上競馬場が広くなる可能性はほとんど無いわけですが、そういう夢は見たいでけどね(笑)。
余っている土地はできるだけ売却して、経営の足しにするのが現実的な所なのかもしれません。