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荒尾競馬場跡地を調教施設にする計画が浮上


かつて荒尾競馬場の騎手として活躍し、現在ではスポニチでトラックマンになっている細原邦央氏。
現在、細原氏は毎週水曜日に『地方競馬紀行』というコラムを担当して連載中です。
1回目は佐賀競馬場編で鮫島克也騎手へのインタビューが中心。2回目は細原氏が現役時代に跨った荒尾競馬場編。
氏の荒尾へ対する想いも強く入っているように感じました。以下は記事の抜粋です。

荒尾競馬場「後編」より)
 荒尾競馬場廃止で今後の九州産馬の現状はどうなるのか。九州軽種馬協会会長で「カシノ」の冠名で競走馬を所有する柏木務オーナー(68)に話を聞いた。
(中略)
 「荒尾の跡地については競馬場や厩舎を残してもらって、九州産の調教施設などで活路が見いだせないかと思っています」
(中略)
 01年に廃止された中津競馬場(大分県)跡地は約8年間野ざらし状態のまま、競馬場の負債の何倍もの大金をかけて運動公園になった。これが正しい答えなのか――。今こそ考え直す必要があるのではないか。

実は荒尾競馬場の廃止直後から九州生産者の間で「北海道の某大手牧場が跡地を育成牧場にしようとしている」
というような噂が流れたことがありました。北海道では冬季積雪のため大規模な施設投資をしない限りは
調教が不可能になりますが、九州では積雪することは稀。荒尾競馬場は跡地にコースがそのまま残されていますし、
施設を新設する必要がなく、厩舎団地なども少し手入れするくらいで使用が可能になります。
現在では栗東から小倉まで直前輸送が主流になっており、荒尾〜トレセン間の輸送も北海道の比ではありません。
某大手牧場の噂は噂のままでしたが、ここに来て九州の生産者からこういう声が出るというのは嬉しい話ですね。
南九州(鹿児島・宮崎)は休養・育成牧場が多数存在しますが、熊本県内にはこのような大きなコースまでついた
調教施設・育成牧場は当然ながら存在していませんでした。仮に実現すれば熊本の生産者のみならず、
九州全体の生産者にとって大きな価値のある施設となるでしょう。コースの広さで言えば北海道にも負けません。
散り散りになった荒尾競馬の関係者たちも戻ってきてくれれば言うことはないのですが……。

荒尾競馬場「前編」より)
 九州は北海道・東北に次ぐ馬産地。多額の費用をかけて解体するより、既存の施設を活用して育成牧場、トレセンなど馬事文化発展に力を注ぐべきではないか。

ソフトバンクホークスのファーム本拠地誘致よりもより現実的でお金もかからない良い案だと思うのですけどね。