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ダンディコマンド産駒のラストクロップに賭けるグランデファーム

ダンディコマンド産駒 クラウンデュナミスが初勝利 - 座布団が行司にクリーンヒット
先日5年ぶりに産駒がJRAで勝利した種牡馬ダンディコマンド。熊本に移動してきた翌年に死んでしまい、
九州での種付けは2年間のみ、14頭の仔を遺しました。今年デビューする2歳がラストクロップとなります。


ダンディコマンドを訪ねて~本田牧場 | 馬産地コラム | 競走馬のふるさと案内所
現役時代は勝野憲明氏(イクノディクタスなどの馬主)の所有馬してデビュー。二度の骨折に悩まされながらも
北九州記念を制しました。その後さらに二回骨折してしまい、そのポテンシャルの高さを活かせぬまま引退。
引退後はトヨサトスタリオンセンターで種牡馬入りし、九州産馬ミッキーコマンドやインタレスティング、
母がアラブのダンディキングなどを輩出し、少ない種付けの中から質の高い産駒を輩出していました。
トヨサトスタリオンセンター閉鎖に伴い2010年からは熊本・本田牧場長の熱いラブコールに応えて当地に移動。
九州移動後最初の産駒が上記クラウンデュナミスでした。最後の世代である2歳には7頭がデビューを控えています。
2012年生産 九州産馬一覧 - 座布団が行司にクリーンヒット


グランデファーム
売り馬
その7頭のうち2頭を購入して育成をしてきたのがグランデファームです。日高のBTCを利用する育成牧場で、
これまでにローレルゲレイロヒルノダムールなどのG1馬も手掛けた近年注目度が上がっている牧場です。
代表の衣斐浩氏は個人名義で地方馬主免許を持っており、ダンディコマンドJRAから地方競馬に移籍して
現役最後の1戦となったホッカイドウ競馬のレースでは衣斐浩氏の名義で走っています。
種牡馬入り後もダンディコマンドの所有者は衣斐氏であり、本田氏が九州招聘を請うた相手でもあります。
育成牧場ということもありグランデファーム名義で生産したダンディコマンド産駒は過去に2頭だけでしたが、
昨年は1頭、今年はラストクロップということもあって産駒2頭を自身の手で育成してターフに送り出します。
その2頭をここで紹介しましょう。


[募集馬]スティルヘブンの2012(父ダンディコマンド)
母スティルヘブン(母父チーフベアハート)は鹿児島・吉永ファームの生産馬。
グランデファームは「グランデオーナーズ」という共有馬主クラブも運営しており(代表馬:グランデスバル)
そこで募集馬として一口40万円で売りに出され既に満口となっています。栗東・高橋康之厩舎に入厩予定。
POG誌では産地馬体検査での注目馬として紹介され、その馬体は高評価を受けています。
「適性は芝マイル前後、長くいい脚を使いそう」とは牧場の担当者談。
また代表の衣斐浩氏も「父の評価を高める馬になるはず」と仰っています。かなり期待できるのではないでしょうか。


[売り馬]ミヨノエルフの2012(父ダンディコマンド)
母ミヨノエルフ(母父トウカイテイオー)は宮崎・田上勝雄牧場の生産馬。
売り馬ページに名前がありますが、買い手がなければグランデオーナーズ名義で走る可能性もある。