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ドバイのメイダン競馬場 タペタからダートに戻すことを正式に発表

メイダン競馬場、タペタを撤去しダート馬場に転換(ドバイ)[開催・運営] - 海外競馬ニュース(2014/05/15)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
来季のドバイワールドカップはダートで施行 - 予想王TV@SANSPO.COM
来年からドバイワールドカップはダートで開催 | 競馬ニュース - netkeiba.com
ドバイのメイダン競馬場 オールウェザーからダートに回帰か - 座布団が行司にクリーンヒット
昨年から報道されて噂にはなっていましたが、来季のドバイワールドカップはダートでの開催に戻るようです。
理由の一つとして維持費などが挙げられていますが、最大の理由は米国馬が遠征してこなくなったことでしょう。
ドバイミーティングが世界最高賞金を捻出した「競馬の祭典」、その名の通り「ワールドカップ」であり続ける為には
ダート世界最強である米国馬は欠かすことのできない存在であり、その声を無視することはできなかったのでしょう。


米国調教馬なしで問われるドバイワールドカップの国際性(ドバイ)【その他】 - 海外競馬情報(2014/04/20)【その他】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
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キーンランド競馬場、ブリーダーズカップ開催地に立候補(アメリカ)【開催・運営】 - 海外競馬情報(2014/04/20)【開催・運営】 | 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル
アメリカで名馬の故障をきっかけに、脚への負担が少ないとされるオールウェザーの導入が始まったのが2006年頃。
またたく間にアメリカ全土の多くの競馬場にオールウェザー(以降AWと表記する)が導入されていきました。
しかしAWはあまりにもダートと性質が違い過ぎた。確かに馬の故障率は下がり安全性は向上しましたが、
ダートで強かった馬がAWでからっきしだったり、AWの大レースで勝利した馬がその後ダートで活躍できなかったりして
AWはアメリカ競馬産業内で徐々に不人気になっていく。水はけ不良などの管理上の問題が生じてきたこともあって
ダートに戻する競馬場が増え始め、アメリカの主要な競馬場はダートに回帰してしまいました。
AWとダートは見た目は似ていても芝と同じくらい違いがあるようで、この流れも仕方なかったのかもしれない。
わずか10年にも満たない転換と回帰ではあったものの、安全性に関してはオールウェザーコースを経たことで
競馬場の排水システムや路盤などに改善が見られているそうで、決して無駄ではなかったと記事は伝えている。
また、競馬関係者の安全性への意識向上になったことは確かなようだ。


今回のアメリカやドバイでのダート回帰の動きは世界の競馬国にも影響を与えることになりそうです。
芝レースが主体の欧州では影響は限定的でしょうが、ダートレースを開催する国……気になるのはやはり日本です。
大井競馬 オールウェザー馬場に変更を検討 - 座布団が行司にクリーンヒット
東西トレセンには試験的にポリトラックコースが導入され、大井競馬場もタペタへの変更が検討されてきました。
しかしメイダン競馬場のダート回帰で日本のオールウェザー導入の動きは180度転換されるのではないでしょうか。
「ダートに比べて管理しやすく負担軽減になる」という利点もメイダンやアメリカの話からすれば微妙のようですし、
導入の大きな理由であったドバイワールドカップがダートになるのなら、本来の目的が消滅したわけですからねぇ。
大井への導入に時間がかかっていたのはアメリカやドバイの動きを様子見していたからかもしれない。
日本国内にどこか一つくらいオールウェザーコースがあっても面白いかもしれませんけどね。


こうなるとオールウェザーは今や衰滅の危機に陥ってしまった気がします。
安全性は間違いなく高いのですから調教コースなどで使いようはあると思いますけど……。
数年前まで大ブームだったのに、ほんの数年のうちに状況が大きく変わってきてしまいましたね。