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荒尾競馬跡地利用に初の具体案 市民病院移転を検討

熊本のニュース | ニュース | 熊本日日新聞社
荒尾市が主導する計画としてはもっとも現実的で無難な跡地利用ではないかと思います。
築46年と老朽化が進んでおり早急な立て替えが検討されていました。駅から近くなるため利便性も高まります。
事業費は約98億円、その大半は企業債で賄うという。
ただ、約26ヘクタールにも及ぶ跡地のうち新設病院の敷地は約3ヘクタール程度で、
跡地利用としてはまだまだほんの一部が始まろうとしているに過ぎません。


跡地に市民病院が移転してくる計画が出るとは……個人的には複雑な思いもします。
炭鉱閉山とともに財政が悪化の一途を辿っていた荒尾市にとって大きな負担となっていた赤字事業が3つありました。
一つは荒尾市交通局(累積赤字約6億円、2005年に清算)、荒尾競馬(累積赤字約11億円、2011年に廃止)、
そしてもっとも財政を圧迫していたのが累積赤字約41億円、不良債務約21億円の荒尾市民病院でした。
http://qq.kumanichi.com/medical/2007/12/2007-47.php
http://qq.kumanichi.com/medical/2008/03/1306-1.php
熊本県荒尾市民病院 公立病院特例債が認められるか疑問・・・:医療経営財務協会ホームページ
公立病院特例債での債務圧縮などを経て最近は若干の黒字を計上し、現在では30億円程度にまで累積赤字を改善。
赤字事業の中でもっとも負債の大きかったのは市民病院でした。交通局や競馬場を廃止にしてでも残したのは、
市民にとって病院が必要不可欠の存在だったというのもあるが、その必要性を順位付けした際に
競馬場がスケープゴートにされた感は否めません。感情的な部分で市民から支持されるのは廃院より競馬場廃止だった。
今も市民病院が続いているのは、競馬場関係者の大きな犠牲の上に成り立っていることを忘れないでほしい。


そしてこれら事業を赤字に追い込んだ責任が荒尾市にあるという認識も決して忘れ去られてはいけない。
事業の利益・損益だけでなく経済効果などを含めて考えれば病院より競馬場を残した方が良かったかもしれないし、
地方競馬へのI-PAT導入の話が既に出ていたにも関わらず廃止を急いだ荒尾市を私は評価することはできません。


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