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武豊騎手が初めてカク地馬に乗る理由

緑に囲まれたレジャー施設:佐賀競馬(さがけいば)|佐賀県鳥栖市
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/DataRoom/RaceHorseInfo?k_lineageLoginCode=40041402095&k_activeCode=1


7月の姶良特選を勝ってひまわり賞出走を決めた佐賀競馬所属のセルヌアに武豊騎手が騎乗することが決定。
カク地馬(地方所属馬がJRAのレースに出走する際の呼称)に武豊騎手が騎乗するのは初めてなんだとか。意外でした。
セルヌアに武豊騎手が騎乗することになった経緯について説明します。


セルヌアの生産者でオーナーでもある熊本の村山光弘さんは最近になって生産を始められました(2006年産が最初の生産)。
少ないキャリアの中から既にJRA準オープン馬であるコウユーヒーローなどを生産した新進気鋭の牧場です。
基本的にはセールに上場する形を取っていますが、生産者に現役馬の決定権は無い為もどかしい思いをすることが多かったそう。
そこで地方競馬の馬主免許を取得し、晴れてオーナーブリーダーとなったわけです。
日本における競走馬生産頭数が下がり続ける昨今。そんな時期にサラブレッドの生産を始めようとするお方です。
その熱意は半端なものではありません。実際にお話を伺っていても競馬に対する想いには圧倒されます。
「自分で馬を持って、地方からでもひまわり賞に挑戦したい」とは常々仰っていました。
「その時に武豊が乗ってくれたら、すごいよなぁ……」とも。
そこで本当に馬主になって馬を所有してしまい、ひまわり賞出走を実現可能にするや否や、即行動。
その決断力と実行力、実に”熱い”ですねぇ。しかも武豊騎手とは一切面識がない状態から行動開始しているのですから。


http://ameblo.jp/murayamafarmblog/entry-11898685289.html
http://ameblo.jp/murayamafarmblog/entry-11898690311.html
http://ameblo.jp/murayamafarmblog/entry-11898699865.html
http://ameblo.jp/murayamafarmblog/entry-11898709841.html
セルヌアの父であるダノンゴーゴーは村山牧場に種牡馬として繋養されていますが、現役時代に所属していたのが橋口弘次郎厩舎です。
橋口調教師は宮崎県出身で、同郷である宮崎・土屋牧場の生産馬を預かることが多いのです(今年の2歳馬ではキリシマツバサ)。
馬主[%C5%DA%B2%B0%B7%AF%BD%D5]の競走馬検索結果|競馬データベース - netkeiba.com
土屋さんの紹介で橋口師と面会し、橋口師から武豊騎手に騎乗を依頼。セルヌアへの騎乗が叶ったというわけです。
村山さんの熱意、橋口師の郷土愛と九州産馬への想い、それに応えてくれた武豊騎手も素晴らしいと思います。
地方馬ひまわり賞勝利は2000年コウセイロマン以来ありませんが、果たして村山さんの夢実現となるでしょうか。

追記

http://ameblo.jp/murayamafarmblog/entry-11912706306.html


残念ながら武豊騎手の騎乗はなくなり、川田騎手に変更となったようです。良い騎乗を期待したいですね。
またコメント欄のご指摘によると武豊騎手は過去にもJRA地方馬に騎乗したことがあったそうです。訂正致します。