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韓国馬事会 外国産馬と内国産馬の混合レース推進も……馬主・生産界から大反発を受ける

韓国馬事会の代表的な事業が、内部・外部の問題によって暗礁に乗り上げている。馬事会は2013年12月にヒョン・ミョングァン会長(74)が就任して以降、韓国の競馬の改革に乗り出した。最も力を注いだ課題は、内国産馬外国産馬が一緒に出走する産地統合競走(混合レース)の実施と、1200億ウォン(約128億円)を投じて建設したソウル・竜山の場外馬券売り場のオープンだ。だが馬事会が推進した産地統合競走は、出だしからつまづいている。ソウル馬主協会は「内国産馬の生産業界を倒産させる措置だ」として産地統合競走に反対。済州の競走馬飼育農家も連鎖倒産を懸念し、実施を遅らせるよう訴えたが、馬事会はこれを受け入れなかった。レッツランパーク・ソウルで開催する予定だった初の産地統合競走で、内国産馬外国産馬を別々に出場申請した。これに対し馬事会は「馬主たちが組織的に競走編成を妨害した」として1日に同競走の中止を決めた。ソウル馬主協会の非常対策委員会は「出場登録は裁判所も認める馬主固有の権限」だとして一方的に競走を中止した馬事会に法的責任をと表明した。バーチャル競馬が楽しめる予定だった竜山場外馬券売り場の問題も依然として宙に浮いている。建物が完工して1年以上たつが、地元住民の強い反対により営業できずにいるのだ。昨年6月のプレオープンの際には一部の住民との衝突も発生した。先月22日には開場式を行い「快適に競馬を楽しめる場所になる」と報道資料まで配布したものの、実際には現在もオープンしていない。馬事会側は「当面は営業しない」と説明した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150203-00000611-chosun-kr

韓国の競馬 - Wikipedia

内国産馬[2]と外国産馬は別々のクラス区分になっていて、混合戦のみ両者が出走可能。外国産馬の出走可能レース数はソウル競馬場が全体の23%、釜山慶南競馬場が30.3%と低い。これは内国産馬外国産馬のレベルの差が顕著なため、内国産馬を保護、優遇するための措置である。

韓国競馬ではこれまで内国産馬保護の観点から内国産馬限定戦と混合戦が組まれてきましたが、
韓国馬事会が今年度からいきなり「すべてのレースを混合戦に」と発表したものですから生産者界のみならず馬主からも反発を食らったそうです。
馬主はあえて国産馬と外国産馬を別々に登録することで対抗、裁判所もそれを認めてしまいます。

最終13Rの2級戦(1400m)は、14頭のうち12頭が韓国産というラインナップ。どうやら、1級と2級の一般戦は、国産と混合を一本化したっぽいですな。3〜6級はこれまでどおり、国産と混合の2本立て。
(中略)
最終10Rは、国産も混合もついていない2級戦(2000m)。勝ったのは米国産のリアルテン(父ロックハードテン)で、2着が韓国産のインディチャイルド(父インディゴシャイナー←持ち込み馬)。

http://dailyjob2008.blog17.fc2.com/blog-entry-926.html

結局は引き続き国内産馬限定レースが開催されているようですが、上のクラスは混合レース化した模様。
一部のレースには「混合戦」という表記があったりなかったりしているようですが……ひとまず混乱は収まっているようです。
日本でも「父内国産」のレースは近年まで続いていましたし、レベル差がある現状でいきなり100%混合戦にすれば反発が出るのも当然でしょう。
ただ、韓国馬事会の「韓国競馬をレベルアップさせたい」という強い信念は伝わって来るような気がします。
でいりーじょぶ 2015年の韓国競馬スケジュールその1
日韓交流戦で初めての国際競走を実施してから2年、今年は国際競走を5レースに増やしたそうですし、
これからの韓国競馬は急速に進歩していきそうな雰囲気がありますね。


場外馬券売り場に関してはこちらをご参考に。
韓国ソウルの龍山場外馬券売り場で反対運動 - 座布団が行司にクリーンヒット


関連:
Chosun Online | 朝鮮日報
http://www.xinhuaxia.jp/social/63345