【九州1歳市場2016(Kyusyu Sale、Yearlings)】~結果概要(最高額馬はストラヴィンスキー産駒) - 【サラブレッドセール(せり市場)=馬市】&【種牡馬】の最新情報 by馬市.com
売却成績|九州1歳市場 サラブレッド 1歳 |JBISサーチ(JBIS-Search)
売却率50%という数字は近年でもっとも高いものですが、それ以上に全体の売却価格が上昇した点が良かったと思います。
馬を売りたい生産者さん達にとって重要なことはまず良い値段で売れること。
売り馬に高い値が付けば生産事業もうまく回りますが安くしか売れないと新規投資する資金も得られません。
ひまわり賞馬が高い確率で登場する九州1歳市場ですが、これまで平均価格があまりにも低すぎました(200万円以下の年度も)。
生産者さん達も意識して高めのお台を付けていたように思います。主取りになった馬も多くは300万円以上でした。
主取りになった馬もその後の話で交渉が成立した馬が多くいたようです。
以前と違ってJRAから高い市場取引賞が出るわけではないので市場はあくまで顔見せで、セリ外で売買されることも増えているようです。
その意味で売却率はこれからもあまり気にしなくていい気がします。
価格を上げた以上購買してくださった馬主さん達に楽しんでもらわなければなりません。質の良い馬を生産する努力は今まで以上に必要でしょう。
八戸市場も、日高産馬の上場があっても50頭前後の上場頭数が精いっぱいという状況が続いている。ならば、九州と八戸が協力し、互いにメリットのある市場を築き上げることが必要不可欠だと感じる。今回、八戸市場で主取となった中から3頭が急きょ九州市場への上場が追加されたが、全て100万円以上の取引が成立した。
両セールの鑑定人を務める青森軽種馬農業協同組合の松橋康彦参事は「頭数がいなければ、購買者の数も増えません。共存共栄の気持ちで、互いに提案をしながらよい市場にする努力をしていきたいと思います」と話していた。九州産馬限定戦があることで、九州産馬に目を向ける馬主も増えてきた。そのニーズを生かすため、約100頭の生産を行う東北との連携を行うことが、双方のメリットを生むことにつながるだろう。
http://www.hochi.co.jp/horserace/20160726-OHT1T50147.html
今回は北海道産1頭、八戸市場で主取になった青森産が3頭上場されていました。相互協力は大切なことです。
また九州は若駒の育成が盛んで育成牧場が多く点在する地域です。それら育成牧場がコンサイナーのような、
1歳馬を育成してトレーニングセールに出すビジネスを実施してもいいのでは。そうすれば九州のセリ市も活気づくと思います。
同時に育成牧場が年間数頭でいいので生産を兼業しセールで売りに出すというモデルが今後出て来てもいいように思います。