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トルシエ総監督とリトバルスキー元・監督

http://supportista.jp/2009/04/news02152614.html
http://fcryukyu.com/m/?p=1067
FC琉球フィリップ・トルシエ総監督とニコニコ動画のタイアップは以前から行われていて、FC琉球の試合を生中継
なんてのもあったわけですが、今回正式にドワンゴ株式会社がスポンサーになったようです。胸スポンサーとなると
かなり目立つ大きな存在になる。ドワンゴとしてもJFLくらいなら胸スポンサーになれるお金が出せたと。
試合の生中継は以前も行われていたわけですが、サッカークラブと動画サイトはかなり相性は良いように思う。
サッカーだけでなくスポーツチームにとって映像コンテンツは必要不可欠になりつつありますからね。
実際にスタジアムに見に行くことも大事ですが、試合中継その他を在宅しつつ閲覧できるというのは大きい。
対戦する相手チームのサポーターにとっても嬉しいことだ。もしJリーグに昇格したらドワンゴは胸スポンサーを
続けるのだろうか。まだまだ「ネットだけ」の存在であるニコニコ動画が一般の前に姿を現していく時代も来るか?
……さすがにそこまではまだ話は先か。


また、袖のスポンサーに「Peugeot」が入るとのこと。これらのほとんどはトルシエ総監督の名前のお陰と言っても
過言ではないだろう。重要なのは「総監督」ということ。実際の試合での指揮は新里裕之氏が務めている。
監督に知名度とコネを求める兆候は発展途上のサッカークラブにはよく見られることだ。リトバルスキー監督で
こりごりしているので個人的には否定的な方なのだが、トルシエ氏は監督ではなく総監督であることが良かった。
監督をしつつそういうスポンサー・選手集めの役まで兼ねさせてしまうと、どうしてもチーム全体が監督だけに
負担をかけさせ、偏ってしまうのだ。言わば監督を中心にチームが回る、悪い言い方をすれば独裁政権


アビスパの場合は社長はじめ経営陣がリトバルスキー監督に全幅の信頼を置いたのはいいが、周囲のほとんどが
監督のイエスマンとなってしまい、批判的だった強化担当・スカウトなどのフロント陣を次々と追い出し、
結果的にはJリーグで監督が出来るS級ライセンス保持者がチーム内にリトバルスキー監督以外すべて
いなくなってしまうという事態に。こうなるとチーム状況が悪化しても監督を切ることが出来なくなる。
そうこうしてる間にチームはどん底、社長は監督を切りたくない、かつ切れない。…むしろ社長やリティは
そうやってなかなか監督解任できないような方向に仕向けていったような気すらする。仕方なくそのまま監督続行、
やっとコーチからS級ライセンス保持者が出てきたので(というか篠田善之コーチのライセンス取得を待って)
その時点で監督交代。残ったのは最悪のチーム状況と、複数年契約破棄による違約金の支払いだけと。


その点、トルシエ総監督は自分の存在をよく自覚しているということだろう。自らが宣伝塔になり、あるいは名前を
貸すことに違和感がない。まぁJFLで実際に指揮を執るなんて…というプライドももしかしたらあるかもしれない。
ずっとチームに連帯しなければならない監督よりも自由気ままに動ける総監督の方が楽なのだろう。
リトバルスキー監督も最初からそんな存在になれば良かったのだが。あの当時から私はブログで書いていたが、
監督更迭後もフロントになら入れるべきだと。もしくは監督続行をしてもいいから実際の指揮はコーチが執るという
傀儡政権状態に。一時期ラモス監督もそんな状態で、その後はネームヴァリューからフロント入りしていますしね。
アビスパ福岡(というか社長)は営業が下手なので営業面まで選手や監督に求めて、それが大失敗に繋がった。
結局、監督は監督でしかないのだ。他の要素をクラブが監督に求めると負担が大きくて失敗する、それを身をもって
体験しました。FC琉球ももしJリーグに昇格した時トルシエ氏がまだチームにいて「監督になって実際に指揮したい」
などと言い出したら、それは危険信号かもしれません。周囲の人たちが全力で止めましょう(笑)。