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衆議院第191回国会で競馬に関する質問主意書4連発

36 日本で開催される国際交流競走に出走する外国馬の検疫に関する質問主意書
37 海外競馬の競走における日本国内での勝馬投票券発売(サイマル発売)に関する質問主意書
38 外国人騎手短期免許制度、競馬学校および騎手養成に関する質問主意書
39 勝馬投票券の賭式におけるフレキシベット導入に関する質問主意書

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/kaiji191_l.htm

最近競馬に関することが国会で取り上げられた事例としては日本における海外レース発売のために「競馬法の一部を改正する法律案」が提出され、
衆議院参議院の両院を通過して成立したわけですが、国会において4連続で競馬に関する話題が挙がるのは珍しいですね。
提出者はすべて柿沢未途議員。現役議員の中でも特に競馬に造詣の深い方です。
『競馬ブック』舛添要一氏、柿沢未途氏、岡田繁幸氏の対談記事 - 座布団が行司にクリーンヒット


詳しい質問内容については今のところ不明ですが、どのような質問をされたのか気になりますね。
「日本で開催される国際交流競走に出走する外国馬の検疫に関する質問主意書」については190回国会で一度提出されており、その内容が公開されているので紹介します。

日本で開催される国際交流競走に出走する外国馬の検疫に関する質問主意書


 本年三月二十七日に中京競馬場で施行されたJRA中央競馬レースの高松宮記念において、昨年のレースの覇者である香港馬エアロヴェロシティ号が疝痛のために出走を回避した。このような出走回避の判断に至った一因として、日本入国後に外国馬に対して義務付けられている現行の検疫制度がある、と言われている。すなわち、空港到着後に、出走を予定している競馬場へ直行する、或いは施設の整っているトレーニングセンターへ直接入厩することが許されず、一旦は千葉県白井市競馬学校兵庫県三木市の三木ホースパークでの検疫や調整が課せられている現行制度が、外国馬の日本における国際交流競走への参加を阻害している要因となっていることである。
 本来、検疫協定は二国間・地域間が相互平等な条件であるべきと考えるが、香港へ遠征する日本馬は香港国際空港から沙田競馬場の国際検疫厩舎に直接入厩することができるという不均衡な制度の存在も指摘されている。
 これに関連し、以下、質問する。
一 日本で外国馬が直接競馬場へ入厩することが許されていないその理由と根拠となる法令を示されたい。
二 JRA重賞競走の殆どを外国馬に開放していながら、日本に遠征してくる外国馬が一向に増加しない現状と現行の検疫制度との間に関連があると考えるが、見解を示されたい。
三 日本競馬の国際競争力を高める上で、現行制度の改善が必要と考えるが、その見通しを示されたい。
 右質問する。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a190238.htm

これに対する政府の答弁書がこちら。

衆議院議員柿沢未途君提出日本で開催される国際交流競走に出走する外国馬の検疫に関する質問に対する答弁書


一について
(中略)
二及び三について
 御指摘の国際交流競走に出走する外国馬が増加しない要因については、中央競馬の開催者である日本中央競馬会からの聞き取りによれば、日本馬の資質の向上等により、強い日本馬との競走をちゅうちょする場合が増加してきている傾向にあると聞いており、また、国際交流競走に出走するため輸入される外国馬の検疫は、特別な飼養管理を行う必要性に配慮して、家畜伝染病予防法第四十条第三項ただし書の規定により農林水産大臣が指定する場所で行われているところであることから、御指摘のような検疫制度との間の関連があるとは考えていない。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b190238.htm

この件に関して個人的には柿沢議員寄りの意見です。「日本馬の資質の向上等」は理由の一つではあるのでしょうが、決定的な要因ではないでしょう。
検疫については法改正するしか現状を変えることは難しいので国会で建設的な妥協策を見出していってほしいものです。


柿沢議員は妙な政争なんかしてないで競馬にだけに力を入れてればいいのになあ(笑)。