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ダーレーがJRAに送り出す馬主は3人

以前にも触れたが、これまで預託したことがない仏国において、A・ファーブル厩舎に預託を開始した。そして、愛国においても、J・オックス厩舎をはじめとする有力厩舎ばかりでなく、中小の厩舎にも数頭ずつ預託し始めたようだと、現地の厩舎スタッフの間で話題になっている。
(中略)
 ある情報によると、JRAでは『チームドバイ』からは3人に免許が発行されるらしい。果たして、どのようなオペレーションが展開されることになるのか…注目だ。

http://sports.nikkei.co.jp/keiba/new.cfm

しかし、改修中のナドアルシバ競馬場は、いまだスタンドが完成していない状況と伝えられるなど、少なからず経済危機の影響を受けているという。ではなぜここまでの購買力があるのか?その要因について、欧米の関係者の多くは「種牡馬における成功の恩恵」という見解を口にする。
 「ストリートクライ、シャマーダル、そして新たに手に入れたメダリアドーロと、世界トップクラスの種牡馬がズラリそろったということで、その種付け料は相当な収入になっているようだ」(欧州エージェント)
 日本での馬主免許取得が確実視されている『チーム・ドバイ』。オイルマネー以外に、種牡馬ビジネスの成功で手にした資金を武器に、どのようなオペレーションが進められることになるのか…。注目が集まる。

http://sports.nikkei.co.jp/keiba/new.cfm?i=20091026e6000e6

今年の日本のセリ市における海外バイヤーの動き - 座布団が行司にクリーンヒット
世界的経済危機の中でかのドバイも例に漏れず打撃を受けていると耳にしていたがさすがシェイク・モハメド殿下、
種牡馬ビジネスの成功で競馬に関しては相変わらず好調のようだ。そんな中で、欧州ではこれまでほとんど英国で
所有馬を走らせていたらしいのだが、これまで預託したことのなかった国へ次々と進出を開始しているという。
また噂の範囲ではあるが日本では既にゴドルフィングループから3人の馬主が免許を発行される見通しだとか。
日本でもマイネルの岡田氏とかアドマイヤの近藤氏は奥さんも馬主免許を持っているように一族内でそれぞれ免許を
持っていたり、グループ内で個人名義と会社名義だったりすることは多い。殿下も当然奥さんや息子さんがそれぞれ
海外で別々に馬主免許を持っているし、ゴドルフィンが馬を所有したりしている。そう考えると日本でも複数の
馬主免許を取得してもおかしくはない。そろそろ外国人馬主の進出もはっきりとした姿が見え始めた段階だろうか。
(追記)
海外馬主第1号にモハメド殿下らを認可へ - 競馬ニュース : nikkansports.com
こんなことを書いてたらいいタイミングで確定のニュースが飛び込んできた。噂どおり3人だった。殿下だけでなく
奥さんと次男、やはりすべて一族だ。肩書きはUAE副大統領でドバイ首長、ヨルダン国王の娘で国連平和大使、
さらにUAE皇太子である、認可が降りないわけが無いよ(笑)。日本進出は以前から慎重に準備を始めてきた。
当時はダーレージャパンファームの認可こそ降りなかったものの、結局その後の「海外居住者の馬主資格認可」の
流れにまでなったのは間違いなくダーレーの影響があったと思う。日本の生産者を中心に大きな反対運動も起きた。
ここで急激で強引なやり方もあったはずだがあえて少しずつ「郷に入れば郷に従え」の精神で日本の生産界に浸透し
ダーレージャパンファームの存在感を高めてきた。日本で多くの牧場を買収して規模を拡大しているが、ほとんどが
経営不振で閉場寸前(した)牧場を買い取ってきた形。まぁ、その潤沢な資金源があってのものであるが。
私も九州の生産者の方に話を聞いたことがあるが「彼らは採算度外視だよ」と。日本進出のためにまずは敵ばかりの
地で味方を作ることから始めなければならなかったのだろうが、ダーレーの種牡馬はその実績に比べると種付け料が
あえて低く設定されている。また、良い繁殖牝馬を所有する牧場に対してはむしろ「種付けをしてほしい」と、
種付け料をおまけしたりと、色々な条件を提示するという。種牡馬価値を高めるためにはまず良い産駒を出すことが
第一条件だと思っているからこその営業活動だ。まぁこれは日本でも現役時代所有していた種牡馬の馬主さんが
繁殖牝馬集めに奔走することはよくある話だが、ダーレーの場合はそれを大規模にやってしまうのが恐ろしい。
下準備に莫大な時間と浪費をかけたのは、それもこれも全ては今回の日本進出の為だったと考えるとすごい戦略だ。
内国産馬所有義務もダーレージャパンファームの馬を所有すればことたりるわけだし、これからまた時間をかけて
日本競馬に浸透し、いつかこの制約も取っ払っていってしまうかもしれない。これがダーレーの恐るべき日本への
侵略かどうかはまだ分からないが、現在に至るまでの経過は競走馬じゃない方の「ノブレスオブリッジ」のような
感じがする。名誉、地位、格、誇りを持っている人はお金の使い時、場所が分かっているなと。もちろん日本の
生産者や馬主さんたちも海外馬主進出にのほほんとしていてもらっては困る。競争原理をいっそう喚起し、
海外の脅威に負けないよう切磋琢磨していってもらいたいところだ。
http://www.daily.co.jp/horse/2009/11/12/0002509642.shtml
シンガポールでエルドラドを共同で所有している大谷正嗣氏も資格取得。この辺りは事前の予想通りですかね。