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九州トレーニングセール2012開催される

http://www.keibabook.co.jp/homepage/topics/topicsinfo_new.aspx?subsystem=0&kind=0&category=00&filename=KON23030
【九州トレーニングセール2012】が開催!(高額上位馬写真など) - 【サラブレッドセール(せり市場)=馬市】&【種牡馬】の最新情報 by馬市.com
売却成績|九州トレーニングセール サラブレッド 2歳 |JBISサーチ(JBIS-Search)
九州トレーニングセール サラブレッド 2歳 |JBISサーチ(JBIS-Search)

 九州トレーニングセールは5月8日(火),宮崎市JRA宮崎育成牧場において九州軽種馬協会の主催で行われた。上場頭数は22頭(牡9,牝13),売却頭数は14頭(牡7,牝7)で,売却率は63.6%だった。総売上額は24,465,000円で,平均価格は1,747,500円、中間価格は1,575,000円となった。総売上額で9.4%前年を上回った。
(中略)
 解散した熊本県馬主会に代わり佐賀県馬主会が九州市場としては初めて団体購買で9頭を購買。鳥飼慶一佐賀県馬主会会長からも「九州の競馬と生産を何とか支え、九州産馬競走の振興に繋げていきたい。」との意志が示された。
 柏木務九州軽種馬協会長からは「今回は佐賀県馬主会による団体購買に支えられた。補助制度も機能し、購買頭数も9頭と多かった。調教タイムも揃い、トレーニングセールとしては合格だと思う。」とのコメントがあった。

昨年よりも売上げ、売却率ともに上昇。今年は特によく売れる牡馬より牝馬の数が多かったので不安もありましたが、
団体購買もあってこの数字に。ただし平均売却値は低下、牝馬が多かったとはいえもう少し高い値段がつけば…。


霧島賞&たんぽぽ賞の佐賀競馬場開催が正式決定 - 座布団が行司にクリーンヒット
荒尾競馬が廃止となり、今年度から九州産馬限定戦が佐賀競馬場で開催されることとなりました。
霧島賞とそのトライアル2戦(大隅特別・えびの特別)、たんぽぽ賞は開催が決定しており、たんぽぽ賞トライアルに
ついてはJRAなどが開催を調整中で、1戦になるか2戦になるかはまだ未定だと、冊子にはありました。
佐賀競馬で九州産限定レースが行われることになり、佐賀競馬としても以前荒尾競馬が行っていたのと同様に
馬主会が「補助馬」の形で助成金を出すことになったようですね。補助馬の条件と助成金についてはこんな感じです。

1.佐賀競馬場でデビューさせる
2.二歳時は他地区やJRAに移籍禁止
3.二歳期間中、血統登録証明書は馬主会預かり
4.セリに参加する時は馬主会長を購買者とする
5.以上を条件として、馬購入補助金として1頭20万円を補助

さらに九州軽種馬協会から購入助成金として1頭あたり30万円の補助金が出ますし、地方競馬で勝利すれば
市場取引奨励金も20万円出るということです。元々の価格帯が安い九州産馬ですからこれだけの補助はデカいです。
今回のセールで「佐賀県馬主会」ばかりが購買者に名を連ねていたのはこの条件が理由だったわけですね。
実際には複数人の馬主さんがいらっしゃるということでしょう。どの馬主さんの所有かは登録されてからのお楽しみ。


しかしこれだけの補助が出ているにも関わらず売却価格が上がらなかったのには不満がありますね。
セリでは普通に馬主さんたちが名前を出して競っておいて、後から馬主会が補助金だけ出す形にした方がいいのでは。
そうすればもう少し価格も上がったかもしれません。今回、佐賀県馬主会が競り落とした馬においては
生産者側が出すお台に届くか届かないかのギリギリのあたりで、他から競りかけられず一発で落札されてばかりでした。
他の馬で馬主さん同士が競った馬は価格が上がっていっていましたからね。生産者としては、生産してから2歳まで
育成しておいてこの価格帯では厳しいものがあります。売却価格100万円ちょいではいくらなんでも赤字です。
「九州の競馬と生産を何とか支え、九州産馬競走の振興に繋げていきたい。」との意志があるならば、
もう少し生産者さんたちのことも考えて頂けたら幸いなのですが…。馬主の皆様、どうぞよろしくお願いします。


佐賀県馬主会の方々には9頭も購買して頂けたのはセールにとって素晴らしいことですし、私も嬉しかったです。
過去に佐賀で補助馬が存在していたか知らないのですが、少なくともここ数年はありませんでしたから、
馬主さん達にとっては新鮮に映ったのかも。中央や他地区から下ろされてきた既走馬を走らせることはあっても、
なかなか新馬を買うまでの余裕はないという地方馬主さんもいらっしゃるでしょうし、50万円もの助成があれば
奮発して…という方も中にはいたのかな。九州産馬限定戦も使えるし、自分で馬名をつけられますしね。
そういう中小馬主さん向けに九州トレーニングセールは営業していくべきなのかな、とも思ったりしました。
佐賀競馬にとっても馬資源と新規馬主確保のチャンスでしょう。九州産馬は組合にとっても一つの「商品」となりえます。
軽種馬協会、生産者、佐賀競馬組合が共に九州産馬限定戦のメリットを推し出してアピールしていければいいですね。

以下は余談。今回初めて午前中から見学することができて、騎乗供覧も見ることができました。
佐賀競馬から真島正徳騎手が参加、石川慎将騎手・川島拓騎手はたぶん初参加。名古屋競馬丸野勝虎騎手も。
ゴールドプルーフの主戦騎手で、現在繋養されている徳重牧場との関係で呼ばれたのかもしれません。
あと北村欣也調教師のお姿も。また佐賀競馬の元騎手、権藤学さんも騎乗供覧に参加されていました。
新保トレーニングセンターの育成馬に騎乗されていたので、もしかしたら今はそちらで働いていらっしゃるのかなぁ。