今年からJRA認定競走が全国的に変わり、新馬戦にJRA認定が付くのはホッカイドウ競馬(フレッシュチャレンジ競走)のみとなります。昨年まで、いわゆる折り返しの新馬戦だった「ルーキーチャレンジ競走」はなくなり、認定未勝利馬による競走「アタックチャレンジ競走」は、昨年から59R減の35Rというレース数となりました。
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「フレッシュチャレンジ競走」は、8月までに65Rを実施しなければならず、例年より消化状況を早く迫られます。これと併せ、「アタックチャレンジ競走」も同じく、8月までに消化することとなっています。
ホッカイドウ競馬におけるJRA認定競走と言えば、上述したように1勝(平場未勝利からアタックVなら2勝)を目指す馬たちのレースしか組まれていませんでしたが、フレッシュ、アタックが早く終わる分、オープン特別の1つである「ウィナーズチャレンジ競走」(仮称)にJRA認定競走を付けて17R組まれることとなりました。これらのレースを「上級認定競走」とします。
この17Rの中には、「未来優駿」に毎年組まれている「サッポロクラシックカップ」も含まれます。そして、2歳重賞競走は、ダートグレードを除く地元重賞6RにJRA認定競走として定められることとなりました。オープン、重賞に関しては、南関東でいう「JRA指定競走」みたいな感じで捉えて頂ければ良いのかなと思います。
これは大ニュースというか大事件だと思うのですが、マスコミで記事になってますかね?見つけられませんでしたが。
地方競馬にとっては馬資源確保の点で打撃になるでしょう。中央地方両方の馬主免許を持っている馬主ならば多分、
できる限りJRAに入れようとするのではないのかな。馬主は賞金の高くJRA遠征の資格が与えられる認定新馬戦が
多く開催される競馬場を選んで入厩させるのは当然です。元々賞金水準の高い競馬場ならまだしも、
そうでない競馬場の馬主はJRA認定新馬戦を2歳馬の第一目標に掲げるわけで、競馬場として一つの商品が
無くなってしまったわけです。こちらの文章やWikipediaを参考にする限りでは重賞やオープン競走が南関東でいう
「JRA指定競走」のような形で開催されるとのことですが、重賞・OP競走がこれまでの認定新馬戦の数ほど
開催されるわけはありませんし、実質的にJRA認定戦が大幅にカットされてしまった形になります。
実際、ここまで各競馬場で行われた2歳戦で「JRA認定」と表示された競走は無いのでこの話は事実なのでしょう。
JRAとNARの意図は一体どこにあるのでしょう。これまで大きく発表されてこなかった点についても気になります。
地方競馬のファンにとっても認定新馬戦というのは特別なもので、ここを勝った馬がJRAに殴り込みをかけるわけで、
その若駒に大きな期待を抱くのです。そんな楽しみが認定戦の激減で大きく失われるわけですから、正直ショックです。