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ハナズゴール 豪州G1を勝つもオーナーの収支はマイナス

ハナズゴールがオーストラリアでG1・オールエイジドSを制す - 座布団が行司にクリーンヒット
ハナズゴール豪州遠征をサポートした繁実剛氏 - 座布団が行司にクリーンヒット
『競馬最強の法則』より。オールエイジドSの賞金は2274万円。輸送費は僚馬も含めて往路だけでも
1000万円近くかかったと苦笑交じりに話したオーナーのマイケル=タバート氏。
往復の輸送費に現地での滞在費、その他諸費用を考えると赤字だったっぽい。
G1登録のために「今すぐ○○○ドル送金しろ」という高額送金の催促文書が届き、
生まれて初めて日本からの海外送金の手続きをしたそうだ。手続きも面倒で大変だったという。


高賞金のドンカスターマイルは重馬場に泣かされてそれでも6着に健闘。
ここで香港に向かう予定が招待を受けなかったため、オールエイジドSを使うことになったそうだ。
「捕らぬ狸の皮算用」ではないだろうが、オーナーはドンカスターマイルや香港も含めある程度は賞金に
頼っていた部分もあったのでは。結果的にはオールエイジドSを勝てて多少なりとも賞金を稼げて良かった。
サラブレ』には香港の関係者がオールエイジドS後、招待しなかったことを悔やんでいたと書かれていた。
ハナズゴールにとってこの遠征の最たる収穫は高レーティングを得ることができたことだろう。
これで日本では賞金不足に泣かされることなく大レースに出走することが可能になったからだ。
レースを使っていく上で選択肢が増え自由にレースを選べるというのは陣営にとっては本当に大きいことだろう。
日本の他陣営も積極的に海外の手薄なG1レースを勝ちに行ってみてはどうだろうか。
多少の赤字が出たとしても将来性を考えれば……大きなバクチではありますけどね。


ハナズフィフティ | 競走馬データ - netkeiba.com
余談ですが、僚馬としてハナズゴールの遠征に付き添ったハナズフィフティは
そのまま現地に置いて帰るつもりだったとか。名前の由来は「購買価格が50万円だったから」という安馬
オーストラリアでハナズゴールが未勝利であったならば輸送費軽減のために間違いなくそうなるはずだった。
それがハナズゴールの優勝で賞金を獲得し、功を労う意味でも一緒に帰国させることになったという。