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和歌山で「競馬」を探してきました

昨年の暮れに和歌山市まで行ってきました。目的は和歌山に残る競馬の匂いを探すこと。
和歌山市内には紀三井寺競馬場が存在していましたが、1988年に廃止。それ以降場外施設すらない期間が続きました。
しかし昨年市内に兵庫県競馬組合の場外施設である『DASH和歌山』が誕生し、久しぶりに競馬の火が灯ります。
和歌山市内に場外馬券場がオープン予定 将来的にはJRAの馬券も発売 - 座布団が行司にクリーンヒット
26年ぶりに「競馬」が戻ってきた和歌山県
開場したばかりの『ダッシュ和歌山』と紀三井寺競馬場跡地に行ってみました。

DASH和歌山

DASH和歌山・J-PLACE和歌山|JRA・そのだ・ひめじけいばの馬券が和歌山で購入できる場外馬券売り場
Google マップ
『DASH和歌山』のある「ぶらくり丁」は南海(JR)和歌山市駅とJR和歌山駅のちょうど中間あたりに位置します。
和歌山市駅からは徒歩10分ほど、和歌山駅からは15分ほどでしょうか。私は和歌山市駅から歩いてみました。

「ぶらくり丁」のある通りに着き、場外の看板などが無いか探してみます。
すると「中ぶらくり丁」のアーケード下に警備員さんが看板を持って立っていました。
アーケードの中に入っていくと……

ありました! 幟や「↓B1F↓」の文字、見てすぐ競馬の施設だとわかる競走馬の看板など。
場外入口の向かい側には「お客様専用駐輪場」が1F一区画分を占有して準備されています。
乗用車の専用駐車場は用意されていませんが(停めるなら周囲のコインパーキング)、駐輪場は完備です。
和歌山市の市街地は放置自転車に悩まされているそうで、駐輪場についてはかなり気を遣っている様子でした。

地下へ続く階段を抜けると、そこは競馬の場外でした。広すぎず狭すぎず、地方競馬の場外に丁度いい程度。
画像は1R発売の時間帯だったので人が少なめですが、メインレースに近づくにつれて段々人が増えていきました。
ちなみにここで『ニュートラックかみのやま』で購入した大井競馬の馬券の払い戻しに成功しています。
地方の馬券が全国どこの場外・競馬場でも払い戻し可能になっていました - 座布団が行司にクリーンヒット


印象としては駐輪場の件もですが、周辺住民に気を遣っているな〜と。
立っている警備員も場外の規模からすれば多すぎるくらいですし、遠方から車で来る客への対策として、
和歌山市駅〜DASH和歌山〜和歌山駅間にシャトルバスを運行しています。
DASH和歌山・J-PLACE和歌山|そのだ・ひめじけいば・JRAの馬券が和歌山で購入できる場外馬券売り場
ただこのシャトルバス、帰りに和歌山駅まで乗ってみましたが乗客は私一人だけでした。
時間帯にもよるのでしょうが、運転手さんに聞いてみると「使用するお客はかなり少ない」とのこと。
基本的には自転車や徒歩で来れるような周辺地域からのお客さんがほとんどのようです。
あるいは電車やバスを利用しても、和歌山市駅からは歩いて来れるため、わざわざバスを使わないのかもしれません。


そんな『DASH和歌山』ですが開場2年目となる2015年は大きな変化の年になるかもしれません。
2014年までは土・日・月は休館でしたが、年明けからほぼ無休で場外発売するようになりました。
DASH和歌山・J-PLACE和歌山|JRA・そのだ・ひめじけいばの馬券が和歌山で購入できる場外馬券売り場
和歌山市内に場外馬券場がオープン予定 将来的にはJRAの馬券も発売 - 座布団が行司にクリーンヒット
また当初の報道通り、将来的なJRA馬券販売を視野に入れているのは間違いなさそうです。
実際に働いている従業員の方にお話を聞いてみたところ……
「来年(2015年)夏にはJRAの馬券も発売されるっていう噂だよ」とのことでした。
現段階ではあくまで噂ではありますが『J-PLACE』として再開場すればさらに広い範囲の地域からお客が来るのでは。
それを見越してのシャトルバス運用でもあるようです。


ちなみに競馬新聞などは場外内の売店で購入可能です。近くにコンビニもあるのでそこでも扱ってるかも。
場外のすぐ隣には軽食店もあるので食事には困りません。私はせっかくなので「ぶらくり丁」内にある
中華料理店で名物の「和歌山ラーメン」を食べてきました。商店街を散策してみるのもいいのではないでしょうか。

紀三井寺競馬場跡地

和歌山駅からJR紀勢本線で南に2駅目にあるのがJR紀三井寺駅
そこから歩いて5分ほどで紀三井寺競馬場跡地である和歌山県立医科大学附属病院に到着します。
Google マップ

敷地内には病院だけでなく大学としての機能も配置されています。
現地の地図を見てみると外周が明らかに競馬場のコースと思わしき形態になっています。
紀三井寺競馬場 - Wikipedia


(↓画像は紀三井寺競馬場が存在した時期の空中写真)

ここからはあえて旧スタンドがあった和歌川の方から時計回りに現在の様子を見ていくことにしましょう。

旧正面スタンド前付近→1コーナー入口→1コーナー出口から2コーナー入口→2コーナー出口→向正面の直線

3コーナー入口→3コーナー出口から4コーナー入口→4コーナーに差し掛かる……という所で今は国道42号線に合流
最後は国道42号線から和歌川方面を見る。この道路の右側にかつて厩舎団地が存在していたようだ。
地図上でも確認できていたように、現地でも外周道路の形で競馬場の跡がくっきりと残っていて感動しました。


皆さんもお近くに行かれることがあれば外周道路を実際に歩いてみるのをおすすめします。
「これくらいのコースの大きさの競馬場だったんだなぁ」というのが実感できて良かったです。
ここまではっきりとコースが残っている廃競馬場も少ないでしょうからねぇ。

『DASH和歌山』の設置を機に、和歌山県の競馬熱が再燃してくれることを期待しましょう。