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兵庫県競馬が黒字化して存続できたのは姫路競馬場の工事のお陰だったかもしれない話

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今年、噂されていた姫路競馬場の再開が公式に発表されました。
既にスタンドの耐震改修も実施済、スタンド内外にはスポーツ施設が整備されています。
兵庫県競馬の時系列を軽く書いてみると、
2010年……約5億5000万円の赤字に転落、県の方針による競馬事業存続の見極め期間(5年間)開始
2011年……「翌年からナイター競走の開催を予定している」との報道、単年度はなんとか黒字
2012年……フルシーズンでのPAT発売開始、ナイター競馬開始、単年度は3億円の赤字
2013年……約5億3200万円の黒字に転換、以降黒字が続く姫路競馬場が休止に


……こんな感じ。見極め期間だった5年間でのトータルが黒字となったため存続されました。
姫路は「競馬場内馬場に船場川の洪水を防ぐ調節池工事のため」2013年から休止とされてきましたが、
個人的には再開する目途は立っていたのか等の疑問点がありました。なにせ6年以上開催されていませんでしたからね。
今回朝日新聞の関西版に詳細な記事が載っていたのでここで紹介しようと思います。


姫路競馬場で来年 7年半ぶりにレース再開 - 一般スポーツ,テニス,バスケット,ラグビー,アメフット,格闘技,陸上:朝日新聞デジタル

 「洪水対策の池を作る工事をしている間、休ませようとなったんですよ」。同組合の米沢康隆副管理者(63)がまず教えてくれた。近くを流れる船場川があふれそうになったときに水をためる。そのための池を、姫路競馬場のコース内側に造る工事が18年度末まで続いたため、レースを休んでいたという。12年8月から姫路でレースができない状況は同組合にとって痛手だったのかと思いきや、「いい時期に工事があった。ほんまにラッキーなことやった」。
(中略)
 このことは大きく分けて二つの恩恵を同組合にもたらしたという。一つ目は「売り上げが厳しいときに条件のいい園田で集中できた」ことだ。園田競馬場は大阪と神戸に挟まれていて集客しやすい。
二つ目はナイター競馬の資金ができたこと。廃止を回避するために同組合は「いちかばちかでナイター競馬をやろう」と考えた。ただ、照明設置などの費用が捻出できなかった。
そんなとき、池の工事の補償金として国から県を通して約7億円が入って来た。12年度からナイターを始め、「昼開催は退職後の人が多いが、ナイターは仕事帰りの人が多い。現役層の掘り起こしにつながった」。
(中略)
 「ネットは一番大きいが、1年でポーンと伸びたわけではない。2場開催を維持していたら、競馬組合が耐えられたかというと、その体力はなかったと思います」と米沢さんは打ち明ける。
園田開催の方が収支的に有利ならば、姫路を廃止し今後も園田だけで開催すればいいとも思えるが、園田の施設を改修する時間を確保するためにも姫路は必要なのだという。ダートコースの砂の下には石と砂を固めた「路盤」という層があり、数年に一度は大規模改修の必要があるという。その工事に1ヵ月以上かかる。園田を改修している間、姫路競馬場でレースを行うことで売り上げに穴を開けずにすむ。
 姫路競馬場のある広峰地区連合自治会長の藤谷祥次さん(67)によると、地域では40年ほど前まで家で馬を飼っていた家も多く、地域の地場産業として競馬場に好意的な住民が多いという。「『馬は走らんのか』と住民からよく言われる。馬券を買わない人も馬がいないと寂しい」。姫路競馬場が年明けの開催を待っている。<<

  • 売り上げが厳しいときに条件のいい園田開催に集中できた
  • 池の工事補償金の約7億円でナイター開催費用を捻出できた(ナイター化工事費用は約8億8000万円)
  • 片方の休止中に代替開催ができるので売り上げに穴を開けずに済む
  • 姫路競馬場は地元住民から好意的に見られている


高知競馬場がナイター化できたのは「ハルウララ資金」のお陰と言われていますが、
兵庫に関しては姫路競馬場内馬場溜池工事の補償金がナイター設備費用になっていたとは知りませんでした。
園田のナイター化が姫路のお陰だからこそ両場は相即不離の関係にあるわけですね。
競馬開催はずっと回転していないと赤字になってしまうのでコース工事による休止は死活問題になりかねず、
そういう意味で岩手競馬の盛岡・水沢、兵庫県競馬の園田・姫路のような2場体制は理に適っていると言えます。
園田はあの「園田事件」以降、地域住民と「将来的には園田競馬は廃止する方向で検討する」という覚書を交わして
再開した経緯があり(現在も効力があるのかは不明ですが)ナイター化に際して反対意見も出たようですが、
姫路競馬場は周辺住民と良好な関係が続いているようでこれも素晴らしいことだと思います。